レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 18-19シーズン No.2





目次


  • 開幕から解任まで
  • ネトへの期待
  • ネトが示してくれたバスケの本質
  • 引き出しの多さ
  • ネトが残してくれたもの

こんにちは、宮本です。
今回はレバンガ北海道から学ぶバスケットボール18-19シーズンNo.2ということで
ネト解任までを振り返ってみたいと思います。

ちなみにNo.1はこちら
今年のBリーグ全体を振り返ってみました。
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 18-19シーズン No.1

ということで今回はレバンガを振り返りますので、よかったら最後までお付き合いください。




開幕から解任まで


レバンガ北海道から学ぶバスケットボール ネト解任までの連載を振り返ってみましょう。

レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第1節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第2節 vs渋谷
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール OF編 No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第3節千葉
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第4節栃木 No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第5節千葉戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第6節 vs栃木No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第7節 vs三遠
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第8節 vs渋谷
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第9節 vs新潟
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第10節 vs川崎
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第11節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第11節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 天皇杯編
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール ネトHC解任
興味あったら、こちらも振り返ってみてください。

僕自身も当時と同じ気持ちもあるし、当時は見えなかったけど、いま振り返ると、あ、これは違うな。これはこうだなということがたくさんあります。

当時は見えなかったことがたくさん見えることは良くあることだと思います。




ネトへの期待


ここは個人的な部分になります。
ネトが就任した時に僕が感じたことをいまだから書きます。

まず、僕自身ネトのことは知りませんでした。そしてブラジルのバスケットボールがどんな文化なのかも全く知りませんでした。
その中で、レバンガはすごい挑戦をしたな!
とポジティブに感じました。

その理由に正直全然バスケットボール的ではありませんが笑
北海道という観光地としての魅力というものがあります。

僕が勝手に考えたのは、ネトの就任はバスケのレベルアップという側面と日本バスケットボールの世界へのアプローチの側面があると考えていました。

そして、比較的日系人が多く、日本との関わりが深いブラジルという点がポイントで、ある意味北海道とブラジルがバスケットボール、レバンガ北海道というツールを使って、良好な関係をこれから結んで行くのかもしれないという期待は僕の中ではすごかったです。
(完全なる勝手な妄想でしたが笑)




トラソリーニを残すということはカナダの選手、そしてトラソリーニはイタリアの流れもあります。
ネトが来てブラジルの文化、ドブラスがきてスペインの文化
そういう国際的な交流がバスケットボールを通じて発展し、世界に北海道の魅力、レバンガ北海道を発信するのだろう!!!

と思ってました。笑

その成功事例がコンサドーレ札幌の東南アジア戦略
ベトナムのレコンビンから現在活躍中のタイのチャナティップのような流れ

また現在北海道のニセコは外国人の富裕層で溢れています。
北海道は世界的にみても、魅力のある街だということ

それをスポーツを通じて発信することで北海道が観光地としてより発展する。
レバンガ北海道、バスケットボールというツールを通じて北海道を発信する。

債務超過を脱して、レバンガ北海道は北海道の魅力を使って、Bリーグのどこよりも早く
世界戦略を考えているかもしれない!!!

と思いました。
全くもって空想で、時期早々でした。笑




ネトが示してくれたバスケの本質


そんな観光、北海道の世界への発信
なんてものは全くなかったわけですが、実際にコートで行われたバスケットボールは僕にとっては驚きの連続でした。

ネトはこう言っていました。

「ハードにディフェンスするのはもちろん、そこからトランジションで点を取る、一番得点しやすい展開に持っていくのが理想です。」

個人的にこの言葉がバスケットボールの本質をすごくついていると感じています。

よく言われることですが、1番簡単に得点を取る方法は何か。
それは、相手が守る前に攻めることです。

これはバスケットボールの本質だと思います。
要するにファストブレイクを出すこと。
日本の育成年代のバスケットボールもここにこだわりを持っている印象を感じます。

なぜなら、それが1番勝つためにシンプルな方法だからだと思います。
そして、バスケットボールはトランジションゲームであり、その攻防の繰り返し、
そのスピード感があればあるほど、面白いと感じるのではないでしょうか。

要するにシンプルイズベストだと僕は思います。
(ただ、もちろんもっと複雑なことはたくさんあります)

そして、シンプルで勝つというのがすごく難しいことも事実ですし、逆にシンプルなことしかしない、できないことも日本の育成年代の問題とも言えると思います。

ただ、バスケットボールの究極は相手が戻る前に攻める。
そのために守る

ということだと個人的には思います。
ネトはその本質をごくシンプルについていました。




引き出しの多さ


なら、走ればオッケーじゃん。
と思う方もいるかもしれないですが、そうもいかないのがバスケの難しいところで、面白いところではないかなと思います。

当たり前ですが、バスケは対人スポーツのため、相手がいます。

相手はそのシンプルなことをさせないようにしますし、それぞれの駆け引きや攻防があります。

要するに圧倒的実力差がなければ、シンプルには勝てないのです。

その中で感じたのが、ネトの引き出しの多さでした。
マンツーマンの時の守り方も、ヘルプの仕方もあまり日本ではみないやり方であり、それがイマイチ機能しませんでした。

そこでゾーンディフェンスなどにも取り組みました。

彼自身から聞いたり、現場を見ているわけではないので、それがポジティブかネガティブかはわかりません。
しかし、その辺りを見るだけでもネトのバスケットボールに引き出しの多さを僕は感じました。

また、すごく印象深いのは、スペシャルプレーの多さです。
スペシャルプレーとは残り時間やショットクロックが少ない中のサイドやエンドからのエントリープレーです。




第4節の栃木戦の多嶋選手からトラソリーニ選手へのアリウープなども細かい仕掛けが入っていました。
(結果このゲームは勝利する)

たった数試合ですが、彼がどれだけバスケットボールを愛し、学び、そして北海道、レバンガを愛してくれていたのか

個人的にはすごく強く感じますし、彼の中の引き出しがもっとたくさんあることは予想できることで、様々な場面でそういうシーンをもっと見れたかもしれないと思うと残念です。

そして、個人的に尊敬するのは、そういう引き出しの多さを持ちながら、至極シンプルで本質を捉えたバスケットボールを目指していたこと

そういう意味では、まだまだ日本はそう言ったスポーツの本質的な部分を感じ取れてないことが
ネト解任につながったのかもしれません。




ネトが残してくれたもの


短い期間でしたが、ネトが残してくれたものはたくさんあると感じています。
彼が来てくれて、いろんなことがあり、勝てなかったこともまた事実かもしれません。

しかし、プレー面もそうですが、僕は1番感じるのは

バスケットボールに対する情熱や愛情
そして、チームやその場所を愛する懐の深さ

は北海道が最後の最後に残留を決めるための見えない力になったのではないでしょうか。

彼のような指導者が、もう少し早い段階で日本にきていたら、
日本サッカー界にジーコが功績を残したように、日本のバスケットボールにブラジルの血が流れるような時代がきていたかもしれません。

しかし、ある意味でBリーグができて成熟してしまった(ように感じる)部分や
注目度、負けられないなどの環境は新しいチャレンジをするには、リスクが大きすぎたのかもしれない。

ただ、どこかでまたそういうチャレンジをしなくてはいけないことも事実ではないかなと思います。

それを示してくれたのは今シーズンの秋田だったように思います。
まだまだ日本が外国から学ぶことはたくさんあるし、最近のJリーグは日本サッカーの成熟とともに
考え方が変化してきて、サッカーを使ってくれ、Jリーグを使ってくれ。
という地域との関わり方に変わってきています。




Bリーグも今は発展の中で地域に根ざしていく中で、国内の需要では限界を迎えるときがくるはずです。
ある意味、北海道は今シーズン他チームがワールドカップやオリンピック効果で観客動員が伸びている中、
昨シーズンと横ばいです。

もしかしたらそれは、これ以上の急激な伸び率が見込めないという考え方もできなくはありません。
(正直まだ伸びるとは思うが)

しかし、北海道という土地柄を考えれば、果たしてターゲットは北海道内の人だけなのでしょうか。

その考えではないからこそ、今コンサドーレも日ハムも新しいチャレンジの中で成長が見えています。

今回の失敗を原点に、北海道のレバンガから
レバンガがある北海道
と思われるような戦略も今後あるべきではないか。

僕はそう感じています。

1人のブラジル人が北海道にきてくれたことで、僕はバスケットボールはもちろん、これからの北海道のあり方や経済的なチャンスも見えたのではないかと感じています。

ネトがいた数ヶ月が決して消えることなく、日本の裏側からきてくれた指導者に僕は心から敬意を送りたい。
そして、その感謝は、北海道という街がより一層バスケットボールを通じて、世界に発信し、いつかブラジルまで情報が届くようなチームになることではないかと感じています。



ここまでの連載
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第1節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第2節 vs渋谷
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール OF編 No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第3節千葉
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第4節栃木 No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第5節千葉戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第6節 vs栃木No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第7節 vs三遠
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レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第9節 vs新潟
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第10節 vs川崎
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第11節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第11節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 天皇杯編
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール ネトHC解任
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第12節 vs 富山戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 個と組織
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第13節 vs 千葉
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第14節 vs 秋田戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第15節 vs 福岡
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第16節 vs千葉
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第17節 vs東京戦に向けて
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第17節 東京戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第18節 vs 三河 No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第18節 vs 三河 No.2
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第19節 vs 渋谷
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第20節 vs 秋田戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第21節 vs 京都戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第22節 vs 東京
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第23節 vs 滋賀No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第23節 vs 滋賀 No.2
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第24節 vs 新潟
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第24節 vs 新潟 No.2
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第25節 vs 琉球戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第26節 vs 名古屋戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第27節 vs 秋田
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第28節 vs 横浜戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第29節 vs 川崎
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第30節 vs 東京戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第31節 vs 渋谷
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第32節 vs 栃木
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第33節 vs 千葉
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第34節 vs 栃木
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第35節 vs 秋田戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第36節 vs 東京

番外編
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 番外編 Catch and Shoot

18-19シーズン
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 18-19シーズン No.1




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