レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第12節 vs 富山戦





目次


  • 日本バスケの現在地
  • シンプルを最大化する
  • ハイピックとフレアスクリーン
  • がんばれレバンガ

こんにちは、宮本です。
ヘッドコーチを変更後、初めてのBリーグ富山戦

正直涙なしには見られないゲームでした。

それ以上でもそれ以下でもないと思います。
ネトHC解任での記事はこちら
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール ネトHC解任

今回、僕としてバスケットボールを考える。そして、プロクラブやスポーツと地域を考える。
いろんなことを考えて行く、考えてしまうヘッドコーチの解任からのこのゲームでした。

そんな長いトンネルを少し抜けたレバンガから今回もバスケットボールを考えて行きたいと思います。





日本バスケの現在地


いつもこのようなことを書くのですが…
ネトさんが解任されて、いろいろな言葉が飛び交っていました。
僕はバスケを見るだけでネトさんから学んだことが本当にたくさんあります。

その中で、今回昨年までのレバンガに戻る。
昨年のレバンガのようだ。

なんて言葉を多く見ました。

ただ、この富山戦を2試合見る中で、戻ったというだけなく、レバンガらしさのようなもの、内海さんのエッセンスなどを全員がしっかり噛み締めながら、さらなる進化の道を進むための一歩なのだと感じました。

まだまだ足りない部分が正直世界から見れば、日本のバスケ、トップリーグのBリーグ、選手にもたくさんあり、日本で通用する以上に世界と戦って行くためのチャレンジが必要なのだと思います。

しかし、だからと言って成績が出ないことに目を瞑ることもできない。

本当に答えのない難しいところで、正直僕はどれが正しいのかはわかりません。

ただ、言えることはネトさんの解任は日本バスケの現在地でもあるのではないでしょうか。

クラブとしての契約だったり、リクルートのルートや交渉なども含めて、コートの中で起きていたこと、結果が出なかったことだけでなく、全てが今の日本バスケの現在地なのだと思います。

今回の解任がレバンガだけでなく、Bリーグとしても経験値としてしっかり生かされて欲しいし、解任した以上、レバンガは必ず進化して、B1残留、その後の進化に繋げていかなくては行けないと思います。




シンプルを最大化する


内海さんに変更されて僕が感じたのは、前のレバンガ以上に2016年で日本が世界を驚かせた女子バスケットです。

僕は教え子たちとよく女子代表のゲームに足を運んでいました。

内海さんは日本が世界と戦うためにスリーポイントの価値を最大限に高めたコーチだと思います。
渡嘉敷来夢選手を起点に、彼女にある程度のスペースを与えながら、ディフェンスを切り崩し、吉田選手のキラーパスで外から栗原選手や本川選手が射抜く

ある意味、スペースを大事にして、シンプルなプレーを最大化するのが内海さんの凄さだと僕は感じています。

その形はリオオリンピックで何度も目にした日本のバスケでした。

それを現在、トムホーバスHCがさらに進化させていますが、今回のレバンガでもテコ入れされたのは、トラソリーニ選手の生かし方とシューターの使い方だったように思います。




ハイピックとフレアスクリーン


その代表例がオートマチック化されたハイピックからのリフトの展開と、フレアスクリーンでのシューターの最大化ではないかと思います。

レバンガには3点以上の価値を持つシューターの折茂選手がいます。
海外から見ればただの3点が日本からみれば3点以上の価値がある。

それもネトさんにはわからなかった部分なのかもしれません。

簡単に解説すると

ハイピックは

PGとのハイピックで2−3のセットでトラソリーニ選手をファーストピックで使う
スペースがあるので、トラソリーニ選手はディフェンスの対応に対してダイブ(ゴールに飛び込む)、ポップ(外に開いてスリー)を選ぶ

その反応を見て、他の選手が動き始めるという展開です。

コーナーにいるのは折茂選手や関野選手などになると思うので、スリーが計算できますし、ボールが動いている中で、ピックをきっかけにワイドオープンが作りやすいので、スリーの確率も高くなることが計算できます。




フレアスクリーンは内海さんが女子代表時代にオフザボールのサイドでよく使っていました。

ボールサイド(ボールがあるサイド)でピックプレーが行われているタイミングで、オフザボール(ボールがない方)のシューターがインサイドのスクリーンを使って、コーナーの方に開いて行くスクリーンです。

ボールが持てればショットもできるし、スクリーンの対応によってはそこからスクリナー(スクリーンをかけた人)がダイブ(ゴールに飛び込む)ことも可能な展開です。

どちらもボールが大きく動きますし、ある程度動く場所、タイミングが決まっているので、自分の役割が明確化します。

女子代表ではここに吉田選手というずば抜けた才能もいました。

僕自身この女子代表が大好きで、以前女子代表のスタッフをされていて、現在広島ドラゴンフライズでHCを務める尺野HCから直々にこの時の戦術を習ったりもしました。

興味がある人がいれば、今度、ライン限定で配信できたらなとおもいます。

以前のレバンガらしさの中にもちゃんと内海さんらしさも入って、いいスペース、またシュートを打つタイミングをしっかり把握してアウトサイドを打てるので、今回の結果にもつながったと思います。




がんばれレバンガ


ゲーム1は残念ながら、落としてしまいましたが、ゲーム2は涙なしには見れない激戦を勝ち切りました。

選手やブースターの笑顔、歓声は最高でしたね。
みんなこの時を待っていました。

ディフェンスなどでも変更点は多くありましたが、時折見せるボールへのハードワークはネトさんが残してくれたレバンガの遺産なのではないかと思います。

いつかわかる時がくる

みたいなものがきっとネトさんのバスケには詰まっている気がしています。

そして、ブースターは正直どんなときも応援して

がんばれレバンガ!!

と声援をあげたり、SNSで発信をするしかないのかもしれません。
先日、アスフレブースターのすべすべさんのツイートを見て、そのようなことが書いていて、すごく感銘を受けました。

いい悪いはいつでもありますが、バスケを中心にいろんな感情が交差するアリーナがあることが何より素晴らしいことだと改めて感じます。

今回の経験がプラスに動くように、チームはチームでブースターはブースターでできることを発信して行くことが何よりも大切で、

そして、きれいな形でなくても、選手術とかよくわかんなくても、コートで戦う選手たちとがんばれレバンガの歓声が入り混じるきたえーるは素晴らしいなと改めて感じた第12節、富山戦でした。




以下ここまでの連載
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第1節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第2節 vs渋谷
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール OF編 No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第3節千葉
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第4節栃木 No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第5節千葉戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第6節 vs栃木No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第7節 vs三遠
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第8節 vs渋谷
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第9節 vs新潟
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第10節 vs川崎
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第11節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第11節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 天皇杯編
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール ネトHC解任



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