目次


  • 87ラボが想うBリーグの現在地
  • ラストプレーの概要
  • どうすれば止められたのか。
  • ワンプレーで見えたこと
  • 伊藤大司の存在
  • バスケットボールは積み重ね

こんにちは、宮本です。
ここのところ更新が不定期になってきました。

ありがたいことに様々な活動をさせていただいています。
(なので、87ラボの更新ですが、書いてみたい!!という方に記事をお願いしようかな…など考えています。発信してみたい方がいましたら、是非ご連絡ください。)

毎週EXTRAPASSのポッドキャストを配信していますが、今後また新しい取り組みをさせてもらうことになりました。

最新回のポッドキャストをよかったら載せておきますので、よかったら聞いていただけると嬉しいです。

また、バスケットボールの大人気書籍「ダブドリvol.8」が2/15に発売しました。
今回その中で、日本代表や富士通レッドウェーブで活躍する同じ道産子の町田瑠唯選手のインタビューを担当させていただきました。

まだご購入されてない方は是非以下から購入できますので、よろしくお願いいたします。

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  • 表紙と巻頭インタビューは京都ハンナリーズのマブンガ選手!(最高です)
  • 男子日本代表で名古屋ダイヤモンドドルフィンズの安藤周人選手。(これも面白い)
  • 大学生世代からシーホース三河の岡田選手と東海大学の大倉選手。(リアルな大学生の言葉が興味深いです。)
  • そして、私が担当しました富士通レッドウェーブ町田瑠唯選手。
  • 同じ道産子の青森ワッツ門馬圭二郎選手。(道産子としてこれからも応援しています!)
  • 日本で初めてNBAにドラフト指名された岡山恭崇さん。(昔のお話もっと聞いてみたい。)
  • 秋田ノーザンハピネッツの前田顕蔵HC(このシリーズ大好きで、今回も最高!!)
  • そしてYOUTUBERのレイクレ!!(考えさせられたな〜)

他にも人気コラムなどが満載ですので、是非よろしくお願いいたします!





87ラボが想うBリーグの現在地


さて、今回は同じご連絡を結構いただきました。
宮本が地元で応援しているレバンガ北海道。
そして、現地で観戦をして今のところ1番感銘を受けた滋賀レイクスターズ。

この2チームが2/15.16に北海きたえ〜るにて対戦したBリーグ第23節。

このゲーム1は最後まで緊迫したゲームでした。

そして、滋賀のラストプレーに関する質問や意見をTwitterなどから多くいただきました。
今回はそのシーンから僕が見えたことを僕なりにまとめてみたいと思います。

昨シーズンから87ラボを本格運用していて、北海道を中心に様々な意見を発信してきました。
当時から感じていたのは、間違いなく今後Bリーグ、バスケットボールが発展する中で、それぞれのブースターが「モヤッ」とすることが増えるであろう。

そしてその理由は見ることによって、「なぜそうなったのか…なぜこうなっているのか…」を僕らは考える。それが人間だからです。

個人的にはここの向き合い方が =チームの強さだったり、発展につながると感じています。

だからこそ、ファンも「バスケを知る。学ぶ。考える。」必要性があると感じています。

そういう応援の形、クラブ、選手に寄り添う形が問われるのかなぁ…と。

要するに苦しいことかもしれませんが、現実から目を背ける。見てみないふりをするとか、臭いものに蓋をするとか。そもそも考えることが少ない日本の文化の中で、僕は応援する僕ら、地域の人の向き合い方もクラブの発展に影響を及ぼすと感じていて、その中で感銘を受けたのが、決してクラブ規模が大きくない滋賀レイクスターズでした。

今回は、長くなりますが、おそらく多くの方が普段は絶対に考えないような視点からバスケットボールを考えていきたいと思います。
(もちろん楽しみ方は人それぞれです。こういう話をする時に、苦しくなる方がいます。そういう方はここから下は読まないことをお勧めします。)




ラストプレーの概要


さて、まずはそのゲーム1のラストプレーの概要です。
こちらをご覧ください。

ここで考えることはたくさんあります。
このプレーを止めることができれば、レバンガ北海道はおそらく2点差で勝利した可能性が高いと思います。

この敗戦の後に多くのレバンガを応援する人から

「どうすれば止められたのだろうか…」

とご連絡をいただきました。

正直言って、このシーンは僕の中でそういう論点ではなかったのが正直なところです。
個人的には「成るべくして成ったエンディング」だと感じています。

ただ、まずは「どうすれば止められたのか」から考え、議論することも非常に大切なので、そこについて考えてみたいと思います。




どうすれば止められたのか。


このシーンはどうすれば止められたのでしょうか。
考え方は色々あると思います。

まず、見えやすいのは

狩野選手のマークは誰だ?という部分です。
この場合は内田選手になります。

そうすると責任の所在は内田選手?となりますが、僕はそれは違うと思います。

この場面で、佐藤選手が内田選手をブロックするのですが、佐藤選手のマークは誰か?
それはカミングス選手になります。

そのカミングス選手のポジションどりは明らかに最初からエアーズ選手のバックダウンのヘルプをする前提の場所をとり、佐藤選手が視界に入っているようには見えない。

では、カミングス選手が悪いのか…となりますが、僕はそれも違うと思います。

そもそも、このシーンに至る、入りの部分。

内田選手がコーナーからシュートを外し、ファストブレイクもだせそうなシーンを斎藤選手がコントロール。

どうすれば止められたのか。

という議論する場合、そこに至るまでの展開。攻守の切り替えの場面もポイントになります。

もしも、私がコーチで、このシーンだけをピックアップして改善をするのであれば、内田選手のシュートセレクションを改善します。

少し慌ててシュートを打ったように見えたコーナーのシュート。
あれは打つべきシュートだったのだろうか。
残り時間は6秒あった。
ワンドリしてペイントに仕掛けてもよかった。
なんなら、24バイオレーションでもよかったと思います。

近くから打てば、リバウンドの場所も当たり前ですが、変わりますし、24秒になれば、仕切り直してディフェンスができます。

もし、結論を出してくれ!!
というのであれば、このディフェンスに入る前のオフェンスに問題があったと思います。

ただ、決めればヒーローです。そうすれば一気に北海道の空気感は変わったでしょう。(ゲーム2も結果は変わったかも)
難しい判断ですが、このように止めるということを考えれば、そもそもその展開を作らせない。させない。とすればやられる可能性はグッと下がります。

もちろんファウルが溜まってた。など様々な要因はありますが、そこに至るまで
(もっと言えば、全てのシーン)を振り返り、防げた失点や取れた得点があったはずであり、その積み重ねがバスケットボールなので、掘り下げれば、掘り下げるほど…このシーンだけの問題ではないし、考えは人それぞれ、ここに至るまでに相手チーム(この場合滋賀)をスカウティングして、対策をトレーニングするので、このシーンだけを切り取る必要性とこのシーンだけを切り取る難しさみたいなものがあると思います。

誰が悪い。という議論は個人的には論点が違うと思うのです。




ワンプレーで見えたこと


長くなりますが、続けます。笑

この内田選手のシュートの結果、速攻を出せる流れの中で、パプ選手がエアーズ選手にマッチアップします。

おそらくレバンガはそのマッチアップの場合、ダブルチームにいくことをトレーニングしています。

そうするとエアーズ選手のバックダウンに対して、誰かがダブルチームに行く。
(もちろん約束事がある)
この場合、カミングス選手がいきました。
しかし、この場面でカミングス選手が行くべきだったのか。ここまでのチームのルールを考えれば、疑問符がつきます。

結果、1番遠い内田選手のところが1vs2になる。

それはダブルチームに行くとその局面ができるので、致し方ない。

しかし、この場面、2点差の状況で1番怖い存在は誰か。

それは滋賀レイクスターズをしっかりと理解していいれば簡単にイメージできます。

狩野選手のスリーポイント。

結果的にそこを空けてしまった。

ここまで振り返ると、やっぱり内田選手の責任じゃないか。
と感じるかもしれませんが、そうではありません。

これはチームの責任だと思います。

いくらコミュニケーションをとっても、このような場面を練習から想定していただろうか。

逆に滋賀レイクスターズを振り返ってみましょう。

この場面で、斎藤選手がボールを止め、全員がスポットにおさまりました。
まず、そもそも、選手がスポットにおさまるまでがスムーズです。
滋賀がこのような場面を想定して、練習してきたことがここを見るだけでもわかります。

そして、エアーズ選手が自分のマッチアップを理解してバックダウン。

この時に佐藤選手が狩野選手に手で合図を送っています。

この時点で佐藤選手と狩野選手はカミングス選手がダブルチームのヘルプに行くことを理解していたと考えられます。

そして、ボールを持つエアーズ選手も。




この時にすでに滋賀が描いたオフェンスは狩野選手のスリーで逆転だったことが理解できるシーンであり、逆に北海道はエアーズ選手のバックダウンを止めることに集中していたように感じます。

正直、この時点で勝負あり。

なぜなら、昨シーズンから滋賀の勝利にはここぞという場面で狩野選手のスリーがあり、それでチームを構成している。

もちろん今シーズン新加入選手のメンバーのインパクトが強いですが、滋賀というチームのカルチャーは狩野選手という存在があってこそ。

だからこそ、入っても入らなくても、滋賀のブースターはきっと

「カーリーだ。」
「カーリーが打って外れたなら仕方ない。」

そう思ったのではないでしょうか。

逆におそらく北海道のブースターは、失礼かもしれませんが…
「止めてー」

という感じだったのではないかと想像しています。(違ったらごめんなさい。)

もしそうだった場合、その時点で、この2チームが積み上げてきたもの。

僕は両チームともに魅力を感じ、両チームともが好きだからこそ、はっきり書きますが、

その積み上げてきたものの重さの違い、質の違いが最後のワンプレーにでたと感じます。

そしてそれは1点差で勝敗が決まった。
という事実以上に大きなチームのカルチャーやフィロソフィーの差だったのではないかと感じています。




伊藤大司の存在


掘り下げていく中で、個人的に注目したのが、伊藤大司選手の存在です。
今シーズンはベンチで過ごす時間が多いですが、彼は滋賀にいなくてはならない選手です。

その中で、この試合で3Q途中から伊藤大司選手が登場し、試合の流れを繋いだ場面が印象的でした。

しかも2番ポジションとしてもプレー。

彼の魅力はまず、IQであり、コートに落ち着きを与えられる存在。

この試合も様々部分でストレスを感じる試合であったことは間違いないですが、そういう場面でこそ、彼の存在感が際立ちます。

そして、個人的に正直彼が出ていた時間帯で北海道が試合の主導権を取れなかったことは、この試合の結果に大きく影響したと感じています。

決して得点能力などが高いわけではない伊藤大司選手が出場した時間に休んでいたのは狩野選手であり、佐藤選手です。

もし、この時間がなく、2選手が試合にで続けていたら、最後のシュートは外れたかもしれません。(だからタイムシェアが必要!とかも論点が違います。)

また、伊藤大司選手の良さの1つにスペースとタイミングのマネジメントがあります。
要するに他の4選手がプレーしやすくする潤滑剤的な存在であり、その信頼は滋賀のベンチでのコミュニケーションを見ていればわかります。

(例えば現に北海道のゲーム2に桜井選手が出場して流れが良くなったシーンがありました。)

それがこの試合の劇的なエンディングの序章となったと僕は感じています。

当たり前ですが、能力だけを考えれば、伊藤大司選手に狩野選手のようなスリーの力はない。佐藤選手のような得点力、爆発力もない。

しかし、あの時間、滋賀が流れを北海道与えなかったことはこの試合の大きなターニングポイントになったと思います。




バスケットボールは積み重ね


今回の僕の視点が全て正しいとは感じていません。
結論を出したいわけでもなく、考えることの大切さ、積み上げることの大切さが伝われば嬉しいなと思います。

そして、きっとそんな姿勢が滋賀にはあるのだと思いました。

バスケットボールは積み重ねのスポーツであり、スポーツとは地域との関わり方。そして組織としても積み重ねがあります。

チームケミストリー

などの言い方をするのはそのためでしょう。

いい化学変化を起こすためにはそれぞれの立場からのポジティブな関わりが必要だと思います。変えなくてはいけないこと向き合う勇気であったり、それ以前に何を目指すのか。というビジョン展開も大切でしょう。

個人的に大好きな両チームは昨シーズン似たり寄ったりな立ち位置でした。
残留プレーオフ争いをするチーム。
実際に北海道は残留プレーオフで苦しい戦いをしました。

しかし、約1年の期間をへて、両チーム対戦は劇的な展開がありながらも4試合とも滋賀の勝利で終わりました。

ここには点差以上の差があり、滋賀レイクスターズというクラブが苦しい時間を過ごしながらも、それぞれの立場でやるべきこと、目指すスタイル、地域の関わりなどがあったと思います。

僕が滋賀の試合を現地で観戦したのは、2018年の10月でした。

正直当時はヤジのような声もアリーナから聞こえました。
しかし、多くのブースターがチームを盛り上げるためにあれやこれやと動く姿が印象的でした。




今、北海道はヤジだったりが嫌だ。などがTwitterのTLで見かけることがあります。

それはある意味、ここまでの滋賀が辿ってきた道と似たものがあり、ここからどうしていくか。

それぞれの立場でどんな積み上げをしていくか。
によって今の滋賀のように素晴らしいチームを作ることも可能だからこそ、1つのポイントとなる試合だったのではないか。

と僕は感じています。

そして何より、滋賀の現地に行ってから、多くの滋賀ブースターから連絡をもらったりする中で、どうすれば自分たちは強くなれるのか。

という姿をこの1年僕は感じてきました。
(ただ個人的によく言ってますが、僕は勝つことが全てと考えてはいません。)

天皇杯のシーホース戦も滋賀サイドで観戦しましたが、平日なので集まる人数は違えど、変えていける可能性を強く感じました。

だからこそ、北海道も変われると僕は思っています。

参考にする点がたくさんあるし、それぞれにはそれぞれの良さがあるはずです。

そんな積み重ねが北海道には必要であり、滋賀にはそんな自分たちのアイデンティティとそれを信じて積み上げる勇気が今シーズンの結果につながっていると思います。

また、この2チームの対戦があるときに、そんな視点で試合を見ることも個人的に楽しみにしています。

長くなりましたが、僕が感じたラストワンプレー

この敗戦が北海道にとって強くなるためにさらにみんなが考えていくきっかけになればと思います。
そして滋賀が滋賀レイクスターズを通じて、もっともっと日本に滋賀を発信し、今取り組む日本バスケにとっては新しいスタイルのバスケットボールが旋風を巻き起こすことを楽しみにしています。




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