B think ~考えてみた「熱さ」とは~





目次


  • ちょっと余談
  • よく聞く「熱いブースター」
  • 僕らにとって「熱さ」とは
  • 個人的に感じる具体例
  • 地域のカルチャーを言語化する

こんにちは、宮本です。
先日、久々に更新した

B think ~ 第23節北海道vs滋賀 game1ラストプレー ~

を更新したところ、非常に反響をいただきました。

改めて読んでいただいた皆様に感謝申し上げます。

個人的にはBリーグ4年目、新しいフェーズに入っていくと感じています。そしてその大前提として時代、社会も日々進化している中で、「スポーツ」というコンテンツも僕らの中で需要性や関わり方が変わってくると思います。

何かそんな考えるきっかけ、ブースターである僕らもバスケ、Bリーグをアップデートしていけるきっかけになればいいなと思います。

今回もこの発信をきっかけに感じたことを書いていきたいと思います。

また毎週EXTRAPASSのポッドキャストを配信していますが、今後また新しい取り組みをさせてもらうことになりました。

最新回のポッドキャストをよかったら載せておきますので、よかったら聞いていただけると嬉しいです。

87ラボはEXTRAPASSと連動して

87ラボ公式YouTube

にて様々な動画更新(をしていく予定笑)や希望者限定配信の「みやもんのナガイヤツ」を配信中です。
(希望者配信動画をご希望される方はお気軽にご連絡ください。)

またEXTRAPASSでは相方であるズボンが「ズボンのミジカイヤツ」を毎日配信しています。
(こちらのリンクか bit.ly/38Pkd3jか トークラジオのアプリで「ズボンのミジカイヤツ」で検索を)

また、バスケットボールの大人気書籍「ダブドリvol.8」が2/15に発売しました。

今回その中で、日本代表や富士通レッドウェーブで活躍する同じ道産子の町田瑠唯選手のインタビューを担当させていただきました。

まだご購入されてない方は是非以下から購入できますので、よろしくお願いいたします。

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ちょっと余談


先日の更新は僕の中で想像以上で正直驚きを感じました。
その中で、それだけ劇的なシーンであったこともあると思いますが、87ラボとしてはBリーグ、日本バスケが新しいフェーズに入っていると考えています。

ちょっと個人的な話になりますが…

87ラボの立ち上げは、僕の地元である北海道を盛り上げたい。北海道のバスケ発展の何かきっかけを作りたい。という想いで北海道の仲間と共に立ち上げました。
僕自身も指導者や大学でも地域とスポーツの関係性を学んでいく中で、北海道に何か貢献できるのではないか。

しかし、現在は1人で更新しています。笑
(決してもめたとかではありません笑 そのへんも北海道っぽさのように感じたりしています。笑)

その中で、感じるリアル。時に足りないと感じることを率直に書いてきたところ、北海道以外からの反響が大きく…そのあたりから、北海道を発信するのではなく、

「全国のバスケを見て、聞いて、感じたことを発信すること。それは=北海道含め、様々な地域のバスケットボールを87ラボを通して考えるきっかけを作ることによって、気づかなかった色んな発見や自分の地域、他の地域、そのバスケ、チームの良さを見つけられるのかもしれない…」

と感じたことにより、今はバスケットボールを芯に、全国をフラットに発信しています。

ただ、その中でも(もちろん結果にもよる部分がありますし、僕の好みもありますがが…笑)地域差のようなものを感じていて、バスケの踏み込んだ内容(戦術とか)の発信に興味を示してくれる地域、くれない地域。実際に観戦前後に現地を歩いてみて感じた地域のことの発信に興味を示してくれる地域、くれない地域。選手個人のピックアップする発信に興味を示してくれる地域、くれない地域…

など、地域差がなんとなく見えてきます。それ自体は地域差だと考えているので、いいとか悪いとかは特に感じませんが、リーグの構造に昇格、降格があるので、「結果」や「強さ」というのもある程度求められるものではないかと思います。
(し、応援しているチームが勝ってくれた方が単純に嬉しい。)

それがまたすごく面白く、またそういう傾向から僕の感覚の中で、

「このクラブは発展するな…近いうちに勝つな…」

と感じることがあり、より注目することなどがあります。

自分もそうですが、その場所に住んでいると気づかないことなどもあります。だからこそ、87ラボを通して色んな発見をするきっかけをしてくれたら嬉しいな。と感じています。




よく聞く「熱いブースター」


そんな中で先日の反響が大きかった記事です。
B think ~ 第23節北海道vs滋賀 game1ラストプレー ~

こういうワンプレーを切り取るのも新しい視点かなと思うので、またピックアップできたらなと思います。

そして、私もこういろんなところで発言をしています。

「滋賀のブースターは熱いんですよ!」

いいながら、自分で疑問を持ちました。

これは先日EXTRAPASSのポッドキャストにてスキルコーチとして活動されるT’s Factoryの廣畑コーチとお話をさせてもらった時に、

「日本語は曖昧な部分が多い」

という話で盛り上がりました。
それはずっと僕もそう感じていて…

※よかったらそちらもお聴き頂けたら嬉しいです。

「ブースターが熱い」って、何を持って熱いんだ?となりました。笑




試合に勝利するにあたり、また客観的に見れば、試合を構成するにあたり、この「熱いブースター」という存在は絶対的に必要な存在だと思います。

※新型コロナウイルスにより様々なスポーツで無観客試合が決定していますが、おそらく改めてそういう試合をテレビなどで観戦すると、ファン、ブースターの存在、力が見えてくるかなと思います。
何よりもこの問題が早く終息することを願います。

勝利した試合終了後に選手やコーチも

「熱いブースターのおかげで勝利できました!!」

などの言葉が聞ける時があります。

その中で、「熱さ」という言葉をとっても、日本ではいろんな考え方、またチーム、ファン、ブースターによっても違うのかな…なんて感じたりしたのが今回の問題提起のきっかけになります。




僕らにとって「熱さ」とは


僕ら(ここでの僕らとは応援するチーム全体)にとっての「熱さ」とはなんでしょうか。

僕の中で簡単に思いつく、イメージするのは

「熱狂」

海外サッカーやJリーグのように声を張り上げながら揺れるゴール裏だったり、
NBAのようにスーパープレーが出た時に思わず立ち上がり、叫ぶようなシーンをイメージします。

皆さんはどうでしょうか。

これも人それぞれの感覚が違うと思います。

この感覚の違いは、個人的には日本はスポーツではなく、体育の文化で育っている教育の観点があると思います。(詳しくはまたどこかで)

それが現在スポーツという文化が作られる中で、

プロ野球、Jリーグなどを参考に、地域性も交わりながら、各チームの「熱さ」というの作られていると思います。

もっと言えば、バスケットボールという競技特性、アメリカ発祥のスポーツであることを理解することで、バスケットボールに必要な「熱さ」というものもあると僕は考えています。

今、まさにそれを各クラブが作り上げている。
アップデートしているところなのではないでしょうか。




個人的に感じる具体例


その中で、僕も全てのクラブの現地に行ったことはありません。
現地に行ったことがあるクラブの中で、フラットな目で「熱い」と感じる部分を書いていきたいと思います。
今回は長くなるので3チームをピックアップします。

まずはやはり宇都宮ブレックスです。

ここに関してはアリーナの規模感や造りもあると思います。
宇都宮のブレックスアリーナに関しては本当に応援が上から下に落ちてくる感じがあり、逆に下からは地鳴りのような感覚を受けました。

言い方、表現が間違っているかもしれませんが、「圧力」のようなものを感じました。

それがブレックスアリーナの僕が感じた「熱さ」です。

そして、先日ピックアップした滋賀レイクスターズです。
滋賀のウカルちゃんアリーナは「熱く」なる瞬間が共有されていることが非常に印象的でした。
会場に座るだけで、このチームの真ん中に誰がいるのか。が一瞬でわかる。
それが狩野選手です。
彼のスリーポイントで沸いたウカルちゃんアリーナは絶景でした。
そしてそれを全員が待っているし、狩野選手も理解している。

それはクラブとファンがコートを通じて会話ができている。
意志を共有できているように感じました。

最近はいけてないですが、僕が現地に行った時、確かに横のお兄さんの口はめちゃめちゃ悪かったです。笑

しかし、その人も滋賀が追い上げるにつれ(滋賀はその試合敗戦)、その「熱さ」に包まれていました。(気づいたら文句ばっかり言ってたのにお兄さんは応援していた。)

それはやっているバスケットボールをファンも理解している証拠に感じました。
(やじを擁護するわけではない)
道産子の僕からするとある意味のカルチャーショックで、関西ノリの「熱さ」を感じました。




最後はアルバルク東京です。

僕は今、東京に住んでいるので、アルバルク東京の試合をよく見にいきます。
申し訳ないですが、数年前のアルバルクの試合は見やすかったです。

人が少ないので、ストレスが少ないので。笑
そして、コートではトップレベルのバスケットボールが展開されている。

僕としてはこれ以上ない環境でした。笑

しかし、今は違います。
ブースターが動き出し、様々な新しい取り組みが行われ、そのバスケットボールの楽しみ方は日本屈指だと思います。

ある意味、立飛アリーナには「バスケットボールの本質的な熱さ」があると思います。

コートのプレーもチアもハイレベル。
そしてそれを中心にしたバスケットボールの「熱さ」

アルバルクにもシュートが入るまでの展開の中でブースターが

「きたぞ…くるぞ…」

というウズウズ感があり、そのシュートが入れば

「来たーーーー!!!」という喜びが爆発し、そのシュートが外れると…

「そこは決めないと〜!!!ハイ、次、ディフェンス!!」

みたいな切り替えがブースターも揃っています。
個人的にそれを上から見るのが好きなんですが、バスケットボールは切り替えが大切なので、そうやってブースターも切り替えている姿を見ると、アルバルクの強さの秘密はそこにもあるんだなー

とよく感じます。




地域のカルチャーを言語化する


これはあくまでも僕の目から感じる具体例です。
違う部分があると思いますのでそこはご理解ください。

他にも行ったことはないですが、秋田や琉球もすごいんだろうな…と感じます。(もちろん他のチームもそれぞれ色があって面白いと感じます。)

よくいく北海道は良い意味でも悪い意味でも優しさがあります。
※その優しさって僕は人生でも必要な優しさと必要でない優しさがあると感じています。

B2で言えば、アスフレの地域を背負うような盛り上がり方も大好きです。
ビーコルも地域に誇りを感じます。

僕は大切なのはその、「地域のカルチャーを言語化」していくことではないか。
と感じています。

結論的には自分たちのバスケは、自分たちはこういうものなんだ!と伝えて、イメージできるもの。

それによってバスケットボールを通じて、地域の魅力発信にもつながると思います。

僕の中で(表現がイマイチだったらすいません)
宇都宮の熱さは圧力。アウェイチームが圧倒されるような一体感が最高です。
滋賀の熱さは信念。信じて貫くスタイルによって生まれる地元のスターの存在が心を打ちます。
東京の熱さは楽しさ。バスケットボールをより楽しくする新しいアイディアの挑戦に心地よさを感じます。

日本人はどこか「言わなくても察して欲しい。」「空気を読む」という文化があります。
それはそれで必要だと思いますが、スポーツやバスケットボールは違うのではないか。

もっと言えば、日本人は変に期待をするところがあると思います。
時代の流れで、

「みんなそれぞれだよ」

とはいいながら、勝敗でカッカなると

「もっと声を出して応援しないと!!」
「こんな時はブースターが熱く後押ししないと!!」
とよく聴きます。

それはそれで間違ってないと思いますが、その前に

「地域のカルチャーを言語化」して伝えていく、発信していく。
そして確立していく必要性があるのではないでしょうか。

変な例ですが、宇都宮も北海道もどちらもブースターは「熱い」と思います。

でも、間違いなく同じテンションでいくと「え?」となります。
※どちらが良い悪いではない。




今、様々な方法で発信ができる中で、地域を理解して、クラブを考えて、自分たちの

「熱さ」

を言語化していくことは、これからのBリーグを戦う中で大切なことかもしれません。

そして、もちろんそれは伝統を大切にしながら、常にアップデートされるものであるべきだと思います。

言語化するためには、今までを知る人が今までを伝えること。
そして新しいことにチャレンジすること。
何より、地域やクラブを大切にすることかなと思います。

もっと言えば、それはブースターだけの責任ではなく、クラブからの発信も大切だと思います。

クラブによってイベントを多くやるクラブ、やらないクラブというのはカラーがありますが、やれば良い。というわけでもないのかな。と最近感じます。

1番大切なことはその歩調を揃える舞台は

コートの中のバスケットボールなのだと思います。

ただ、今後Bリーグの成績、勝敗は単純に良い選手集めるとかだけでなく、そう言ったクラブのカルチャーを作り上げれるか。
その中で、ブースターの熱さとはどんなものか。
大きなことを言えば、スポーツクラブが地域にとってどんな存在になれるか。
ということも大きく影響すると思います。

以上が最近感じた「熱さ」の言語化の必要性であり、さらに掘り返すと…

結局はもう言語化できないけど、最高!!

みたいな状況がより良いことなのかもしれない。

という矛盾、スポーツの奥深さで今回の話を終わりにしたいと思います。

ありがとうございました!

あくまで僕がふと考えたことで、正しいことではありません。ただ、何か考えるきっかけになったら嬉しいです。ぜひ、ご意見などあれば、お聞かせくれたら嬉しいです!




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