レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第18節 vs 三河 No.1





目次


  • 流れの攻防
  • 時間の攻防
  • 三河らしさと強さの系譜
  • レバンガ後半戦の難しさ

こんにちは、宮本です。

いつもは1節を一括りにまとめるレバンガ北海道から学ぶバスケットボールですが、面白いゲームだったので、今回はゲームごとに書いてみたいなと感じました。

全体的に見ると、まったりとしたテンポの中で色んな攻防があり、そういう部分が面白いバスケットボール、ゲームだったように感じます。

今回は細かいところではなくて、その全体像、流れという部分で、選手にしても、ベンチにしても僕の中で学びがあったので、共有したいなと思います。

今回もTwitterの個人アカウントで、別に好評ではないですが、リアルタイムで追いかけてみました。

その辺と重なり合う部分ですが、よかったら最後までお付き合いください。




流れの攻防


バスケットボールはどんなスポーツか?

この問いは前も書いたと思いますし、今後もちょいちょい書くと思います。
答えは無数にあり、それぞれの観点から答えが違い、バスケの楽しみ方の違いにもなると思います。

僕はその1つに時間のスポーツだという答えがあると思います。
色んな時間の縛り、ルールがよりバスケを面白いスポーツにしていますし、逆に初心者の方はそこがややこしい部分かもしれません。

その中で、流れのスポーツでもあると思います。
時間のルールがあることによって、流れの行き来が他のスポーツよりもたくさんあるのがバスケットボールではないでしょうか。

今回大きな流れ(試合全体)で見ると三河のゲームだったように感じます。

だからこその終始接戦のゲームの勝利だったわけですが、さすが三河というゲームだったように思います。
特に小さな流れでは、最初にレバンガペースになりそうなところをしっかりついていき、最後の流れを掴みとったところ。
そこまでのマネジメントが勝利に繋がったように感じます。

レバンガはうまくついていき、3Qで流れを掴みましたが、それを生かしきることができませんでした。
大きな流れを作ることができなかったと表現してもいいかもしれません。

もちろんそこまでにさまざまな駆け引きやきっかけ、積み重ねがありますが、何よりその大きな流れを若手G陣がある程度のプレータイムを持って掴んだことが今回の三河凄みだったと思います。




時間の攻防


個人的に面白かった攻防があります。
Twitterでも載せたのですが

3Q最後の1分切ってからの攻防です。
個人的にここがゲームの分かれ目になったように感じます。

折茂選手が少し難しいシュートをチョイスしたわけですが、この場面60-62でレバンガリード、レバンガのオフェンス
残り34秒、ショットクロック10秒ほどの場面でした。

ここで僕の予想は
折茂選手は決める事も想定してシュートを放ったのだと思います。

入れば60-65
(実際は入らず、三河ボール)

残り30秒強で三河ボールということは、三河がこのポゼッションを成功させても同点で、最後に10秒ほどのレバンガはオフェンスを構築できます。

最高の結果は60-68
しかも折茂選手の連続スリーなら、ここで1万点の記録も達成
一気にレバンガペースになったでしょう。

しかし実際は60-62で4Qを迎えることになりました。




ある意味ここが分岐点として、三河は耐え切った。という印象を感じながら、新しい流れを迎えることができ、レバンガは決め切れなかった…というメンタルの中で4Qを迎えました。

2点差で、どちらかといえば三河有利で4Qを迎えたことが三河勝利の大きな要素になったと思います。

そこに至るまでにもっと沢山の攻防や駆け引きがあるわけですが、大きなスイッチとしてこの場面があったと思います。

折茂選手は長年の嗅覚でここで仕留めたいと感じたのかもしれませんし、自分のプレーが一気に大きな流れを作り出せることを理解していたのだと思います。

だった数十秒という時間の中に様々な攻防、駆け引きを感じる時間でした。

バスケはこのように時間のルールや縛りがあるからこそ、時間の攻防の面白さや影響があることを改めて感じるゲームでしたし、この時間帯をしっかりプレーし切った三河の嗅覚も素晴らしいと感じました。





三河らしさと強さの系譜


このゲームで三河最大の凄さは終始三河の強さであるゲームの展開力や構築力が光りました。
そこには賛否両論あると思いますが、長年鈴木HCや桜木JR選手などが作り上げてきたスタイルや伝統のようなものがあると思います。

しかもそれを在籍歴のまだ浅い、西川選手や熊谷選手が起爆剤になっていたことが凄さだと思います。

鈴木HCの凄さはこういうところで、ゲームの展開としてはアップテンポではなく、割とかチッカチとしたゲームでしたが、そこに特に熊谷選手、また岡田選手などが今っぽさ掛け算したようなバスケットボールだったように感じます。

アイシン時代から作ったバスケットボールがある意味、新しい領域に入ったのかもしれないと感じるようなゲームでした。

やはり、どんなスタイルであれ、勝つことがプロである以上大切だと感じます。
そして、さらにステップアップするためには新しいチャレンジも必要ということもまた事実だと思います。

ただ鈴木HCのバスケットボールはやはり重要な部分は抑えていて、それが若い選手にはある意味、通ってこなかった部分なのかもしれません。

これはこのままいくと新しいチームケミストリーが生まれるかもしれないな

なんて僕は感じました。

さすが三河と感じる部分もあり、若い才能が末恐ろしいと感じるゲームでもありました。




レバンガ後半戦の難しさ


レバンガは今日を含めた残り31試合は非常に難しいリーグになると思います。

それは明らかにバスケットボールが良くなってきたからです。
ネト体制から内海体制に変わり、コミュニケーション部分やスタイルが以前のように構築されてきたように感じます。

非常にポジティブです。

しかし、だからこそ、今日のゲームも勝ちたかった。
いいけど、勝てない。
というのが個人的には1番重くのしかかります。

これは1試合の考え方でも同じだと思いますし、リーグという60試合でも同じだと思いますが、よかったけど勝てなかった。

その積み重ねは最後の最後にやはり響きます。

最後のワンプレーでミスが起こる

とかそういうことが実際に起こります。
また、現状得点という部分でミュレンズ選手は非常にポジティブですが、ディフェンスという部分や連動という部分ではまだまだ難点がたくさんあります。

そういうところを内海HCも気にしていると思いますが、僕らも総合的に見つめていかなくてはいけないと感じます。

よくない内容だったけど、勝った
という積み重ねと
いいゲームをしたけど、負けた
という積み重ねでは雲泥の差として、最後の最後にのしかかります。

実際、今回の三河とのゲームも点差以上の差があるわけですが、勝てなかったわけではないと思います。

勝ちたい。笑




怖いのは、勝てなかったけど、よくなってきたよね。
という印象だと思います。

特典面もミュレンズ選手が平均すれば15点くらい取っていると思いますが、その中身を見ていかなくてはいけないと思います。

それは最後の切羽詰まった部分で出るのがバスケットボールです。

可能性として、残留プレーオフの可能性は現状高い中で、そういう自信になる積み重ねを30試合でして行きたいと感じます。

もちろん1番わかっているのは内海HCや選手だと思いますが、ブースターもそういう目線で声援を送ることが、すごく重要だと思います。

ある意味、2年間ギリギリで落ちてこなかった横浜のブースターのすごさ、レベルの高さはそういう部分にあると感じています。

明日も試合があるわけですが、残り30試合は5割くらいでは駆け抜けたいと考えると、こういう試合を今後無駄にしないことが大切だと思います。

小さな差であり、大きな三河との差
そして矛盾するかもしれませんが、大きいのだけれど、埋められる差
をしっかり突き詰めていけたらなと感じた試合でした。




以下ここまでの連載
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第1節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第2節 vs渋谷
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール OF編 No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第3節千葉
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第4節栃木 No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第5節千葉戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第6節 vs栃木No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第7節 vs三遠
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第8節 vs渋谷
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第9節 vs新潟
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第10節 vs川崎
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第11節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第11節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 天皇杯編
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール ネトHC解任
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第12節 vs 富山戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 個と組織
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第13節 vs 千葉
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第14節 vs 秋田戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第15節 vs 福岡
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第16節 vs千葉
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第17節 vs東京戦に向けて
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第17節 東京戦



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