レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第34節 vs 栃木





目次


  • 山本選手はゲームをコントロールしていた
  • 感じた狙い
  • 動いた栃木と動けなかった北海道
  • 現在が未来に与える影響
  • 今後問われる采配面

こんにちは、宮本です。
レバンガ北海道の18-19シーズンのホーム最終戦が終了しました。
長いようであっという間でした。

ただ、その盛り上がりは配信を東京で見てた僕も感じるほどでした。
Bリーグが始まってから感じて考えていたこと
その答えみたいなものも1つ見えました。

勝ちたかった。でも頑張った。
そして、栃木は素晴らしいチームでした。




この試合に向けて、バスケ北海道の「87Labのがんばれレバンガ」
にも色々書きました。

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今回は、このゲームに感じたコーチ目線
その攻防を振り返って見たいと思います。




山本選手はゲームをコントロールしていた


ここまでバスケ北海道の「87Labのがんばれレバンガ」でも何度も書いているので、
すでにお気付きの方も多いと思いますが、僕の中でレバンガの山本選手の評価はもともとすごく高いです。

そして、多嶋選手、松島選手のけがによってスタメンのチャンスが回ってきましたが、
その数試合で多くの方の山本選手の評価は急上昇だと思います。

しかし、出れば出るほど、その良さも見えてきますが、あたりまですが、反対の部分も見えてきます。

その良さをどう生かし、悪さをどう埋め合わせて行くか。
それがコーチの役目の1つだと考えています。




その中で、僕が試合終了後twitter内容が結構皆さんの共感を得たようです。

多くのチームがレバンガの外国籍や折茂選手などをどう守るか。
を構築してくる中で、この数試合で初めて、栃木は司令塔である山本選手に仕掛けてきました。

これに関しては山本選手が認められた。
またそこからのオフェンスが効果的だった。

山本選手がゲームをコントロールしていた。

と栃木が考えたのだと思います。




感じた狙い


では、なぜ栃木が山本選手にプレッシャーを強めたのか。
僕なりに感じたことを書いていきます。

まず、純粋に彼のプレーがよかったからでしょう。
栃木は人数が揃っていて、レバンガはやはりPGが現状薄い。

彼の勢いを止め、疲弊させることは1つの狙いだったはずです。

実際、山本選手は終盤にいくつかミスを犯します。
そのミスや最後の組み立てを彼自身は悔やむでしょうが、僕としては彼を責めることはない。
苦しい中でも頑張ったと伝えたい。
多くの人がそういう気持ちだと思います。

ただ、難しいのが、そういう自分の評価と周りの評価の差異もなかなか色々難しい。

そこは今回の論点ではありませんので言及はしません。

そして、この3Q最後にプレッシャーを強めた狙いは僕は内海HCの心理状態だったと感じています。




動いた栃木と動けなかった北海道


繰り返しになりますが、栃木が明らかに山本選手へのプレッシャーを強めたのは3Qの残り3分くらいからです。
最初に鵤選手がマークにつきました。
そのあと山崎選手…遠藤選手もつきました。

この入れ替えたところも山本選手にとってや見え難い負担になったと思います。
(何より全員個性があってうまい笑)

要するに栃木は動いたわけです。
なぜ動いたのか。

それは山本選手がゲームをコントロールしていたからです。




ゲームの流れは栃木に行きそうになりながら、レバンガがギリギリこらえていました。
解説で田村さんも言及していましたが、こういうときに1つのプレーでころっと流れが変わる。
10点差くらいで着いて行きたいですね。

という言葉もそこにリンクします。

要するに山本選手がよかったわけです。

言い方が失礼ですが、本来そこまで期待を置いていない選手が予想以上の活躍をする。
そしてそれが勝ちに繋がりかけている。

その時のHCの心理ってどんなでしょうか。

僕は「失敗できない。要するに変えるのが怖い」

山本選手が良ければ良いほど、内海さんは山本選手をかえるタイミングを失ったと僕は感じています。
3Q中盤くらいに変えてもいいタイミングがありました。
しかし、変えなかった。変えられなかった。




栃木の安齋HCはおそらくそれを感じて、さらに変えられないようにしむけたと感じます。

PG(山本選手)にプレッシャーを強める。

それを見たときに内海さんはどう感じるか。
「山本もしんどいはず、でもここでルーキー(内田選手)に変えるべきか…明らかに栃木がPGを潰しにきている。」

この葛藤、そしてHC同士の攻防だったと思います。

栃木は最後の勝利のためにここぞというタイミングで動いた。
北海道はその策略にはまり動けなかった。

これはHC批判でもなく、ものすごい難しい決断です。
そして山本選手にかけたい。そういう気持ちも理解できる。

みなさんがHCだったら、どうするでしょうか。
山本選手を引っ張り続けた結果、最後に追いつききれない流れができてしまった。

栃木はさすがでした。




現在が未来に与える影響


流れ的には、4Qからレバンガの流れがきて、一時このままいけるぞ!!!

というときがきました。
僕もこのまま行ってくれ。

そう願った。

しかし、3Qから栃木はジャブを打っている。
もう願うしかない。

その時のツイートがこれです。
おそらく本人が1番感じていたのではないでしょうか。




その瞬間、何が起こったか…

比江島選手の芸術的なスティールからダンク。

まじか…
想像以上にやはり山本選手が疲弊している。

なら内田選手に変えれば?
と思うはずです。

ここで問われるのが、現在が未来に与える影響です。




ここで内田選手に長い時間託すことは簡単です。
しかし、これから生きるか死ぬかの戦いが待っているレバンガにとって、内田選手をここで使い、もしゲームが崩れた場合、その責任で彼がどうなるのだろうか。
このあと彼が必要だからこそ、ここで彼にマイナスの経験
(敗因が自分と思わせてしまうような)をさせてしまったら、どうするのか。

もし僕がHCでその場にいたら、もう恐怖です。

頼む…山本

そんな気分だと思います。笑

何をするにしても勇気の必要な一手だと思います。

そして、4Qの5分切ってからは栃木がゲームをコントロールし始める。
正直、万事休す
という感じでした。

ただ、きたえーるに響く声援は本当に圧巻でした。
勝敗を超えた、地元にプロスポーツがある素晴らしさがそこにあったと思います。

そして山本選手本人からすれば、俺が…と思うと思います。

ただ、誰も悪くはない。
ある意味で、やれることはやったという感じもあります。

ただ、栃木は強かったし、ゲームの進め方、相手の心理へのアプローチもさすがでした。
本当に素晴らしいチームと賞賛しかない。




今後問われる采配面


おそらくどこかのタイミングで多嶋選手が戻ってくるはずです。
そして、山本選手がコントロールできる事実とある意味の現状での限界も見えました。
(悪いという意味ではない)

だからこそ、ここから問われるのが、内海さんの采配です。

多嶋選手が戻ってきたら、どのように起用するのか。
おそらくスタメンは多嶋選手だと思います。

では、どういう意図で山本選手を起用するのか。投入するのか。

その時のメンバーはどんな組み合わせが考えられるか。
あとリーグ4試合で外国籍をどう組み合わせてくるか。
疲労、コンディション。

勝敗以上にチームの持って行き方も問われます。

山本選手が計算が立ったからこそ、増えた選択肢はHCの采配力が問われます。

この試合、内海HCの采配に試す。
という印象は無くなりました。

正直、僕がどうこういうことでもないのですが、今回気になった部分に突っ込んで見ました。
そんな視点も持ってみるとバスケが違う角度からみれて面白いかもしれません。

そして、あとは信じるしかない、というのも事実です。

がんばれレバンガ!

それ以上でもそれ以下でもありません。




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