レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第17節 東京戦





目次


  • 戦略の深さ、細かさ
  • 東京を攻略するための連動
  • 松島選手が輝いた理由
  • 北海道が一つになったがんばれレバンガ
  • レバンガの可能性

こんにちは、宮本です。

昨日、今日ときたえーるにレバンガ北海道vsアルバルク東京のゲームを観戦に行ってきました。
結果としては1勝1敗
しかし、この1勝はレバンガにとって本当に大きな1勝だと思います。

第2戦の勝利は本当に感動しました。

鳴り響く「がんばれレバンガ」のコール

ここでこのゲームがみれたことを本当に幸せに思います。
帰省して、メッセージやお会いできた方も多くいました。
東京の方に北海道であったのも新鮮な気持ちになりました。

今回はそんなアルバルク東京戦を87目線で切り込んで行きたいと思います。




戦略の深さ、細かさ


このゲームで感じた僕の中のサプライズが当たり前のことなのですが、内海HCが本気で、今節と前節(千葉戦)を勝ちにきていたことです。

正直1/60なわけで、また内海HCはシーズン途中からの就任
僕は敗戦しても仕方ないゲームというものも考えてもいいのかもしれない。
と感じていました。

しかし、考えてみれば当たり前ですが、プロチームに負けていい試合など1つもなく、内海HCも本気でこの3試合を勝ちにきていた。
それはこの3試合の戦術的な部分にかなり詰まっていたと思います。

千葉戦は変則ゾーン
東京戦はチェンジングディフェンス

東京戦はゾーンディフェンスで入りながら、1つ目、もしくは2つ目のパスでマンツーマンに移行したり、東京はオフェンスがある程度オートマチックなので、それをスカウティングし、中心選手である田中選手や馬場選手の動きに合わせて、変則ゾーン、もしくはマンツーマンに変更するなど様々な形をトライしていました。

どうすれば勝てるか。
内海HCは必死にその方程式を導き出したのだとひしひしと感じました。

しかし、その内容はプロといえど簡単にこなせるものではないと思います。
いくつかのコミュニケーションミスで簡単に失点するシーンが何度もありました。




僕の中ではこのままでいいのか…と感じた場面が何回もありました。
実際にゲーム1の後半はA東京がディフェンスの強度を上げてきて、オフェンスにほころびが増えたところでディフェンスにも悪影響が出てきたと感じます。

しかし、内海さんは細かく修正点を改善しながら、ゲーム2に挑み、ゲーム2は悪い時間帯もこらえながら、最後は勝ち切りました。

今回の大きな収穫は限られた時間の中で、相手に対応したディフェンスを構築し、そしてそれを試合中にしっかりと補修するべきところを補修して、続けた中で勝利ができたことだと思います。

戦略の深さ、細かさは時にそれを遂行できなくなる。
もしくはそれを遂行しようとするあまり目の前の視野が狭くなるなどのデメリットを起こします。

しかし、内海さんとレバンガのメンバーは自分たちを見失わず、しっかりとトレーニングから集中して取り組み、コミュニケーションをとったことで東京戦のゲーム2の勝利につながったのだと感じました。

これはチームにとって大きな勇気や自信になったと思います。




東京を攻略するための連動


SNSを見ても、多くのディフェンスに対する言及があるので、87ラボはちょっとオフェンスを考えていこうと思います。

第2戦で勝利に繋がったのは攻守ともにいい連動が見られたことだと思います。
オフェンスでは、東京はハードディフェンスとノーヘルプ(ヘルプしない)で守ることが多く、それゆえ、距離感が離れすぎでミスやターンオーバーが増えたり、孤立して、ドライブからのタフショットが増えるケースがあります。

しかし、特に2戦目のレバンガはドブラス選手に入れ続けること。
また、2戦目はドブラス選手も1戦目の反省を踏まえて、ボールをシンプルに飛ばすことを意識していたように感じます。

結果、ゴール下の1on1から起点を作ることができたと思います。
最後の決勝ゴールもドブラス選手のゴール下でした。

また何度か松島選手から裏に抜ける選手へのパスの供給がありました。
東京の狙い目はまさにそこで、ハイプレッシャーでなかなかそこに視線を向けることが難しいのですが、強くプレッシャーがくるということは裏が空いている。

またレバンガのミュレンズ選手は外に出てきたい傾向にあるので、4アウトでペイントにスペースが広大にある時がよくあります。
そこを使えるかがかなりキーになるのですが、松島選手、受け手では川邉選手や野口選手、折茂選手はその辺りを見つけてバックカットを仕掛けていました。

ゴールに繋がらなくても、そこをついたことによって、ディフェンスが何度か崩れたことによって、東京にそこもある。という印象を植えつけられたのはよかったと感じました。




ディフェンスでは、東京のウイングでのベースラインピック(ベースライン側からかけるピックプレー)を3人目のディフェンスも使って攻略する場面が多くありました。
そこは準備しないと守れない部分なので、内海HCは東京対策として、準備しておいたのだと感じました。
(もちろん失敗してオフェンスを成功されたこともあった)
よかったらその辺は年明けにライン限定動画で解説を作って見たいなと思います。

歓声が湧くようなビックプレーではなく、本当にわかりにくいジャブのような…
そんなプレーの積み重ねが第2戦の勝利に繋がったと思います。

個人的に感じたのはそこには川邉選手が多く関わっていたように感じます。
彼のポリバレント能力は本当に見えにくいところで存在感を出す力だと改めて感じました。




松島選手が輝いた理由


この3試合通じて、松島選手の活躍が目立ったと思います。
千葉戦はBリーグ記録の18アシスト
そして今日も敢闘賞を受賞

個人的に感じるは、コーチ目線でいうと、やはり選手は試合に出場すると伸びていくのだな。
ということ。

もちろん誰でもではありません。あの笑顔や面白キャラの裏には多くの苦悩や努力があることはきっと想像に容易いのではないかなと思います。

でも彼はネト体制でスタメンになったように、日頃からの努力、ハードワーク、メンタリティ、何より掴んだチャンスを掴みとるだけの準備をしている選手なのだと思います。

東京戦でも、彼は怯まずにセットオフェンスを構築しながらも、個人でもゴールにアタックしていました。

先ほども書いたように東京は1枚ディフェンスを剥がすことができれば、ハイプレッシャーのため他のチームよりもローテーションが難しいチームです。
(なのにローテーションも早いから怖い)
そこからアシストや加点というシーンが何度も見られた3試合でした。

多くの北海道の育成年代の選手は本当に彼のようなプレーを参考にするべきだと僕は思います。




ハードワークができて、ディフェンスは実は基本にすごく忠実
見せ方もうまく、ガードとしての力も考える力を持ち合わせているので、試合を重ねるごとに伸びていく。

バスケットボールで試合に出たければ、まずディフェンスです。
そこから、オフェンスでの強みを出場していく中でつかんでいく。

すごくシュートが入るわけでも正直ないですし、身体能力がものすごいわけでもない。
でも、確実にレバンガになくてはならない選手になりました。

それも彼自身がネト体制に変わったタイミングで、求められるものをいち早く理解し、コートに立つチャンスを掴み、その中で結果を出してきた信頼と自信が成せるものだと思います。

キャラほど派手なプレーはありませんが笑

本当に素晴らしいガードだと思います。




北海道が1つになったがんばれレバンガ


試合終盤

本当に北海道が1つになったと感じました。
きたえーるに響く「がんばれレバンガ」はコートだけでなく、その声をあげるブースター自身の心にも熱く響いたのではないでしょうか。

今年1年多くのこと、それも嬉しくないこともあった中で、レバンガ北海道が最後のゲームをレバンガらしい戦いで締めくくったことは何よりもバスケットボール、Bリーグ、レバンガファンにとって勇気や元気になるのではないかと感じました。

本当にそうやってバスケットボールを通じてあのアリーナが1つになったと感じました。

ゲーム内容にしても、ここまでの勝敗、チーム状況にしても
いろんなところでいろんな人がそれぞれ思うことがあると思います。

それでも、現状地区最下位でもこれだけ愛されるチームは他にはないのではないでしょうか。

それ自体が僕は誇りに思っていいことだと思います。

スポーツは結果が大切ですが、それ以上に地域の誇りであってほしい。
僕はそう感じています。

今回3日間きたえーるに通い、1人でうろうろしたりいろんなところからいろんなバスケとの関わりを見ました。

地元だからいうわけでなく、こんなにも3世代が一緒に観戦したり、中学生、高校生も楽しみに走ってくるアリーナは僕が行ったことのある(関東近辺がメインになるが)アリーナでは他に見たことがありません。

北海道の方は、なかなかきたえーる以外のアリーナに行けることは少ない人が多いと思いますが、それだけレバンガ北海道、きたえーるが1つのコミュニティーになっている。

折茂選手のシュートで全員が絶叫する。

それはレバンガの凄さなのだと今回強く感じました。




レバンガの可能性


僕も3試合いろんな人といって、印象的だったのが再会もあったということです。
関東でBリーグにいくと出会いがたくさんあります。
きたえーるでも出会いがありました。

しかし、数十年ぶりの再会もありました。

バスケットボールを昔一緒にやってた人などと、バスケを通じて再会する。

他の会い方だとすれ違ってしまいそうな関係でも、アリーナでだと好きなもの共有することで、空白の時間が嘘のように時間を巻き戻し、またバスケットボールに熱狂することができる。

もちろんそれはレバンガ北海道の人気や北海道ならではなのかもしれません。

しかし、今後、コミュニティーや可能性として、同窓会のような招待や企画も面白いのではないではないかなと感じました。

アリーナが提供してくれるものはバスケだけではありません。

そして、レバンガには本当に多くの可能性を感じる3日間でした。

気づいたら、戦術的なこと全然書いてませんが笑
ごめんなさい。
結構皆さんライン登録してくれて、個別に連絡くれてますので、物足りない人はご連絡ください。

本当にレバンガ北海道があってよかった。
道産子でよかった。
バスケ続けてきてよかったと感じる3試合でした。

ありがとう!レバンガ!!




以下ここまでの連載
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第1節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第2節 vs渋谷
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール OF編 No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第3節千葉
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第4節栃木 No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第5節千葉戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第6節 vs栃木No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第7節 vs三遠
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第8節 vs渋谷
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第9節 vs新潟
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第10節 vs川崎
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第11節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第11節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 天皇杯編
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール ネトHC解任
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第12節 vs 富山戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 個と組織
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第13節 vs 千葉
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第14節 vs 秋田戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第15節 vs 福岡
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第16節 vs千葉
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第17節 vs東京戦に向けて



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