レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 番外編 Catch and Shoot





目次


  • キャッチアンドシュートを切り取る
  • シュートセレクションの順番の話
  • 2/10北海道vs新潟のスタッツ
  • ここから見えるもの

こんにちは、宮本です。

バイウィークに入りました。
これからBリーグファンはW杯予選へ注目が集まります。
なんとか連勝して自力でW杯への切符を手にして欲しいと思います。

87ラボも代表戦に向けていろいろ考えて行きますが、この期間にレバンガ北海道について、
もう1度いろんなことを考えながら、バスケについて学びを深めて行きたいと思います。

ぜひ、皆さんも感じることがあれば、メッセージや公式ラインからコメントいただければ嬉しいと思います。

また、ここに書いてあることは正解ではありません。
87ラボして分析した着目点の1つにすぎません。
そして、実際はもっと深い部分がたくさんあるはずです。

ぜひ、何かの参考になれば嬉しいなと思います。




キャッチアンドシュートを切り取る


今回はキャッチアンドシュートを切り取って見たいと思います。
また、今回は2/10のレバンガ北海道vs新潟アルビレックスだけを切り取るので、データとして明らかに足りていない部分があります。

参考程度に考えて、皆さんの感じた試合の印象に照らし合わせてもらえればと思います。

キャッチアンドシュートとはボールをもらってそのままシュートを打つことです。
今回はそれをスリーポイント、フィールドゴール、ペイントに3分割して見ました。


今回の分類


  • スリーポイントはそのまま3点のエリア
  • フィールドゴールはペリメーターなどと呼ばれるペイント(3秒ルールの外からスリーの中の2点のエリア)
  • ペイントはカッティングやパスアンドランなどでドリブルをつかずにイージーにシュートを打てたもの

と考えます。

またシュート確率は基本的には横からくるパスよりも、リング方向からくるパス(リングを向いたままキャッチしてシュートできる)の方が成功率が上がります。

今回はリング方向から来たパスの本数も数えました。
(インサイドからパスアウトされたものやペイントに向かってドリブルアタックしてからキックアウトパスなど)

3分割したキャッチアンドシュートの試投数と成功数
そこに至るまでのゴール方向からのパス

をピックアップし、勝敗、ゲームの流れにどんな影響を考えて見ます。




シュートセレクションの順番の話


ます、簡単にシュートセレクションの話をしたいと思います。

シュートセレクションとは、シュートを選ぶという意味で、1回のオフェンスで1回しかシュートが打てないので、それをどこで打つのか。チームして何を選ぶのか。というのはすごく大切です。

それをシュートセレクションと言います。

データ的にバスケのシュートは

ゴール下のシュート(ゴール下やレイアップ)
フリースロー
スリーポイント
ペリメーター(スリーポイントからペイントまでのエリア)

の順番でチョイスするべきだと現在は言われています。

なぜそうなるのかは知っている方もたくさんいると思います。
知らない方も多いと思いますが、長くなるので、今回はそうなんだ。
と思ってください。笑

レバンガにとってハーフコートオフェンスでこれで考えると

最初のチョイスが
ドブラス選手のゴール下のプレー
次に
マーク選手のピックアンドポップからのスリーポイント
そして、
ドリブルアタックからキックアウトの関野選手や折茂選手、桜井選手のコーナースリー

などの順番になると思います。

ただ、レバンガにとって折茂選手のカールカットからペリメーターのシュートは、データ以上のものと考えることができるので、その辺りのチョイスが非常に多いチームかもしれません。

全てがデータ通りではありませんが、自分たちのチームの戦力と照らし合わせて、参考として考える必要はあると思います。




2/10北海道vs新潟を考える


結果的に新潟戦のゲーム2は大敗
またレバンガがここまでスリーが入ってないことを考えると最初から離してディフェンスしたことはデータ的な部分では逆行しますが、レバンガ対策としては間違ってないと思います。

そこで今回の3分割した両チームのキャッチアンドシュート(パスをもらってシュート)
の各クォーターの試投数と成功数、そしてキャッチアンドシュートに至る時にゴール方向から来たパスの回数をまとめました。


  • 3P→スリーポイント
  • FG→今回におけるペリメーター
  • PT→ペイント内

レバンガ


1Q
3P試投数 6本 成功数 3本
FG試投数 0本 成功数 0本
PT試投数 0本 成功数 0本
ゴール方向からのパス 2本


2Q
3P試投数 2本 成功数 0本
FG試投数 1本 成功数 0本
PT試投数 0本 成功数 0本
ゴール方向からのパス 1本


3Q
3P試投数 1本 成功数 0本
FG試投数 0本 成功数 0本
PT試投数 0本 成功数 0本
ゴール方向からのパス 0本


4Q
3P試投数 6本 成功数 2本
FG試投数 2本 成功数 0本
PT試投数 0本 成功数 0本
ゴール方向からのパス 2本






アルビレックス


1Q
3P試投数 7本 成功数 3本
FG試投数 0本 成功数 0本
PT試投数 0本 成功数 0本
ゴール方向からのパス 4本


2Q
3P試投数 0本 成功数 0本
FG試投数 8本 成功数 3本
PT試投数 1本 成功数 1本
ゴール方向からのパス 5本


3Q
3P試投数 6本 成功数 4本
FG試投数 2本 成功数 0本
PT試投数 2本 成功数 2本
ゴール方向からのパス 5本


4Q
3P試投数 4本 成功数 2本
FG試投数 1本 成功数 0本
PT試投数 0本 成功数 0本
ゴール方向からのパス 4本


以上のようになりました。
結果60-84で敗戦しました。




ここから見えるもの


なぜキャッチアンドシュートを切り取るのか

ここから見えるものを簡単に解説して見たいと思います。

もちろんこれはある観点から切り取るだけで全てではありません。

ただ、キャッチアンドシュートが打てるということは、瞬間的にでもノーマークの状態が作れていることを証明しています。

そして、ゴール方向からボールがくることは、体の向きを変えずにシュートが打てるシチュエーションをさすと考えられます。

これはプロにとって入りやすいか、入りにくいか?考えて見てください。

結果的に、この数字から考えられることは、瞬間的でもノーマークでシュートが打てたこと、さらにそのシチュエーションで体の向きを変えずに打てるシュートとペイント(ゴール下の比較的簡単なシュート)をどちらが多く打つことができ、決めることができたか。を予測することができると思います。

見てもらえればわかると思いますが、圧倒的に新潟の方がこの数字ではいい数字を出しています。
注目したいのは、各クォーターで4本〜5本のシュートに対してレバンガは1本〜2本

これはどちらが効果的にペイントをアタックすることができたかどうかを想像できます。
この数字はシュートの試投数、成功率には確実に比例します。
(ただ、今回は新潟がペイント近辺を守っていたこともある)




また、パスがうまく回っていたかも予想することができます。

ドリブルでペイントを攻めれば、ディフェンスがゴールによるので、そこからキックアウトパスなどで外に展開を作ることができますが、それ以前に単純にリズムよくパスが右から左に、インサイドからアウトサイドに展開されていたのか。

ということも予測できます。

また、コーナーでボールに合わせて動く人、待っている人がいたか
なども予測できます。

その辺をざっと考えると
新潟はガードナー選手がプッシュしながらパスを散らしたり、五十嵐選手や森井選手がドライブでペイントをアタックする。
柏木選手や石井選手、池田選手、上江田選手がスリーの外で待っている。

という展開がうまく作れていました。




また、2Qと3Qを見ると、明らかに数字に差を感じます。

おそらく皆さんも新潟ペースだ!!

と感じたのは2Q以降ではないでしょうか。

ただ、レバンガも2Qはシュートには行けていました。
特にそれはちょっとすごいシュートというのでしょうか。
盛り上がるようなシュートもあったと思います。

しかし、それこそが苦しい1歩目だったわけです。

あそこを乗り越えることができれば、なんとかできたゲームだった
(可能性があります)

バスケットボールには流れがあります。

シュートは1回のオフェンスで1回しか打てません。
その時にどんなシュートをチョイスするのか。
そこに至るまでにどんな展開が作られ、攻防があったのか。

そんなことも考えてみると、バスケットボールの面白さがより増すかもしれません。

また、ここから考えるとレバンガはどのようにするべきだったのか。
こういう展開の時、どんな手を打つべきなのか。
考えてみると面白いかもしれません。

ぜひ、バイウィークの間に試合を振り返りながら、考えて見てください。
いろんな答えがあると思います。

それもバスケットボールの面白さだと思います。

そんなことを考えながら、悔しかったこのゲームを見直してみると学べることがたくさんあると思います。



以下ここまでの連載
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第1節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第2節 vs渋谷
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール OF編 No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第3節千葉
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第4節栃木 No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第5節千葉戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第6節 vs栃木No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第7節 vs三遠
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第8節 vs渋谷
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第9節 vs新潟
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第10節 vs川崎
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第11節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第11節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 天皇杯編
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール ネトHC解任
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第12節 vs 富山戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 個と組織
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レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第14節 vs 秋田戦
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レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第17節 vs東京戦に向けて
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第17節 東京戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第18節 vs 三河 No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第18節 vs 三河 No.2
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第19節 vs 渋谷
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レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第21節 vs 京都戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第22節 vs 東京
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レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第23節 vs 滋賀 No.2
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第24節 vs 新潟
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第24節 vs 新潟 No.2



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