レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第20節 vs 秋田戦





目次


  • ネト体制を振り返る
  • 内海体制を考える
  • 西野朗の言葉
  • 欲しいのは枠ではなく核

こんにちは、宮本です。
秋田戦、残念ながら敗戦となりました。
なぜ勝てないのか。
多くの人がそこに頭を悩ませているでしょう。

1つの理由で勝てない。

ということはないと思います。
多くの人の意見が必要だと思います。

今、北海道に必要なのは発信してみる勇気かもしれません。

ぜひ気軽にコメントや引用をお願いします。
みんなで考えていけたら、今が無駄じゃなかったという日は必ずやってきますし、この時間をただ通り過ぎていくことは1番してはいけないことだと感じています。

今回は僕が思うチーム論を書いていきたいと思います。
それは違うんじゃない?など感じることがあれば、遠慮なく突っ込んでください!
若干の感情論もあるかもしれません。
ぜひ最後までお付き合いください。




ネト体制を振り返る


今だからこそ、ネト体制を簡単に振り返りたいと感じました。
個人的に非常に学びが多かったネト体制のレバンガ北海道ですが、就任から約20試合で、勝利は4つ

成績や様々な要素を考えて12月に解任されました。

実際にチームの中で何があったのかは僕らにはわかりませんが、当時僕が感じたのは、ある意味の攻撃的な進化、チャレンジでした。

しかし、それは現状のレバンガ北海道には刺激が強すぎたように感じました。
それは多くの方が感じたことではないでしょうか。

ネトさんのバスケットボールは僕は個人的には非常に好きでした。
しかし、レバンガのバスケ、日本のバスケがそこを理解するにはまだまだ時間が必要だったのだと思います。

ネト体制をまとめるとチャレンジという言葉があっているのではないかなと思います。
僕はチャレンジは必要であり、チャレンジをしてその結果を見た後に何をするのか。
が1番大切だと考えています。




内海体制を考える


ある意味、レバンガはネトさん体制を1つの失敗(厳密には違う)と捉え、ネトさんを解任。
後任には内海さんが就任しました。
この流れは至極自然なのもので、ある意味ここは多くの人が納得したと思います。

これはレバンガを取り戻すとか、再構築する。整えるなどの表現があっているのではないかなと思います。

劇薬的な解任ではなく、現状を踏まえて、冷静に判断をした結果がこのチョイスだったのだと思います。

内海さんは昨シーズンのセットオフェンスを使いながら、シンプルな内海スタイルの構築、また対戦相手にアジャストするゾーンディフェンスなどを構築し始めています。

今日もマンツーマンでもゾーンでも秋田がどんな形でピックに来るのか?
などを非常に分析されていたように感じます。




しかし、今、ぶつかっている問題が内海さんがトップに立ってしまったことなのかもしれません。

ACやスタッフの立場とHCだと選手との関係性が変わります。
かける言葉、言葉のかけ方も変わってきます。

その部分で大きくぐらついてしまっているのが、個人的に多嶋選手と関野選手ではないかなと思います。

シニア時代は気軽に相談できたことが、HCになれば相談しにくかったり、厳しく求められることがあったりすると予想できます。

内海さんが最後のセーフティーネットのような役割をしていた昨シーズンやネト体制から、ある意味これがダメだったら…という崖っぷちに立たされた状況と言っていいかもしれません。

ただ、内海さんは確実にスタイルを提供し、チームを再構築しています。
しかし、勝ちきれない。それはなぜなのでしょうか。




西野朗の言葉


そこで僕が思い出したのが、2018年のサッカーW杯で最後に代表監督を務めた西野朗氏の言葉です。
西野氏は非常に多くの意見が飛び交ったポーランド戦の最後の戦い方、またチームの再構築をする中で、

「選手全体の意識を大きく振り切らないといけない」

というニュアンスの言葉を何度も繰り返していました。
要は戦い方、スタイルを全員が同じ方向を向けなくてはいけないということです。

これはチームスポーツで非常に大切なことだと僕は感じています。
戦術のレベルというものが存在します。
例えば最先端と呼ばれる戦術を駆使したとしても、それを実行する選手の気持ちが振り切れて思い切り実行できないとその戦術は価値を持ちません。

これは2010年のW杯の岡田武史氏の代表時も同じことが言えると思います。
当時、ボールをつないでいくスタイルから、超守備的戦術と言われた4-1-4-1の戦術を採用し、ベスト16に進出

それがなぜ達成できたのか。
それは選手たちが意見をすり合わせ、納得できない選手も全力でそのやり方、スタイルに振り切ったからだと思います。




前述の西野氏の代表も長谷部キャプテンがチームを振り切るために尽力をし、また2014年のブラジル大会で惨敗したメンバーが想いを伝え、実行したこと
2010年も中村俊輔選手や楢崎選手、川口選手がベンチからできることを実行し続けたこと。

チームとしてトップのやり方(そこに不満があっても)やりきったこと
チームが振り切れたことがチームの力として発揮された瞬間でした。

逆に2006年史上最強と言われたジーコジャパンはチームを同じ方向に振り切ることができずに予選で一勝もできずに敗戦をしました。

ここには僕はチームというものの本質があると感じています。

レバンガにおいて、このチームというものを同じ方向に向けていくために1番尽力しているのは多嶋選手のように感じます。

しかし、現状、内海HCが構築するスタイル、バスケを実行はしていますが、基本的にタイミングはあっていません。

西野朗氏の言葉を借りるなら、「チームを振り切ることができていない状態」です。

こんな時必要なのはなんなんか。
様々な可能性がありますが、HCの立場から考えると内海さんの後ろでフォローしてくれる人がいない。(実際はスタッフなどにそういう人材がいる可能性はある)
内海さんが劇薬を入れれば、完全にチームは空中分解する可能性もゼロではないと思います。

選手側で何かを…という方法もあるでしょう。

ここの答えは非常に難しいチーム論、組織論です。
中途半端な答えになりますが、みなさんだったら、どのような選択をチョイスするでしょうか。




欲しいのは枠ではなく核


先日、ある方と話していて、僕の頭に思い浮かんだ言葉があります。
これもサッカーの話なのですが、現在J2レノファ山口の監督を勤め、以前日本サッカー協会の技術委員長をされていた霜田さんの書籍に書いていた言葉です。

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「枠ではなく核を作る」

今、レバンガに必要なものはここかもしれません。

内海さんはレバンガをもう一度呼び起こすために、昨シーズンや自分の考え、現状の選手を全て考えて、スタイル、いわゆる枠を作ってくれました。
もちろんネトさんにも枠はありましたが、見ていた感じ、その自由度と突き詰めるところが非常にメリハリが大きかったように思います。

しかし、今のレバンガに必要なのは、その枠以上に核なのかもしれません。

核というのは僕の中では、自分たちはなぜここでバスケをするのか。
ブースターから見れば、自分たちはなぜレバンガを応援するのか。

などになると思います。




壮大な話になってしまいますが、昨年の地震やもっと遡れば台風の被害など、北海道は残念なニュースが多くありました。
僕は結論、北海道が元気になるニュースを届ける
とか
北海道に勇気や感動を届ける、作る

とかそういうことだと思います。
ブースターにしても、レバンガを応援すること、きたえーるを1つにすることで、北海道が元気なんだという勇気を発信することだったりするのかなと。

何より、昨年までのレバンガはそんな核があったのではないか。
そう感じました。

いつしか強くなること
集客を増やしていくこと

そこに目を奪われて、レバンガを囲む僕らは大切な何か(核)を忘れそうになっていないか

僕はふとそう思いました。(持論です)
それらが必要ないわけでは決してありません。

先ほど、チームに尽力する多嶋選手の話をしましたが、彼はキャプテンとしてチームをまとめようと常に考えているはずです。

しかし、バスケの本質、彼の本質は…要するに核は?と考えた時、

僕の記憶が間違ってなければ、多嶋選手は僕の1つ下の学年で、中学時代に帯広選抜見たのが1番最初のように記憶しています。(僕が思うのが多嶋選手ではない人違いだったらごめんなさい笑)

彼は小さい選手でもいつも強気でゴールにアタックする選手でした。
正直無謀なのでは…と感じたこともあったように記憶しています。

2年生になり、彼は北海道選抜に入りますが、当時165センチくらいだったと思います。
彼のバスケは僕の中でがむしゃら、でも誰よりも強い気持ちでアタックしていました。
ギラギラしていましたね。笑

今は年齢もあり、キャプテンとしてチームになくてはならない存在です。
しかし、バスケの本質、彼の本質ってそこなのではないかな。
と思ったりもします。




今、レバンガに必要なのは、素晴らしい戦術とか以上に、目の前の壁をぶち壊してくくらいの勇気を持ったアタックかもしれません。

それが失敗しても、その勇気の連鎖が選手たちのベクトルを変えるのではないか。
ある意味、内海さんが整えてくれたことによって、どこか守りに入ってしまったのかもしれません。

バスケは目の前が空いたら、ゴールに向かっていくことが最も重要です。
古典的かもしれません。
阿呆らしいかもしれませんが、内海さんはチームをまとめてくれました。
だからこそ、どこかで選手がある意味振り切って、覚悟を決めて欲しいなと。

そう仮説を立てるなら、コートを取り囲む僕らには一体何ができるのか。
どんな言葉をコートに発信すればいいのか。

今、試される北海道

笑(すいません)

そんな勇気
バスケやスポーツの本質、チームのあり方がこの状況に風穴をあけるのかもしれないなと感じた秋田戦でした。




以下ここまでの連載
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第1節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第2節 vs渋谷
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール OF編 No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第3節千葉
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第4節栃木 No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第5節千葉戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第6節 vs栃木No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第7節 vs三遠
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第8節 vs渋谷
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第9節 vs新潟
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第10節 vs川崎
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第11節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第11節 vs大阪
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 天皇杯編
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール ネトHC解任
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第12節 vs 富山戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 個と組織
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第13節 vs 千葉
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第14節 vs 秋田戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第15節 vs 福岡
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第16節 vs千葉
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第17節 vs東京戦に向けて
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第17節 東京戦
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第18節 vs 三河 No.1
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第18節 vs 三河 No.2
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第19節 vs 渋谷



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