B think ~レフリーを考える No.2~





目次


  • レフリーの役割、立場
  • 実際のシチュエーションを見て
  • レフリーのミスを受け入れられるか
  • ルールを知っていく必要性

 

こんにちは、宮本です。

先日東京都バスケケットボール協会勉強会に参加してきました。

テーマ
審判が判定する際のガイドラインと選手・コーチとのコミュニケーション

ということで、国際審判員でBリーグでもレフリーをされている平原勇次先生
(普段は高校教員)のお話を聞いてきました。

いろんなところでレフリーの話は上がりますが、実際にレフリー、また国際審判員の平原先生の
お話を聞ける非常に貴重な機会でした。

87ラボでは以前、レフリーを考えるということで
B think ~レフリーを考える~
を更新しました。

非常に多くの方にお読みいただき、そこからメッセージをいただき、議論をした方などもいて、
すごく注目の集まったテーマでした。

今回はそのNo.2として、実際に平原先生のお話を聞き、学んだこと、再確認したこと、これから考えていく
必要性があると感じたことなどを書いて行きたいと思います。

よければ、No.1と合わせてご覧ください。




レフリーの役割、立場


まず、平原先生が考えるバスケットボールを構成する人、その中で考えられる
レフリーの役割、立場を紹介してくれました。

構成する人は当たり前ですが、大きく見て、選手、コーチ、レフリー、そしてお客さんと存在します。
お客さんはプロであればファンになりますし、育成年代になれば、保護者などがメインになると思います。

まず、レフリーの役割として、ゲームをより良いものにしていく。
そのために、正しいプレーを促し、選手の安全を守ることがあるのだと、話の中で感じました。

そして、それらはいいゲームを構成させるためにそれぞれの立場があるとおっしゃっていました。

今回はその中で、コーチとレフリーの立場について平原先生の考えが紹介されました。




コーチは
ゲームに勝つこと
プレーヤーのパフォーマンスを最大限に引き出すこと
プレーヤーをコントロールすること

そして

レフリーは
勝ち負けは判断しない
正しくプレーさせる
安全を守る

そしてコーチとレフリーが協力して

選手のパフォーマンスを引き出す
選手をコントロールする

要するにレフリーというのはその単体での役割と
コーチと協力して選手の力を最大限に発揮するような環境を作ることが求められる。

その中で平原先生も様々なことを意識して、試合中に選手やコーチとコミュニケーションを
取りながら、レフリーをされているそうです。

僕自身もBリーグをみて、レフリーにいろんなことを感じることはあります。
ただ、考えていることを聞くと、改めてレフリーって難しんだなと感じた時間でもありました。





実際のシチュエーションを見て


実際のBリーグのシーンを見ながら、判定、そしてその場面でどんなコミュニケーションが行われたか。
などの紹介がありました。

映像は3/23.24の滋賀vs琉球

この試合、平原先生はレフリーをされていました。

僕も両試合とも見たばかりだったので、印象深いシーンも多くあり、改めてそこでレフリーの
目線からゲームがどう進んで行ったのか。コントロールしようとしていたのか。
コミュニケーションが行われていたのか。

実際に僕も、「ん?!」と思ったシーンがあったので、すごく勉強になりました。




平原先生もこうやって映像を振り返り、

「毎回スロー再生できればいいんですけど…」

というジョークも交えながら、いくつかのシチュエーションを振り返しました。

「これは皆さんはどう判定されますか?」

など受講者に聞きながら。

そこには僕には全く知らなかったルールの部分やレフリーの考え方がたくさんありました。

時にはこうやって、選手のプレーだけでなく、レフリーのジャッジの部分も切り取り、
振り返ってみることも大切だと改めて感じました。

また、平原先生の映像を見ながら、「これは僕らのミスです。」
と素直に非を認め、「そういう精度を僕らも上げていかなくてはいけないのは課題です」

とおっしゃっていたのは非常に印象的でした。




レフリーのミスを受け入れられるか


平原先生は紹介してくれた映像で、

ジャッジのミスやベンチや選手が納得いかないことは理解できる。

というニュアンスの言葉と
それに合わせてレフリーのレベルアップが必要なことを繰り返し言及されていました。

その中で、印象的な質問で

「皆さんはレフリーがミスをしたら、受け入れられますか?」

という質問がありました。

これに関して、受講者の多くの方は、レフリーなんだから間違うなよ。
というような反応だったと僕は感じました。




しかし、平原先生はこう続けます。
「もちろん僕らがレベルアップすることが大前提ですが、必ずみんなミスをします。」

これは皮肉でも、嫌味でもなく、本心だと感じました。

そして平原先生は
「皆さん(コーチ)は選手が試合の最初にミスをした時に、それをずっと怒り続けますか?」

確かに怒らないな〜と思いながら、

平原先生は
「もし、怒るとするなら、最後の試合が決まる瞬間にしてしまったミスではないでしょうか。(もちろん状況、ミスの質による)」

要するにレフリーもやはり人間がすることなので、ミスをしてしまう。
ただ、何よりも重要な場面にミスをしないようにコミュニケーションを取ることが大切

と。

確かに、僕自身振り返ってみると。

最初にジャッジが納得いかない場面があっても、最後に違和感がないときはいいゲームだったな。
と感じることが多いし、終盤にやたらめったら、笛がなったり、納得いかない試合になると
え〜と思うことはあります。




これはバスケットボールというか、スポーツの本質の部分があって、

やはり、重要な局面、時間帯

というものがあります。

観戦していても、全てが面白いわけではなく、そこまでの流れ

レフリーだけでなく、そういう時間帯を制圧できるチームは強いですし、
いいレフリーはミスをしないレフリーではなく、ゲームにおけるそういう時間帯を見極めて、
そこに向けて、基準を作ったり、コーチや選手とコミュニケーションをとり、

重要な局面でより選手たちがいいパフォーマンスを出せるように導く存在

なのかもしれないな〜

と感じました。

また、レフリーは全ての接触をとるわけでもなく、その影響というものを考えます。

平原先生曰く、それは選手のレベルによっても違うそうで、
そこは選手の安全を守る部分にもつながるのだと思いました。




ルールを知っていく必要性


平原先生も試合中にコーチや選手とは頻繁にコミュニケーションを取るそうです。

その中でいいコミュニケーションを取ってくれる選手やコーチもたくさんいるし、
先ほども言った通り、自分達のミスだということも言ったことがあるそうです。
(この辺はレフリーが非を認めることに納得いかない人もいるでしょうが、その辺は文化的な部分もあると感じていて、そこの議論も面白いと思う)

個人的には、レフリーに自分達のミスだと言われたら、僕はありがたいです。

その中で、

コーチは
もっとルールを知ること、ルールブックに目を通すことが大切だと感じました。

そしてそれを踏まえた上で、納得いかない部分があれば、
そこに沿ってコミュニケーションを取るといいのでは、ことがスムーズなのではないか。
と感じました。
(ここに関しては平原先生もおっしゃっていました)

もちろんファンやブースターは義務ではないので、みる必要性が絶対ではないのですが
興味があれば、知っていくことはファンやブースターのバスケをより高める手助けになると思います。

バスケットボールをより良いゲームにするためにルールというものがあり、
お互いそれぞれの感情が交差するので、やはりルールに沿ってコミュニケーションをとる
必要性はあるのだな。と改めて感じました。




僕自身もやはり僕の感覚で

ファールじゃない?とか
えー、歩いてない?

とか思うわけですが、今回の平原先生の話にも何度も出てきましたが、

そこには適用されるルールの順番だったり、
全ての接触をとるわけではなかったり、
チャージングとブロッキングの差など…

毎年FIBAからルールの改正もあるので、変化もある。

もちろん試合中は全ての人間が感情が高ぶるので、
(そこがスポーツの面白いところでもある)
冷静になった時に、ルールに沿って振り返ることはすごく大切なことだと改めて感じました。

すごく最近思うことですが、知らないということ、何と無く…

という感覚ってすごい怖いことなんだなと感じています。

僕自身もルールについて学んでみて、レフリーの観点からバスケを見てみよう。
と感じた1日でした。

そして、是非ともBリーグも以下のYouTubeのようなものをもっと取り組んで見て欲しいなと

感じました。




ルールとかは知らなくても、レフリーのコート外の部分が見えることで、
感じた方、考え方が変わる人も多いと思います。

知らないことを知っていくことは、僕らのバスケのレベルアップに繋がります。
僕自身もレフリーやルールの勉強をしてみようと感じた1日でした。

そんな目線で見ていきながら、ルールに沿って感じたことを
第3弾で展開できたらいいなと…ちょっと思っています。



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