目次
- レイクスに感じた変化
- オフェンスの変化
- ディフェンスの変化
- 40分続けられるかが勝負
こんにちは、宮本です。
今シーズン追いかけているチームの1つに滋賀レイクスターズがあります。
過去の記事でも何度か取り上げさせてもらいました。
その中で今シーズン1度だけですが、ホームアリーナであるウカルちゃんアリーナに
いくことができ、そこで感じたことは僕のこれまでのバスケットボール経験値にまた
新しい経験を積み重ねてもらいました。
「ウカルちゃんアリーナには勝敗を超えたものがある」
そしてこれは決して滋賀だけの話ではないと思います。
全国の様々なアリーナでそれぞれの想いや熱さがあり、ある意味、チームの応援などではなく、
(表現が難しいのですが、僕はある意味滋賀にはフラットな立場でいった)
そういう立場だからこそ、見えることもあるのかなと思います。
今回は色々追いかけてきた中で、先日の琉球戦を見て感じた変化を書いていきたいなと思います。
現地には1度しか(今の所)行けていませんので、その辺で違うよ!という点があれば突っ込んでください。
目次
レイクスに感じた変化
ほぼ毎試合レイクスのゲームを見ていますが、ここまでレイクスには色々ありました。
外国籍も何回か入れ替わりが起こり、これはまずいよな。という空気感がコートに流れていたこともあったと思います。
もちろん僕自身も色々感じたことがあります。
ただ、その中で2月の代表期間を終えて、個人的に感じたのは、
選手自身が動かし始めた。
という印象を感じました。
もちろんこれはどのチームも同じことです。ただ、僕がそれを感じた1シーンが
この琉球戦のゲーム1
1Qと2Qのクォータータイムアウト
配信でデニスHCがもっといるボードを使いながら、二宮選手が
何か指示をしていました。
それをデニスも黙って聞いていました。
もちろんこれはどのチームでも行われるシーンです。
ただ、このパターンには2パターンあるかなと感じています。
よくないのはHCの指示を聞かずに、選手が推し進める。
そしてHCもそれに苛立ちを隠せないシーン
例えば、完全に興味のない選手がいたり、聞いてない選手がいるというシーンが
たまにあります。
そういう時はうまく行ってないのかな〜
と思いながら僕も見ています。
良いのは、HCが選手の雰囲気を察しながら、選手同士のコミュニケーションを
感じ取り、委ねて、それにプラスのことを付け加える。
これは対戦相手だった琉球にはよく見られるシーンです。
部分の切り取りになってしまうのですが、今回のこの二宮選手のシーンは
後者だったように感じます。
もともとチームの年齢などの振り分けは滋賀はよかったと思います。
シーズン中の違うワンシーンを切り取れば、滋賀も前者の時があったように思います。
その中で、外国籍選手の入れ替えだったり、様々な経験の中で、
選手がこのように感じたことを発信し合う空気感に変わったことは
滋賀の最大の変化だと僕は感じました。
(そして実際にこのゲームは最後に琉球に勝ちきります。もちろん琉球も万全ではない。とかいつも琉球に相性がいいとか色々他の観点もありますが、このゲームに僕は滋賀というチームの変化を感じました。)
オフェンスの変化
では、そんな滋賀のコートの中で感じた変化を少し書いていきます。
もちろんもっとたくさんあることを理解していただきたいのと、
バスケットボールの1部分であることをご理解いただきたい。
これは滋賀だけにかかわらず、今、残留圏内にいるチームの共通点かもしれません。
オフェンスが停滞する時間が長い。
その1つの要因に強いところに預けすぎてしまう。
そして、そのせいで
スペーシングが悪くなる
というのがあると思います。
そこが外国籍の選手になると思うのですが、それはインサイドになることが多いでしょう。
また今シーズン琉球なども含め、上位チームはマンツーマンディフェンスの強度が上がっています。
逆に下位のチームはゾーンディフェンスに頼る傾向にあります。
その中で、滋賀に加わった新しい外国籍選手は2メートルない2人という、驚きの補強でした。
ただ、これが滋賀にポジションレスの流れを明確にし、外国籍選手がフロントコートにボールを運んでくることが増えました。
これは世界的な流れでもありますが、メリットとして、
リバウンドからの繋ぎが必要ないので、フロントコートへの持ち込みがスムーズになります。
また滋賀を見ていて感じたのは、やはり日本人はこのスペーシングが苦手だということです。
シーズン前半にあったのは、日本人が動いたスペースに、外国籍がドリブルしてくる。
というシーンがありましたが、そのようなことがなくなりました。
これは京都などがメリットして活用していると思いますが、外国籍が持ってくることによって、
先に日本人が走れるというメリットはオフェンス自体のスピードもあげることになります。
現状、リバウンドも頑張れているので、かなりプラスになっているのかなと思います。
1番恩恵を受けたのは高橋耕陽選手かなと感じています。
外国籍選手が外にいる状態から1on1を仕掛けられるので、自分の強みが活かせていると感じます。
また、スペーシングが良くなったことによって、
ドリブルドライブに対してのフォローに回る選手も明確にタイミングよくフォローに行くようになりました。
また、そこから逆サイドに展開されるので、相手の外国籍選手が出てこれない時は、そこから
キャッチアンドシュートで、フィニッシュできることもかなりのメリットだと思います。
(わかりにくいので、今度動画作ろうかと思います)
ディフェンスの変化
ディフェンス面でも滋賀はここまで様々なチャレンジをしていました。
マンツーマン、ゾーン、マーカスが加入したころは1-1-3ゾーン、そして1-2-2ゾーンなど。
色々あるのですが、おそらく大きな約束事はそんなに変わらないのだと思います。
そう感じるのは、ゾーンの前に入る日本人選手の動きが非常に距離感が保たれたまま、揃っているからです。
この辺もおそらく日本人選手同士でかなりの意見交換と話し合いがあったのではないでしょうか。
僕はそう感じました。
ディフェンスは全員で協力しないとできないプレーです。
その中で、Bリーグの課題だと思いますが、外国籍選手にディフェンスを求めないチームも結構あると思います。
現状はそれでも勝てるのが事実かもしれません。
ここからは勝手な僕の予想です。
残留を考えて、新しい外国籍選手が加入するときに、混乱が起こらないように、かなり話し合ったのでは
ないかなと思います。
だからこそ、加入間もない外国籍選手の活躍があるのかなと。
もちろん加入した選手の能力の高さもあると思います。
また、スモールラインナップになったことで、相手の起点に対して、様々な仕掛けを起こすことができています。
これは開幕当初もやっていたので、滋賀のデニスHCは本当はこれを求めていたのかもしれません。
先日の琉球戦もピックのところからブリッツ(ダブルチーム)を仕掛けたり、外国籍選手が積極的に仕掛けていました。
それは琉球のプレーエリアを限定することに成功しました。
ゲーム2は負けてしまいましたが、自信をもてる内容だったと思います。
いろんな差し引きはありますが、滋賀は素晴らしいバスケットボールを展開したと思いますし、
何よりも高橋選手や狩野選手が要所を占めてくるからこそ、滋賀が滋賀らしくあるのではないかな。
僕はそう感じました。
40分続けられるかが勝負
課題をあげるのであれば、やはり外国籍の起用の仕方ではないかなと感じます。
(リーグのルールなどへの観点はここではなしで考えてください。)
ほとんど、どのチームにも言えることですが、やはり外国籍選手を変えるタイミングや休ませるタイミング
ファウルとの関係はゲームプランが崩れる要因になります。
実際に富山戦の総崩れも滋賀は経験しました。
その経験をこれからに活かせるかどうか。
これは采配の部分にもなってくると思います。
また、長く使うことで、琉球戦も外国籍選手が最後にはディフェンス面、強く出れなくなっていました。
展開1つでどっちでも転ぶ可能性がある終盤を、ある程度の余力を持ってゲームを続けられる術は
かなり大切になってくると思います。
(これは滋賀に限った話ではない。)
これから後11試合ありますが、残留圏内を抜け出すのか、そこを考えるのかでも起用の仕方は変わるはずです。
うまく尻上がりに行くためには、これも滋賀だけに限らず采配面はかなりの重要要素になるはずです。
ただ、今の滋賀を見る限り、一気に駆け抜けていけるだけのチーム力がある気がしています。
「ウカルちゃんアリーナには勝敗を超えたものがある。」
それがいいか悪いかは別として、その空気感が選手の足を40分間最後まで動かす1つのエネルギーになるのかもしれない。
今日の試合も注目したいと思います。
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