B think ~上位と下位に感じる差を考える~




目次


  • 上位と下位の差が何なのか
  • 大学時の研究からの考察
  • 経験を補うものは何か
  • 優勝クラブは1番バスケを知っている

こんにちは、宮本です。
今年のBリーグは上位と下位の差が明確になってきました。
個人的な感覚ですが、おそらく今上位にいるチームが残留プレーオフに回ることはほぼありえないでしょうし、今、下位のチームがここからCSに出場することもないのではないかなと感じています。

それはある意味、この3年間の積み重ねやそれ以前のリーグ時代の積み重ねがある程度実力として反映されてきたことを物語っているのだと思います。

今回考えていきたいのは上位と下位の差は何なのか。

僕自身も全ての試合を網羅しているわけではないので、仮説的な部分ですが、持論を展開させていただきたいと感じています。

批判でもなんでも構いませんので、引用やコメントなどで、ぜひ意見交換できたら嬉しいなと思います。




上位と下位の差が何なのか


上位と下位の差が何なのか
結論から言えば、僕は人間力ではないかなと感じています。

決して下位のチームが人間的にダメなやつとかいうわけではありません。
ここでいう人間力というのは考え方や受け止め方、表現の仕方などの部分を個人的には考えたい。

問題解決能力とかコミュニケーション能力、共感力など、チームスポーツにおいて競技のスキル以外に必要なものが多くあります。

違う言い方で表現すれば、Bリーグ3年目にしてどれだけ、プロフェッショナリズムが作られたか

と言えるかもしれません。

例えば、コートでの力以外にも、社会活動であったり、社会的認知度であったり、メディア、SNSでの発信力などもそれに当たるのではないでしょうか。

こういう力は個人が秀でていてもダメでチームの総和だと思います。ただ秀でた個人がいることで、いい影響を与えることができたり、何か問題を経験したことでより自分化することができ、意識を向けることによって成長するものだと感じています。

ある意味それはブースターもそうなのではないかなと感じています。
Bリーグとして3年たち、バスケはSNSを積極的に使って、僕自身もBリーグが始まってからSNSをはじめました。
そういう方は多いのではないでしょうか。




厳しい言い方をすれば、
3年間Bリーグを追いかけて、初心者ブースターですが…という方を結構見かけます。
しかし、部活で考えてみてください。
3年やれば最後のインターハイ予選がやってきます。

その時に、初心者ですが…と行っている選手が試合にでるチームが強くなるでしょうか。

厳しい言い方かもしれませんが、そういう部分も選手の見られているという意識に影響を与えると感じています。
3年経った方は自信を持って、あってる間違っているではなく、感じていること、持論を展開してもいいのではないかな。なんて思ったりします。

そういうブースターの発信力も上位と下位を分ける強さなのかもしれません。



大学時の研究からの考察


大学時に僕は卒論の研究で、サッカーW杯のメンバーの育成について研究をしました。
ざっというと、2006年ドイツ大会、2010年南アフリカ大会に出場した23人のメンバーの育成時代のチームの辿りかた、経験を考察していきました。

これは結構メディアでも取り上げられたので、(別に僕の卒論が取り上げられたわけではありません。)ご存知の方もいると思いますが、ユース出身よりも部活出身者の方がメンバーの多くを占めた。かつ主力メンバーの多くが挫折を経験したり、アンダーカテゴリーで主力ではなかった選手が多かった。(特に成績のよかった2010年南アフリカ大会)という結論になりました。

そこからバスケで考えたいのが、バスケの育成環境がどうなっているのか

ということを考えていく必要があると思います。
いい環境以上に、そこにおける経験の多さや挫折まで行かずとも、失敗体験の多さが人間力の向上に必要なのではないかと僕は感じています。

渡辺雄太選手がNBAのコートにたちましたが、彼が高校生になったばかりのころに、彼がNBA選手になると思った人はいなかったのではないでしょうか。

彼もまたいろんな壁を乗り越えていく中で、周りのサポートもあり、何よりも考える力、人間力を養っていく中で、あそこまでの選手になったのではないでしょうか。




僕の同期でもミニバスや中学、高校時代にものすごい実績を残した選手がたくさんいました。
しかし、今、同期の年代で日本代表クラスで活躍するのは琉球ゴールデンキングスの古川選手です。
彼は高校時代に有名選手ではありませんでした。

そうやって、いい指導環境、スキル指導に合わせて、自分の力、周りのサポートの中で自分の頭で考える、発信する、そんな問題解決能力を養っていく環境を育成の年代で作っていく必要があるのではないかなと最近感じています。

例えば、先日フリオラマスが何かで発信していましたが、IMGに進んだ田中力選手もヨーロッパに行けば、16歳でプロ契約している可能性が高い。

僕が感じるのは、いい環境を用意する以上に、自分のレベルよりも少し上のレベルにチャレンジをさせるように導く、その中で多くの助言をもらいながら、自分の壁を超えていく経験

そんな経験が今、日本の育成年代にも、プロ選手にも足りないのかもしれません。



経験を補うものは何か


もちろん、育成年代が全てかというとそうではなく、22歳か18歳でプロ選手としてBリーグの舞台に経ってからも、様々な経験から人間的に成長していくことだと思います。

現に上位クラブと下位クラブの選手、それはB1とB2と分けることもできるかもしれないし、B1とB2の上位クラブと下位クラブと分けることもできるかもしれません。

彼らのスキルの差以上にそういう経験値の差が大きいのではないでしょうか。

実際、上位クラスには代表候補や元代表選手が多くいます。
代表クラスになれば、過酷な海外遠征だったり、実際に今シーズンも日程的にきつい時間を過ごしていると思います。
(平日開催が増え、合間に代表合宿が行われるなど)
日本では1番厳しい環境でバスケをする時間が多いと思います。

恐れ以外の選手が、そういう経験を埋められる何かをチームや個人で作り出せるかがすごく重要な気がしています。

B2から代表に入ることはかなり稀だと思います。
今シーズンの日程で言えば、代表選手がアジアの戦いを行っている。
残されたB1の選手が天皇杯を戦っている間に、B2、B3の選手は何を経験するのでしょうか。

その時間を日常的にすごくのであったなら、その後のジャイアントキリングやステップアップを起こすことは極めて困難ではないかと感じます。




また、実際に試合を見ていても、その経験のある選手がチームに落ち着きを与えるプレーを起こすことは良くあります。
ハドルを組んで、気持ちを共有したとか。

そういうステップアップをするために、できることはスキルトレーニングではないような気がしています。
(もちろんスキルトレーニングも1つではある)

むしろすでにスキルはB1級だけれど、プレーに波があるとかメンタルに問題があると言われてB2にいる選手、またはB1下位クラブにいる選手は多く存在すると思います。

個人的にはそういう選手たちにも経験する機会を提供することはリーグとして取り組んでもいいのかなと感じています。

また、何よりそういう場所に今いる選手たちは自分自身で自分の成長をするきっかけを探しにいく勇気が必要なのかもしれません。
僕の頭でも思い浮かぶことはたくさんあります。
個人トレーナーをつけてスキルや体の使い方をトレーニングするとか。
様々な勉強会に参加するとか
栄養や語学の知識を学びにいくとか
メンタルトレーニングを受けるなど

他のスポーツ選手が当たり前にやっていることがまだまだBリーグでは当たり前ではありません。
そういうトライが個人をより高みに持っていき、その個人の成長が、リーグの競争力の向上に繋がるのではないでしょうか。




優勝クラブは1番バスケを知っている


今シーズンの僕の口癖です。
今年優勝するクラブは選手だけでなく、ブースターも1番バスケを知っているクラブになるのではないか。
優勝クラブのブースターが1番バスケを知っているのではありません。
sしているブースターも1番知っているクラブが優勝するというのがポイントです。

もし87ラボをいつも読んで頂いている方がいるのなら、僕の中の予想もお気づきになると思います。

最初に書いた通り、Bリーグ3年目
ブースターの僕らもある程度初心者気質を脱却していくチャレンジが必要だと思います。

また、選手にもフロントにも、先ほど書いたような経験を掴みにいくチャレンジが必要な気がしています。

代表選手になれば、日本バスケにおいてこの上ない経験値を掴みにいけるわけですが、そこ以外の選手たちが、今年どれだけ伸びるのか…

というのは非常に今後の日本バスケ、Bリーグにも大きな意味を持つのではないでしょうか。

力を秘めている。
まだだしきれていないクラブはたくさんあります。

Bリーグにプロフェッショナリズムを
そういう活動というか、クラブでも個人でもチャレンジをするクラブが増えて欲しいなと思います。

人間力

というのは目に見えませんが、確実にコートの中で勝敗を分けるワンプレーに影響を及ぼすと思います。

そしてそれは僕らブースターにも同じことが言えるかなと感じます。
バスケがまだよくわからない人は、知っている人に話を聞くでもいいと思いますし、ブースター同士で意見交換するでもいいのではないでしょうか。

また、バスケ以外の日常のことをしっかりやることも大切なのはいうまでもありません。

様々なレベルの向上がBリーグの向上に繋がっていくのかもしれません。

皆さんはどうお考えになるでしょうか。ぜひ意見交換できたら嬉しいです。




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