目次
- 町田選手の表情の変化
- 日本の心臓高田選手の重要度
- 若手選手のほんの数十センチとなんとなく
- どっちに転ぶかはわからない
こんにちは、宮本です。
昨日行われましたプエルトリコとのゲーム
(No.6のブログでコスタリカと間違っていました。失礼いたしました。また、読者の方からご指摘頂きました。ありがとうございます!これを書いている意味として、バスケを議論する環境を作りたいという想いがあります。ぜひ些細なことでも積極的に色んなご指摘、ご意見をお聞かせください!)
69-61で辛くも勝利しました。
みなさんにはどう映ったでしょうか?
個人的には少し、不安も感じるのが正直なところです。
今回はあえてちょっとネガティブなことを書きます。
ネガティブなものは見たくないという方は、ここで戻るボタンをm(_ _)m
ただ、厳しい目線も必要だと僕は思います。
ご興味ある方はぜひ、最後までお読みください。
町田選手の表情の変化
と言いつつ、最初にポジティブなことを。笑
このゲームベンチスタートになった町田選手ですが、この2試合に比べて非常に表情が明るかったように感じます。
それはすごくポジティブなことで、プレーにも少しずつキレが戻ってきたかなと思います。
前半は非常にいいゲームコントロールでしたし、そこの部分は今後の日本代表にとってプラスだと思います。
みなさんは町田選手はどんな選手に映っているでしょうか。
87ラボの公式ラインの方で、数日内に
「町田選手から考えるいいガードの必須条件の1つ」
を配信したいと考えています。
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これはBリーグのいいガードも同じ部分になります。
中高生などは格好考えていない部分の1つだと思います。
ぜひご興味ある方や、今部活を頑張っている中高生はそれまでにお友達登録をよろしくお願いします。
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また、1つ。
これは本橋選手にも言えることですが、町田選手のドリブルの突き出しの場所は、女子の中高生も参考にして欲しいなと思います。
女子選手を指導していて感じるのは、ドリブル1つに対して、進む歩数と距離が非常に少なく短いです。
これは些細なことですが、ものすごい差です。
ぜひ、町田選手の突き出しのドリブルの場所、そしてドリブル1個に対して進む歩数と距離を見てください!
また、以前YouTubeの方でも配信していますので、よかったらこちらも参考に!
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日本の心臓高田選手の重要度
ここからネガティブなことを書きます。笑
皆さんがわかっていらっしゃる通り、キャプテンの高田選手は押しも押される日本の心臓と言っていいと思います。
彼女がいるのと彼女がいないのとでは、チームが全く変わってしまいます。
彼女もインタビュー記事の中で、そんなキャラではないが、キャプテンとして声をかけて引っ張っていく。ということを語っていました。
日本はこのプエルトリコ戦の3Qに10点しか取れずにゲームが苦しくなりました。
その要因に、高田選手が下がった時間帯をあげることは妥当な評価だと思います。
しかし、それよりも前にその予兆があったと僕は感じました。
このゲーム宮澤選手がリバウンドで奮起し、ダブルダブルの活躍をしました。
(ダブルダブルとは得点とリバウンドの2つが二桁のこと)
ただ、これはチームというよりも宮澤選手個人を評価するような活躍の仕方だったと僕は感じました。その裏に、明らかに高田選手のパフォーマンスが低下していたことが挙げられると思います。
ディフェンスでも、いつもより少し押し込まれる。
オフェンスも走り出すタイミングが遅くなり、ショットの指のかかりも明らかに精彩を欠いていました。
ゴール下は戦場だ。
スラムダンクのかの有名な言葉。
それはその通りで、ここでいける!と感じるとチームはリズムに乗ることが多々あります。
リバウンドも取れそうな気がすると外のシュートも思い切りよく打てるようになります。
このゲームは高田選手がよくマークについていた24番の選手が非常にオールラウンドな選手だったため、パターンも多彩でディフェンスに非常に労力を割かれたことも要因だと思います。
また、高田選手は常に若手選手に厳しい表情で声をかけています。
そんな気配り、目配りも体力の消耗を早めているのだと思います。
今大会、彼女の代わりになれる選手がいません。
1人あげるとすればオコエ選手ですが…いない理由はまた後で。
今後、その部分がマイナスになる可能性があるでしょう。
トムはここまでこの予選で、高田選手が疲弊する状況になることが想定内だったのか、想定外なのか。
これからの試合の戦い方が非常に注目です。
若手選手のほんの数十センチとなんとなく
先ほど、高田選手の代わりがいない。あげるとしたらオコエ選手だと書きましたが、その理由に
ほんの何十センチ
という違いを僕は感じました。
オコエ選手はディフェンス面で、ビッグマンを抑えるだけの能力を持ち合わせていると思います。
ただ、そこ以上に問題はオフェンスになります。
これはプエルトリコ戦の3Qの高田選手が下がったシーンと戻ってきたシーンの写真です。
この瞬間だけを切り取っているので、全てをここで断言しきれるわけではないですが、
オコエ選手はスペーシングの考え方、またチームのオフェンスをうまく流れるようにするための考えが持てていません。
それはエブリン選手や赤穂選手にも言えることですが、これは試合をやりながら、経験し、その価値を本人がゲームレベルで体感していくことが何よりも大切だと個人的に思います。
だからこそ、トムも彼女たちを選び、使っているのだと。
しかし、高田選手を下げた時、その代役としてオコエ選手がポストに入りました。
また、このタイミングでプエルトリコがゾーンディフェンスにしてきたことが、さらに日本を苦しめたと感じます。
高田選手の強みは動くタイミングと止まっている場所が非常によく、周りの選手のドライブするスペースやアウトサイドシュートを打つための空間のアシストができます。
しかし、オコエ選手はまだボールを持つことで仕事をすることがメインなため、(これはエブリン選手にも言える)ボールによってしまう傾向とボールから遠ざかる(スペースを開ける)動きの判断が遅い傾向にあります。
(これは中高生にものすごく多い)
実際、上の写真は高田選手のポジション(ショートコーナー)にて、ディフェンスは高田選手の場所を気にしています。いるポジションがいい証拠です。
一方、オコエ選手はもっと外に動く準備ができていれば、いいスペースを作り出すことができました。微妙なフロアバランスになっています。
下の写真は宮澤選手のスリーが外れました。オコエ選手がもう数十センチ、ゴールに近い場所で、深みを持たせていれば、宮澤選手は完全ノーマークでスリーを打つことができたはずです。
要するに、高田選手を外せないのです。笑
ただ、高田選手は明らかに疲れています。
さー、どうしましょう。笑
また、若手選手の特にオコエ選手とエブリン選手はなんの意味もないドリブルを何と無くつくことが多々あります。
それが結果、展開を遅らせて、オフェンスを重たくする場面が今大会多々あります。
それは本橋選手と町田選手の現状の絶対的な差とも言える部分で、本橋選手も困った時にドリブルに逃げる傾向があります。
例えば、それこそ高田選手や藤高選手はほとんど意味のないドリブルを見ることはないです。
オコエ選手やエブリン選手の良さはドリブルアタックですが、それ以外のドリブルがチームにマイナス要素を作っていると考えると、その結果プラマイでどれだけ貢献度があるのか…
となってしまいます。
ただ、それをチームバスケットの徹底で、ドリブルを減らし、アタックをさせることで彼女たちはものすごい活躍ができます。
しかし、今大会はそれがすごくいい!!とは言い切れません。
さて、トムはどうすると僕は感じています。
これは非常に見所の部分でもあります。
どっちに転ぶかはわからない
だから彼女たちを使うべきではない。プレイタイムを限定したほうがいい。
などとは全く思いません。
彼女たちは今までの日本の中で見ることのなかったドリブルアタックの素晴らしさやバネ、体の強さとシュートエリアの広さを持っています。
スペーシングやドリブルの意味はトレーニングしても、試合で一生懸命プレーするとそこまで余裕を持って考えるのは難しいです。
ましてやこれが初めてのA代表の世界大会
経験を積んでもらい、2020には絶対的戦力になった欲しい。
トムの選考の中にはそんな理由もあるはずです。
だから、使っている。今大会でさらに成長して欲しい。
という願いもあると思います。
僕はその考えを持っています。
ただ、結果、高田選手への負担は尋常なものではなくなったことも事実です。
もちろん、本来はエースガードで町田選手を使っていたので、ガードの面からもサポートがあれば、ガラッと変わることはバスケットボールには多々あります。
僕はバスケを20年やっていますが、20年PGです。
実際にPGとしてベンチから出てゲームを壊した経験
チームを別物にしてしまった経験は腐る程あります。
言葉に語弊がありますが、本橋選手が悪いのではありません。
本橋選手はいらないミスも見受けられますが、試合を重ねるたびに、周りが見え始め、ゲームをコントロールしようとする姿勢も見え、素晴らしい活躍をしています。
ただ、彼女にも世界と戦う経験がないからこそ、彼女自身の中で、いっぱいいっぱいなところがあることは事実だと思います。
それを一身に背負っているのが高田選手だと僕は思います。
最初に述べましたが、町田選手のコンディションが良くなったように感じます。
若い選手はちょっとしたことで変わります。
次の試合にはオコエ選手が見違えるようにインサイドでいい働きをして、高田選手の負担を少し減らせるかもしれません。
町田選手がプレータイムを伸ばすことによって、チームが見違えるようにパッシングゲームがスムーズになり、本橋選手やオコエ選手、エブリン選手のドリブルアタックがよりいいものになるかもしれません。
トムは今日、チームにどんな言葉をかけ、選手たちはここまでのゲームをどう感じ、どんな言葉を掛け合うか。
正直どっちに転ぶかわかりません。
ただ、僕はこのW杯で若手の選手が成長するために多くの時間をプレーして欲しいと思います。
そのためには、誰かの言葉やきっかけ以上に、本人たちの自覚が左右するのかなと思います。
ぜひ、プラスのサイクルに回るようなメンタルを持って欲しいですし、それがメダル獲得のために必要な力だと感じています。
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女子AKATSUKIFIVE!!いざW杯へ!!No.1~女子バスケの現状〜
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