- 強いチームはなぜ強いのか
- 強いチームがさらっとできていること
- バスケットボールとはどんなスポーツか
- レバンガの徹底と納得
こんにちは、宮本です。
Bリーグ第10節まで終わりました。
みなさんがそれぞれ応援するチームは今どんな状況でしょうか。
残念ながら、僕が今年注目している地元レバンガ北海道、滋賀レイクスターズ、三遠ネオフェニックス、アースフレンズ東京Zは各地区で上位にいません。
ただ、個人的に10年間指導者をしてきました。
指導者をできること自体も恵まれているのですが、僕が指導において喜びを感じていたのは、
強いチームに立ち向かって行くこと
そして、見逃された才能を見つけること
ここに関しては自分自身の強みでもあり、また、自分が喜びを感じる部分でもあったこと。
そして 10年間の指導のほとんどがそのような作業だったことは、嬉しく感じる部分でした。
どうすれば、チームや個人に火がつくのか
消えかけた気持ちをもう一度燃やすことができるのか
そして、それぞれの力を最大限発揮し、次のステップでも活躍ができる人間になるために必要なことを伝えたり、探してきた10年でした。
多くの失敗もしましたし、その中で多くの学びもありました。
今回は、第10節の琉球ゴールデンキングスとアルバルク東京のゲームをピックアップし、強いチームはなぜ強いのかを考えて行きたいと思います。
もし良かったら、最後までお付き合いください。
またぜひ、ご意見など頂けると嬉しいです。
目次
強いチームはなぜ強いのか
日頃からどうでもいいことを考えています。笑
また、最初にも書きましたが、個人的には弱いチームがどうやったら強くなるのか。
強くなる要素、秘めているものは何かを考える、見つけて行く、作って行く作業が大好きです。
今シーズンそんな僕の心を打ったのが、滋賀レイクスターズでした。
滋賀には強くなる要素があると僕には感じました。
それがうまく行くかどうか…だから滋賀を見て行きたいと感じました。
詳しくはこちら↓↓↓
第6節 滋賀レイクスターズvsシーホース三河
ホームタウンに行ってみた No.4 滋賀レイクスターズ
チームを指導していた時代、中学生にはバスケ以外のことをたくさん経験する機会を意図的に作りました。狙いはバスケだけに視点を置くのではなく、学ぶということはなんのか。自分に必要なことはなのか。ということを考え、実行することが大切だと感じたからです。
また、年上の選手とバスケをする機会も多く作りました。
肌で感じる違いやチャレンジすること(バスケだけでなく、大人の中で自分のポジション、役割を作ること)を体感して欲しかったからです。
そんな中で、昨日できなかったこと、1か月前にできなかったこと、1年前にできなかったことができるようになる。
それは徹底なのだと思います。
僕はこの強くなるためには徹底が何よりも大切だと感じています。
そして、その徹底に必要なものが納得です。
今、強いチームはそのコーチやチームの徹底と選手の納得のバランスがよく、相乗効果を生んでいるのだと考えています。
琉球やアルバルクの試合はそれを感じるゲームでした。
コーチやチームが志向するバスケットボールを徹底しようとしている。
だから、責任が明確になり、やるべきことが明確に見えてくる。
選手もそれを納得しているから、素早く修正し、実行することができる。
お互いがいい関係性で、高め合うことができる環境を作れるので、そんなチームはやはり強いですよね。
今回ピックアップした2チームからもそのような雰囲気を感じ取ることができました。
強いチームがさらっとできていること
強いチームがさらっとできていることの1つにタイムアウト後に変化を起こせるということが挙げられると思います。
そこにも僕は徹底と納得があると感じます。
基本的にタイムアウトを請求するのはディフェンスがうまくできずに破られたときです。
佐々さんもルカもブチギレながらタイムアウトを請求しますね。笑
彼らの凄さはブチギレながらも、冷静に悪い部分と次のことを説明できることです。
(これかなり難しい。)
ディフェンスが破られてタイムアウトを請求するということは、まず、ディフェンスで意識することを簡単に伝えます。そして次のプレーはオフェンスなので、その説明(どのセットを使うかとか、より意識することなど)、そして、オフェンス成功後、失敗後のディフェンスの説明(プレスを仕掛けるとかゾーンをやるとか)
そして、締めの言葉
これを1分弱で選手が納得するように伝える。
(もちろん全然違う場合もあります。)
佐々さんなどは
「これはうちのディフェンスじゃないよ!!なにやってんだよ!!ボールマンそっち行かせちゃだめだ!!次のオフェンス、○○で行こう!!ピックしっかりセットしろ!慌てるな。入ったらプレスしかけろ、ボールマンとこ負けんなよ!入らなかったら、ハーフで1つしっかり守ろう!!
こんなのうちのバスケじゃないぞ!!気持ち見せてけ!!行くぞ!!」
ざっくりというとこんなイメージ
(実際はもっと細かいです)
ただ、強いチームはそのタイムアウトの次のオフェンスがびっくりするぐらい、パスがスムーズに回って、綺麗にショットすることを多く見かけます。
アルバルクにしても同じです。
しかし、現状弱いチームはそのタイムアウトがもっと迷いを生む場になってしまうことがあります。
徹底ができてないので、ヘッドコーチの言葉に納得できない。
徹底ができてないので、やるべきことをそれぞれがバラバラになっている。
など
結果、PGが慌てていろんな選手に声をかけるなどの姿を見かけます。
徹底できてないので、感じ取れる選手がそれをすり合わせるために並走します。
それが結果次のオフェンスの停滞を生む
オフェンスのことを考えている選手もいれば、ディフェンスのことを考えている選手もいます。
前のプレーをひきづっている選手もいます。
ただ、強いチームは、今に集中できる
それが徹底と納得であり、それが見られるのが、タイムアウト請求後の数プレーだと思います。
バスケットボールとはどんなスポーツか
みなさんこんなことを考えたことがあるでしょうか。
バスケットボールとはどんなスポーツか。
答えは特にありません。
その1つに流れが行き来するスポーツというものがあると僕は考えています。
バスケットボールには強くても弱くても必ず流れが相手に行くときと、自分たちにくる時があります。
ブースターからすれば相手に流れが行ってるときはストレスたまりますし、思うことが色々あって、つい声を荒げてしまう人もいるかもしれません。
自分たちに流れがあるときは、なにをしてもうまく行くので、アリーナの雰囲気が自分たちのものになって行きます。
この流れは4Q制なので、よほどの力の差がなければ、いやでも4回行き来します。
そして、タイムアウトも1つの流れをきる作業です。
だから、強いチームはこのタイムアウト後に流れを持ってこれると自分たちに流れを呼び込むきっかけを作ることができます。
また、Bリーグにはテクニカルタイムアウトがあるので、強制的に2回は必ず流れをかえるチャンスを与えられます。これが結構難しいと僕は感じています。
しかもテクニカルタイムアウトは2分なので、クォーター間と同じ。チームが冷静になれる時間は十分ですし、流れをかえるためにも十分な時間です。
繰り返しになりますが、強いチームはここで流れを持ってくるチャンスを得られ、現状弱いチームはここでチームが崩壊する可能性もある。
そこで考えるのが、ではブースターの振る舞いはどんな影響を与えるのか。
ということです。
それが僕は今回の沖縄での試合ですごく感じました。
結構反響いただいて驚いているのですが、
#琉球ゴールデンキングス の前の方に座ってる人たちって、めっちゃ #バスケ を観に来てる。
これって実は物凄いことだと思う。#Bリーグ— 宮本 將廣 (@masahiro_d28) November 18, 2018
僕のツイッターなので、よかったらフォローお願いします。
ということです。
よく応援についてツイート見ますが、それは人それぞれ、チームのカラーでもあるので、正しいという答えはありません。
ただ、琉球のブースターは明らかにバスケットボールがわかっています。
これはものすごい。
最前線でカメラ構えて撮りまくってる人が見かけない。
腕組みながら、バスケを凝視
ここってタイミングでアリーナが湧く
今、ブーイング
今は声援
それが的確だからこそ、琉球の強さがより引き出されるのだと感じました。
チームによってはそれはダメだろ~と感じても、黄色い声援が飛ぶときがあります。
ここの判断は難しいところです。
ただ、そういう部分が今年の夏の不祥事を生み出しかのかもしれないと僕は感じています。
繰り返しますが、これは琉球のスタイルであり、正解不正解ではありません。
ただ、バスケの本場のアメリカに近い空気感は確実にバスケットボールの本質を捉えているのだと思います。
徹底と納得という観点で見るのなら、ブースターもそれが徹底されていて、プレーに納得するときの一体感と徹底ができてないときの批判のバランスがいいのだと感じます。
琉球の強さはコートの中だけではない。
ある意味の厳しさが選手たちの力を引き出しているブースターとの関係性も1つだと感じました。
こうやってブースターの楽しみ方、役割もチームのカラーによってそれぞれだと思います。
レバンガの徹底と納得
ちょっと地元トークになりますが、僕の地元レバンガはここまで徹底にかなり偏っていました。
それはある意味徹底できる、それを求めるネトさんのすごいところです。
ただ、納得を感じられない部分もありました。
選手にも感じましたし、今はかなりファンが納得していません。
問題も多く起きました。
それは納得することができないので、徹底が強制になっていたからだと思います。
しかし、先日の川崎戦やその前から選手に変化が見え、納得の雰囲気が僕には感じられます。
詳しくはこちら↓↓↓
レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第10節 vs川崎
今、徹底と納得のバランスが噛み合い始めています。
練習量をあげたのに、明らかにチームの雰囲気や動きは良くなっていました。
そろそろ開花の時です。
それぞれのチームがそれぞれの目指すものを持っていますが、やはり、チームとブースター、そして地元が一体になって徹底と納得ができれば、素晴らしいチームができると思います。
今年、注目している4チームはその徹底と納得を今作ろうとしていると感じます。
三遠はすでにある程度できています。
滋賀はブースターがチームを強くしていくのではと感じています。
ブースターにはなにができるのか。
それもまたバスケットボールに関わる面白さかもしれません。
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B think 〜ラグビーW杯から考えるファンの取り組み〜
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