第6節 滋賀レイクスターズvsシーホース三河





目次


  • 1Qのあるシーンから考える
  • そのプレーの前後関係から
  • 細かいディティールの差

こんにちは、宮本です。

先日、滋賀レイクスターズのホームゲームを観戦してきました。
連載中のホームタウンに行ってみた
ホームタウンに行ってみた No.4 滋賀レイクスターズ
はこちらから↑↑↑

今回はそのゲームで感じたあるシーンを振り返って、その攻防について考えて行きたいなと思います。

選手が大きく入れ替わりなかなか勝てない滋賀レイクスターズと、中心選手の移籍からまだ不安定なシーホース三河の試合の中で、僕が注目したポイントは1Qの滋賀のあるシーン(動画とかはありません。すいません。)

1つの攻防でどんな影響があった可能性があったのか。そして、それはなぜ起こってしまったのか。
という観点から考えて行きたいと思います。

そこにバスケットボールの面白さや奥深さが詰まっていたのではないかと感じました。

よかったらそのシーンを探してみて読んでみてください。




1Qのあるシーンから考える


ピックアップするのが、ゲーム2の1Qに滋賀のガニ・ラワル選手が3ファウル目をしてしまった三河のサザランド選手がダンクに行ったシーンです。

このファウルによってその後の滋賀の劣勢がイメージされたと思います。

実際、その後、点差が開きますが、終盤に猛追し、最後は接戦に終わりました。

今回、レフリーのジャッジがどうとかは考えません。
あれはファウルじゃないよ!あれはファウルだったよ!などの観点は1度頭からのぞいていただければと思います。

そのシーンまでの流れをを文章で書くとこのようになります。
1Q残り3分39秒(DAZNでは22分30秒あたり)

滋賀のサイドエントリーからの攻防です。

サイドのセットから滋賀は高橋選手とラワル選手のピックアンドロールでアタックします。

これ自体はピックのタイミング、仕掛け方といい素晴らしいプレーでした。
しかし、滋賀の今の課題は、こういうプレーを演出できるのに、その時のスペーシングがかなり悪いことが1つ挙げられると思います。




おそらくデニスHCもそこを何度も指示していると思います。
実際、勝利した川崎戦はスペーシングも作り方も非常によかったと思います。

良いプレーですが、スペーシングが良くないと一気にオフェンスを停滞させることは良くあります。

結果、高橋選手のタフショットが外れますが、混戦のリバウンドの中、ラワル選手がボールを保持します。しかしそこで、肘を使ってしまい、オフェンスファウルをコールされます。
これが2つ目のファウル

そこからが三河すごいところで、確実にそこついてきます。
ラワル選手がオフェンスファウルを犯してしまった後、三河は金丸選手とバッツ選手のオフボールスクリーンでゴール下を制圧し、簡単にインサイドで得点をしました。

ここで、滋賀もスクリーンに対しての守り方の荒さを露呈してしまいますし、ファウルをしてしまったラワル選手のところを簡単に攻略させてしまったフラストレーションなのか、ラワル選手のプレーが明らかに制裁を欠き、その後3つ目のファウルを犯してしまった要因に繋がると想像できます。




そのプレーの前後関係から


ここで考えたいのは、そのプレーの前後関係です。
滋賀は2つ目のラワル選手のオフェンスファウルがコールされてからも、ラワル選手をコートに残しました。

この時、1つの失敗はデニスHCがゲームから少し集中が離れ、レフリーと戦ってしまったことかもしれません。
一旦下げる選択もあったでしょうし、下げないにしても、コートの中で、ハドルを組むなど、アクションを起こさせる必要はあったと思います。

ただ、このシーンを見る限り、ラワル選手は非常にメンタル的に落ち着きを持った良い選手なのだと思います。そして、その信頼がある。
ベンチに大丈夫というような仕草は見せていました。ただ、ファウル後、たまたま近くにいた西選手以外声をかけることがなかったのは個人的によくなかったかなと思います。

その次の三河オフェンスは、先ほども書きましたが、スペースをあけてラワル選手のところを攻めてくる。

これは三河すごいところです。
金丸選手とバッツ選手の脅威を持つ選手同士のスクリーンで簡単にゴール下を制圧します。

その攻防はなんとなく終わっていますが、三河が1枚上手だったと思いますし、バスケの面白さの1つだと思います。




その後、滋賀がラワル選手をうまくオフェンスに絡めることができなかったこともその後の3つ目のファウルに繋がってしまったように感じます。

ここが今の滋賀の弱さで、悪いプレーをした時にその流れに気づくことができない、または気づいていても良い構築をすることができない場面が目立ちます。

結果的に、その後の攻防で、オフェンスの構築がうまくいかず、ラワル選手はうまく流れに乗ることができず、んー…という感じのまま、切り替え、反応が少しずつ遅くなり、結果三河のサザランド選手のダンクに気づいた時には時すでに遅しで3つ目のファウルを犯してしまった。

となります。

あの痛すぎたラワル選手の3つ目のファウルは、決してラワル選手のせいではなく、そこまでのチームの流れの作り方にあったのではないかなと僕は感じました。

逆の視点から見れば、点差は離れていないにせよ、最後の勝利に向けて、ジャブを打ち続ける三河のバスケットIQは三河が積み上げてきたここまでの成績が物語る強さの理由なのだと僕は思います。




細かいディティールの差


ここでもう1つ着目したいのが、バスケットの中の細かいディディールの差です。

この攻防の中で、まず、最初のラワル選手の2つ目のファウルを起こしてしまう前の滋賀のオフェンスは非常に良いものでした。高橋選手がボールを持った場所、スペーシングだけを除けば。

場所がもっとウイングよりでスクリーンプレーができれば、ラワル選手のスクリーンのタイミングもバッチリでしたし、良いオフェンスになったと思います。
これは高橋選手の問題ではなく、チームとしての積み重ねの質の問題で、これからそこが良くなっていけば、滋賀は良くなっていくと思います。




逆に言えば、そのシーンうまくできていれば、このゲームもラワル選手のファウルもなかったと思うので、かなり展開が変わったかもしれません。

そして、三河から見れば、まだまだ主力が流失して、波に乗れてないにしても、そういう急所をつくプレーや嗅覚は一級品です。

ラワル選手の2つ目のファウルの後の、オフェンス構築はさすがという以外にありません。

そして、痛恨の3つ目のファウルの時もサザランド選手がダンクにいく前に、ラワル選手が視線を全く外してしまったいる(おそらく自分の中で色々考えてしまっている)タイミングで、コンタクトし、ラワル選手が後手を踏んだタイミングでファウルが起こりました。
もちろんそのコンタクトにラワル選手が押し返してしまえばそれがファウルになった可能性もあります。

バッツ選手個人でもそういう駆け引きのうまさを感じます。




勝手な予想ですが、あそこでダンクを止めに行ってしまうラワル選手は身体能力もさることながら、責任感を持った選手なのだと思います。
止められるのは自分しかいないからこそ、そして、あのタイミングでも止めに行ける身体能力があるからこそ、止めに行ってしまったのだと思います。

滋賀が決して悪いバスケをしている

とは感じていません。むしろ正直、三河の方が迷走中と僕は感じています。

しかし、プレーの中で、ここ!

というタイミングで、良いプレーを作り出せる三河と、その流れを感じ取れない滋賀の差がこのゲームで見えたように思います。

個人的には三河はどう進化していくのかを今後見て行きたいですし、滋賀はやっていることは進化していると感じます。しかし、そのディティールにまだ難があると感じます。

外国籍の2選手が気持ちよくプレーできているときはいいバスケットができている印象があるので、もしかしたらコミュニケーションの問題かもしれません。

最後は少し気を抜いた三河が一気に流れを失い、もう後がないという展開になった滋賀が一気に全員の呼吸があって、接戦になりました。

滋賀も全員の方向が同じ方向を向けば、そういうプレーができることは証明させていると思います。

どちらのチームもどこかでいいスイッチが入ればと思います。

今回は、ちょっとマニアックかもしれませんが、1つの攻防でどんな影響があった可能性があったのか。そして、それはなぜ起こってしまったのか。

という観点から切り込んで見ました。




もちろんこれが正解ではありません。他にもいろんな観点があり、勝負を分けた部分があると思います。

今回僕が伝えたいのはミスやファウルトラブルといういのは侵した選手の責任だけてはないということ。そこ前後に秘密があったり、相手の戦略などが存在するということ

また、これからの可能性も様々な攻防の中に隠れているということです。

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、何か皆さんのバスケライフの参考になってくれれば幸いです。

もし、自分はそうは思わない。ここじゃないか。ここはどう思いますか。
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第1節 滋賀レイクスターズvs新潟アルビレックスBB
第2節 川崎ブレイブサンダースvs滋賀レイクスターズ
第3節 アルバルク東京 vs 栃木ブレックス




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