目次
- 新しい川崎ブレイブサンダース
- 違和感とスカウティング
- 現在のチームとこれから
- 驚きと納得
こんにちは、宮本です。
10/12に川崎ブレイブサンダースのホーム開幕戦を観戦してきました。
今回はそちらのゲームと、13日に行われたゲームレポートを87目線で書いて行きたいと思います。
新連載の
ホームタウンに行ってみた
No.2川崎ブレイブサンダースも合わせてご覧いただけると嬉しいです。↓ ↓ ↓
ホームタウンに行ってみた!No.2川崎ブレイブサンダース
今回はホーム開幕戦に今年かなりの大胆補強をした滋賀レイクスターズを迎えてのゲームでした。
結果は1勝1杯
正直意外でした。
そして、滋賀は素晴らしいバスケットボールを展開していました。
初戦の1Qと全体的な部分で少し87目線で書いていきたいと思います。
ぜひ、最後までお読みいただき、皆さんご意見もお聞かせいただけると嬉しいです。
新しい川崎ブレイブサンダース
今年の川崎は昨年までの東芝からDeNAが親会社となり、初めてのホームゲーム
かなり注目が集まったゲームは2日間とも満員御礼
すごい会場の雰囲気でした。
ホームタウンなどの様子は、ホームタウンに行ってみたで連載中
ホームタウンに行ってみた!No.2川崎ブレイブサンダース
会場内はチームカラーのブレイブレッドで統一され、入口からレッド!笑
また今回は全員にユニフォームが配られたため、コアな川崎ファンではなくても、なんなら、初めての観戦の人でも、ブレイブレッドを着て会場にいられる。
野球によくあるユニフォーム配布ですが、その効果は絶大だったと思います。
理由としては、バスケットボールはアリーナが狭いため、コアなファンとライトなファンが入り乱れやすいと感じます。
しかし、それでも色が統一されるだけで、そのホーム間の圧力は圧巻でした。
会場内にいるときの色は大事だと感じました。
写真を撮っても圧巻でした。
もちろん課題も多くあると思います。
隣になった東芝時代からのおじいちゃんおばあちゃんは少し薄暗くなったアリーナが見えにくいとっしゃってました。
確かに雰囲気はNBAのような雰囲気に近づきましたが、それが全員にウケる訳ではない。
それは仕方がない部分です。逆に東芝から続く伝統として、そのような年代の方も多くいるファン層に驚きも感じました。
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また、飲食は長蛇の列
これでは楽しめるものも楽しめません。僕もティップオフ1時間半前に会場入りしましたが、食事系の食べ物は諦めました。
ここは今後に期待です。
最後に応援。
ブースターの役割はブーストすること。応援だと思います。
しかし、これもサクッと変わっていました。川崎は東芝時代から熱くチームを支える応援団がいます。
今回どのような経緯でこの応援になったのかはわかりませんが、1番まとまりのあったコールは、音楽なしの川崎コールでした。
また、僕の近くに座っていた多くの小学生たちも、わからないからでしょうか。
なんども川崎コールをしていました。
その辺はブースターの役割でもあると思うので、チームとブースターが相互に意見交換する機会を作ってもいいのかなと感じましたし、変えることが悪いこととは思いません。
ただ、買えていくのなら、もっと伝える方法をたくさん考えていく必要があるかもしれません。
個人的にも、リズムは取りにくかったですね。笑
ただ、チャレンジをしているから、ネガティブな意見が出てくるのだと思います。
これからどう改善、発展していくかが、大切ですし、それができるチームだと僕は思います。
違和感とスカウティング
10/12のゲームは違和感だらけでした。
ここではその1Qにスポットを当てたいと思います。
雰囲気の違い、音楽の違いもあったのか…全く影響がないと選手が言ったとしても、そう感じてしまうような雰囲気もありました。
0-10
最初のタイムアウトを取った時の点差です。
1Qは6-21で滋賀レイクスターズが先行しました。
川崎のミスやシュートがことごとく外れたわけですが、それだけではありません。
川崎はおそらく外国人のところは守れると思っていた思います。
そこで、最初あまりインサイドに対してカバーダウンやトラップ、ヘルプに行くことがありませんでした。
おそらくそれよりも狩野選手のスリーを消す守り方をしたと思います。
しかし、想定以上に滋賀の外国籍選手の2人が攻守に戦えることを証明しました。
これは正直よくあることだと思います。
シーズン序盤で、どんな選手か掴み切れてないときに、とりあえず様子見でいくことはベターな入りだと思います。
しかし、滋賀はうまく点数を重ねながら、チェンジングディフェンスでゾーンを使います。
その最初のゾーンが成功しました。
それにより川崎のリズムはさらに狂った印象がありました。
また、想像以上に滋賀の外国籍のリバウンドの力は圧巻でした。
(ただ、ここを外国人に頼りっきりでいいのかは疑問)
まるで無重力の快眠マットレス、オクタスプリング
逆に川崎の新外国籍の2人はエナジーを持って走れる選手で、特にエドワーズ選手はSFタイプなので、相性が悪かったかもしれません。
また、今季、川崎と滋賀はハーフコートでは似たオフェンスシステムをベースにしています。
その部分で、川崎よりも、滋賀の方がスカウティングの部分で準備が素晴らしかったように僕は感じました。
決して川崎のスカウティングがダメ
というわけではなく、滋賀がそれを上回ったということです。
スクリーンプレーの守り方に関しても、滋賀は初戦の新潟戦とは違う守り方をしていました。
それは明らかにvs川崎を意識しての変更だったと思います。
もちろんどのクラブもそのようなアジャストはしていますが、滋賀は非常に徹底できていたからこそ、初戦の入りのような展開と、2試合目の勝利を手にすることができたと思います。
それにより、川崎の攻撃が単発に終わり、滋賀がしっかりリバウンドをとる。
そこから走る、シンプルに前にボールを出すことによって、さらに滋賀のペースになる。
そんな場面が多々見られました。これが今季の滋賀だと言えると思います。
ただ、気になるのはシステムをこなしているとスペースをどんどん自分たちで消していまっています。
リプレイスが遅かったり、スポットが曖昧だったりするのは今後もっと徹底が必要で、それができれば滋賀はかなり面白いのではないかと感じます。
また、ファジーカス選手ががコートにたったことによって、1つ川崎はポイントを作ろうとしましたが、逆にそれが滋賀のディフェンスの的をさらに絞りやすくしたように感じました。
2戦目などはインサイドディフェンスで、意図的に片方にプッシュさせて、ターンしたところにトラップをかけるなどのディフェンスを展開していました。
もしかしたら、これはチームの決まりではないかもしれません。伊藤大司選手など外国人と密にコミュニケーションが取れる選手が選手自身の判断で行ったプレーかもしれませんが、何度か効果的に決まっていました。
川崎の違和感は滋賀のスカウティングとそれを実行する力
これは移籍してきたベテラン勢の力によるものだったと思います。
見事な10/12の1Qでしたし、2日間通しても滋賀はやりたい展開を多く作ることはできたと思います。
滋賀はオフェンス面にはいい時と悪い時の落差に課題がありますが、ディフェンスを中心としたスカウティングと実行力を武器に戦って行くのだと思います。
現在のチームとこれから
川崎の難しさにクラブと日本代表の活動があるのではないかと感じます。
先週対戦した千葉ジェッツの富樫選手も代表の活動が長かったために、まだ新加入選手とのコンビネーションができていないというニュアンスの発言をしていました。
もちろん、プロである以上それでも結果を出さなくてはいけないと思いますが、それは川崎にも言えることなのだと感じます。
川崎にしてはボールが止まり、外国籍選手も困っている場面を感じました。
代表勢が戻ってきて、戦術部分をすり合わせて行く中で、まだまだコンビネーションがうまくいかない部分が多くあるのだと思います。
ボールを回しながら、ペイントにアタックしたいと考えていると思うのですが、インサイドフィードに偏ってしまうとファジーカス選手頼みになってしまいます。
もちろんそれでスコアできるのが川崎の強さですが、この2試合はやはりファジーカス選手もまだまだコンディションをあげていく最中でした。
その時、バックカットやピックダイブでもっとペイントに圧力をかけていけるようにコンビネーション構築は必須だと感じます。
初戦では早い段階から林選手が流れを変えて行くアタックや思い切りのいいスリーを打ったことがかなり大きな影響を作りました。
そして、繰り返しになりますが、滋賀は本当に素晴らしかった。
しかし、川崎が2Qから少し、オフェンスの目先を変え、ディフェンスをしっかりできるようになり、リバウンドも絡んでくると展開が一変します。
これが滋賀の課題かなと感じます。
コートの中で狂い始めた時に絶対的な存在がいない分、全員が少し、ばたついてしまう。
ここで期待したいのは高橋耕陽選手の成長かなと感じました。
また、PG陣のゲームメイクという点では非常にたけた滋賀ですが、個人の攻撃力やプレッシャーに対するハンドルではあまり力を発揮できないタイプなので、周りがしっかりボールを受けることや、個人で打開できるような選手がいれば…と感じます。
その時に狩野選手もその1人に上がりますが、それ以上にゴールにアタックできる高橋選手の力を僕は発揮して欲しいなと感じます。
そうすれば、パスで展開を作れる2人のガードがさらにインサイドの強さや狩野選手のシュートを活かしていけるかなと思います。
驚きと納得
初戦の1Qと全体の印象だけになりますが、滋賀の川崎に対する適応には驚きを感じました。
と同時に納得もしました。しっかりとスカウティングをして、ディフェンスを構築することがどれだけ大切なことかがわかる2試合だったのではないでしょうか。
解説の塚本さんもおっしゃっていましたが、ディフェンスとリバウンド
この2つは本当に裏切りません。
オフェンスが悪い時ほど、ディフェンスからシンプルなオフェンスに繋げて加点してリズムを作りたいですし、何より、2戦目の滋賀は前半のターンオーバーが1という奇跡的な数字を出しました。
これはベテラン勢のなせる技の1つかもしれません。
ただ、逆に考えるとリスクを追わなすぎるという考えもできます。
滋賀のミスが目立つ時は、積極的な時ではなく、消極的な時が多く見受けられます。
ミスも全てが悪いわけではなく、積極的にミスしたものは、かなりシチュエーションが悪くなければ、さほどチームに影響はありません。
やはり滋賀に目立つのは、PGのところで詰まってしまうミスです。
PGにも積極性が必要と思いますし、他の選手の曖昧さが連鎖して、流れが淀む時も見受けられます。
基本的にはディフェンスのチームですので、その辺がうまくいけば、強豪チームともいいゲームができることが証明されました。
滋賀のバスケットボールには正直驚かされました。
逆に川崎は、所詮翻弄されながらも、最後はしっかり勝ち切った初戦のような強さがあります。
しかし、うまくいかないまま、終わってしまった2戦目のようなこともあり得ると考えると、ファジーカス選手含め、全員でバスケットボールをする時間が非常に大切かなと感じます。
個人的には鎌田選手が4番で出場している時がいい流れが作れるメンバー構成だと思っています。
そうするとエドワーズ選手が3番で使えるので、他チームとは違うアドバンテージが作れるでしょう。
川崎はもう少し、時間が必要かもしれません。
千葉戦があまりにも劇的な勝ち方をしたので、期待値も上がっていたかもしれません。
ただ、驚きと納得が共存する2試合でした。
滋賀が与えた驚きと納得もあれば、川崎が与えた驚きと納得もありました。
このゲームが1つお互いの今後の道しるべ、基準として参考になるゲームだったように感じます。
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