目次
- データを振り返る
- スリーポイント試投数1位
- そこに至るまでの形
- 秋田の強さはやはり…
こんにちは、宮本です。
先日、宮本が関わるもう1つのバスケットボールコンテンツ「ExtraPass」にてコラムを書きました。
【宮本將廣のExtraColumn003配信】
「僕はNBA選手になりたかった。」
いろんな挫折があり、
いろんな出会いがあり、
今でも僕はバスケが大好きだ。▼▼▼こちらから▼▼▼https://t.co/Pm9CDd2mi3 pic.twitter.com/EeDy3dUrTh
— エクストラパス🏀ExtraPass (@ExtraPassBB) October 28, 2019
すでに読んでくれた方も多くいて、本当に嬉しいです。
10/27のゲームで秋田の長谷川暢がコートに立ったときに、走り抜けた言葉を書きました。
よかったらお読みください。
さて、今回は遅くなりましたが、秋田vs滋賀を簡単に振り返ります。
昨シーズン、宮本が1番感銘を受け、現地観戦もした滋賀レイクスターズ
そして、今シーズンまだ現地観戦はありませんが、1番感銘を受けている秋田ノーザンハピネッツの対戦という個人的な激アツカードを少し振り返りたいと思います。
よかったら最後までお付き合いください。
データを振り返る
まず今回もデータから振り返ってみたいと思います。
ゲーム1
10/26 秋田ノーザンハピネッツ vs 滋賀レイクスターズ pic.twitter.com/usHKDAs9Xr
— 87Basketball Lab (@87basketball) October 31, 2019
Box score Bリーグ公式サイトから引用
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4223
ゲーム2
10/27 秋田ノーザンハピネッツ vs 滋賀レイクスターズ pic.twitter.com/kGK467pJ2G
— 87Basketball Lab (@87basketball) October 31, 2019
Box score Bリーグ公式サイトから引用
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4224
さて、この数字から感じるのは、勝敗を分けたのはどちらの試合もターンオーバーだったと思います。
その中で滋賀はゲーム2に修正をしてきました。
そこがオフェンスリバウンドの絡み方のように感じます。
(実際はスリーの試投数が増えたため、オフェンスリバウンドが取れやすい条件も揃った)
しかしターンオーバーを減らせなかった。
秋田に関しては前回の琉球や東京戦も触れましたので、割愛しますが…
滋賀も本当に魅力的なチームでありながら、昨シーズンからずっとこのミスや自滅的な部分に苦しんでいる印象があります。
ある意味その「未完成感」さえもこの滋賀というチームの魅力なわけですが…
今シーズンも10試合そこにまだ苦しんでいる印象を感じ、この試合もその部分で試合の勝敗が分かれたと感じました。
スリーポイント試投数1位
滋賀は現在Bリーグでのスリーポイント試投数が1位です。
10試合で294本(1試合あたり29,4本)を放っています。
しかし、成功本数は90本と他チームに比べて多いか?と言われるとそうでもありません。
この成功率を高めていくことは今後の課題の1つだと思いますが、
荒尾とシェーファー以外は打てる。
ある意味、世界的なトレンドに乗って行っているチームではあると思います。
その中で、高橋、佐藤、斎藤などはドライブで切り崩す魅力もあります。
また、今シーズンからNBAキャブスでトレーナーをされていた中山さんがトレーナーを務めてから、選手の身体が大きくなった印象を感じます。
斎藤、シェーファーのアルバルクからの移籍組、そして元々このチームの近い将来中心となると考えられていた高橋、佐藤など若手選手の躍進が期待される今シーズン。
そして、リーグ屈指のシューターで、ホームコートではそのスリー1本で一気に流れをもっていく魅力のある狩野
万能型の外国籍選手と経験豊富な日本人選手がバックアップに控える。
非常にバランスが取れたチームだと個人的には感じています。
オフシーズンに狩野祐介シュートクリニックを取材しました。
【狩野祐介選手シューティングクリニック】
6月26日に行われた#滋賀レイクスターズ#狩野祐介 選手のクリニックのレポートを公開しました。
当日の様子と狩野選手の想いを記事にしています。
是非ご覧になってみて下さい。記事:宮本將廣(@masahiro_d28 )
▼▼▼https://t.co/p0wVeDD1dY pic.twitter.com/tnlvjqCnKa
— エクストラパス🏀ExtraPass (@ExtraPassBB) July 7, 2019
そこに至るまでの形
滋賀のシュートが入れば勝てる!
そうも感じる試合でありながら、2試合とも勝ったのは秋田でした。
ここで鍵を握るのが、僕はいつもいう40分でバスケットボールは勝敗を決めるものという物凄くありきたりな部分になります。
いつも言いますが、秋田の強さは40分間強度を保ち続けられるディフェンスです。
そこが全てのベースにあります。
その中で現状の完成度から言えば、秋田の方が1枚上だったというわざる得ない試合だったと思います。
残念ながら、古川選手がゲーム1で怪我をしましたが、ゲーム2も秋田が激戦を勝利しています。
それはなぜか?
僕はシュートに至るまでの形だと感じています。
ゲーム2を見て考えてみましょう。
秋田のeFG%(シュート効率)は37.50%と正直、これでよく勝てたな…
というレベルです。
もちろんそこには秋田のディフェンス(滋賀を68点に抑えた)という部分もあります。
しかし、厳密にはとっていないので、印象論になってしまいますが、この試合シュートを打った場所が安定している(打ちたい場所から打てている)のが秋田だったように感じました。
要するにシュートに行くまでの約束事であったり、作り方を共有できていたのが秋田だったということになります。
これは10試合見ていても全てそうです。
例えば、秋田は外国籍がスリーポイントを打ちますが、そのほとんどがトップ(ゴールの正面)からになります。
一方、滋賀は様々な場所から様々な選手がスリーを打ちます。言い方が失礼ですが、本当にそこで打ちたかったシュートなのか?と感じる場面は多くあります。(しかしそれが入るのもまた事実です。)
これはたまたまではなく、オフェンスの構築の部分になります。
間違いなく言えることはいいシュートはいい構築によって生まれ、いいシュートを打つことは試合を勝利する力になります。
秋田はそういった「どこから打つのか?」「どういう展開なら打っていいか?」という部分も徹底されています。
なので、シュートを打つ瞬間も感じ取りやすいので、オフェンスリバウンドも取りやすくなります。
構築がなされているので、見ている僕らもなんとなく、「あ、打つな。」という瞬間がわかってきているはずです。
逆に滋賀は、言い方が悪いですが、勢いまかせな部分があります。
(ただ、そこが関西のチームという部分を含めても僕は魅力だと思っている)
よって、本数が増えるけれど、入る時は入るし、外れる時は外れる。
オフェンスリバウンドも取れるときは取れるし、取れない時は全く取れない。
という数字が並ぶはずです。
(現にゲーム1のオフェンスリバウンドは4本)
個人的に滋賀のいい形はドリブルドライブからキックアウト、そしてエクストラパスなどでコーナーから高橋や佐藤がスリーを沈めてくる。
そこにディフェンスが意識をよったところで狩野のスリーがきて、一気に会場がわく
という印象です。
このゲームは秋田の強度の高いディフェンスもありましたが、それを出せるシーンが非常に少なく、逆にターンオーバーを起こし自滅してしまった印象がありました。
秋田の強さはやはり…
やはり秋田の強さはそういった徹底にあります。
ディフェンスの強度を落とさないこと
オフェンスの約束事をしっかりと全員が守ること
もちろんそれを守ること(守ろうとしすぎること)でファウルがかさんだり、オフェンスが急に停滞する場面もよく見かけますが、それを続けていくことでプレーの精度が上がり、打開策も見つけていけると思います。
そして、今回の勝利の要因に秋田のホームだったから…
という部分は間違い無くあったと思います。
これが例えば、滋賀のホームのウカルちゃんアリーナであれば、僕はゲーム2に関しては結果は違ったと思います。
ある意味、この2チームはそういうホームアドバンテージを明確に感じられるところもあるのではないでしょうか。
(秋田はまだ行ったことがないので、印象論です。ウカルちゃんアリーナは本当に最高です。)
そして、もう1つ思っていたことが確信になりました。
それが前田ACの存在です。
必読です! https://t.co/ksfztmfda2
— 87Basketball Lab (@87basketball) October 28, 2019
これを読めば、秋田の強さがわかります。
彼の存在自体が秋田の新しい強さ、魅力の1つなのだと納得しました。
※前回秋田と琉球で琉球の藤田ACを強めに書きましたが、やはり彼も素晴らしいコーチであり、若手コーチ陣を引っ張っていく存在なのだと改めて感じました。
その辺もこのゲームの勝敗に影響したのだど思います。
いつも僕個人も選手以上にまずスタッフの充実
というものがチームの強さにつながると発信していますが、
今シーズンの秋田は盤石な体制でシーズンを迎えたのだと感じました。
次戦は僕の地元であるレバンガ北海道とアーリーカップ決勝以来の対戦です。
非常に楽しみです!
滋賀は本当にこの完成度をどう高めるか…
それはHC以上に選手同士のコミュニケーションが鍵を握ると感じています。
ある意味もうHCは数年やっている中で、いつもどこか爪が甘い印象を感じるのは、選手たち自身で解決するべきことに感じます。
そして、それができる選手が揃っていると感じます。
滋賀は爆発すれば、間違いなく連勝街道を辿れる実力があり、それに見合う魅力あるチームでもあると確信しています。
まだシーズンは始まったばかり。ここからの覚醒を期待します!!
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— 山本柊輔 (@shushu_1031) October 29, 2019
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この経験を決して想い出にしてはいけない
自分自身も成長して、また彼に会おう— 宮本 將廣 (@masahiro_d28) August 26, 2019