レバンガ北海道から学ぶバスケットボール 第7節 vs 秋田





目次


  • データから振り返る
  • 2チームの特徴と対策
  • 継続する秋田
  • 冷静さがあった北海道

こんにちは、宮本です。
遅くなりましたが、更新させてもらいます。

この2試合、現地で観戦してきました。

久々に行ったきたえーるはすごく心地いい場所でした。
その1つがTwitterでも呟いたのですが、

子供達がたくさん集まり、一生懸命声援を送る雰囲気が最高でした。
大人が楽しむことももちろんですが、やはり子供の憧れの場所であったほしいなと感じます。

遠くの親戚より、近くの他人

という言葉はちょっと違うかもしれませんが、身近なヒーローを近くで見れること
そういう環境があることはすごく大切なことだと改めて感じたし、
僕ら大人にできることは、この景色をこれからも続けていけるように。

いろんなアリーナの雰囲気だったり、カラーがあると思いますが、折茂武彦という人間が残してくれたチームは今でも子供料金(自由席)が600円です。
もちろん今後変わることはあるでしょうが、特にゲーム1の11/4は多くの子供達が声援を送っていました。

個人的には感銘を受ける景色でした。




普段は関東にいるので、いろんな景色を見ます。
大人達が熱い会場なども魅力的です。
応援が圧倒されるような雰囲気も感動します。

ただ、それぞれのカラーであり、それぞれに魅力を感じます。
そういう景色を見て、改めてこういう景色はいいなと思ったきたえーるでした。

今回は87ラボが今シーズン注目している秋田との試合でした。
秋田は激しいディフェンスをベースにオフェンスもしっかりと構築がなされている魅力あるチームです。
ただ、この2試合、北海道はその秋田をしっかりと分析し、対策を立ててきました。

構図的に表現すると
ホームを取りに来るためにこの試合にしっかりと合わせてきた北海道

60試合をトータルの中であくまでも成長、自分たち目指すチームへの通過点である秋田

という感じでしょうか。
どっちがいい悪いとかは全く僕は感じません。
その中で色々ありましたが、痛み分けの1勝1敗でした。

今回はそんなゲームで僕が感じたこと(たくさんありすぎるので)を部分的に切り取り、
簡単な(初心者向けの)動画なども入れながら書いていきたいと思います。

初めての試みで分かりにくい部分もあるかもしれませんが、何か皆様のバスケの一助になればと思います。





データから振り返る


まずは今回もデータを振り返ってみましょう。

ゲーム1

Box score Bリーグ公式サイトより引用
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4241

ゲーム2

Box score Bリーグ公式サイトより引用
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4242


 

総括するとやり合いというか…どちらもハードなディフェンスをベースにしながら、ファウルやそこからのターンオーバーに苦しんだゲームでもあったと思います。

当たり前ですが、勝敗は必ずつくわけですが、内容的に両チームとも

「やり切れた!」

というゲームではなかったと思います。

ゲーム2はなかなか見ることのない数字が並びます。笑
正直こんなFTR出る?という驚きもあります。笑
本当に1つのシュートや1つのミスで流れが行き来し、連鎖も起きたりと難しいゲームだった印象です。

その中で、これもデータと言っていいと思うのですが、
きたえーるに集まった5300人を超えるブースターが作り出したホームアドバンテージはゲーム1の結果にも影響があったと感じるゲームであり、ゲーム2もブースターは半分ほどでしたが、素晴らしい雰囲気は最大18点差を北海道が巻き返す力になったと感じる試合でした。




2チームの特徴と対策


今回は個人的に感じる2チームの特徴と対策を考えていきたいと思います。

まず北海道ですが…
スタイル→ディフェンスからファストブレイク
オフェンス→ウイングピックを起点、カミングス
ディフェンス→フルコート、ダブルチームなど様々な仕掛け

一方秋田は…
スタイル→ハードディフェンス
オフェンス→強気な日本人、キートップのキーナン、フレア→バックカット→展開
ディフェンス→ハードショー、3人目の連動

簡単ですが、こんな感じです。
もっとたくさんあると思います。

その中で、両チームとも相手の強みを出させず、自チームの形に持っていけるように多くの対策が見られました。

いっぱい発見があったので、解説は端折りますが…

以前、初心者向けに限定で動画解説を行ったところ、割と好評いただいたので、今回も簡単な動画を作ってみました。

それぞれの対策で僕が今後もこの2チームのポイントになりそうなところをピックアップしました。




①北海道は秋田のオフェンスの1つの形である
フレアスクリーン→バックカット…そこからの展開をどのように守り、オフェンスを澱ませたか。

②秋田は北海道のオフェンスの1つの形である
ウイングピックをどのようにしてうまく機能させないようにしたか。

③北海道が持つ様々なディフェンスの形、ゾーンディフェンスに秋田はなぜ苦しんだのか。

の3つになります。
あくまでも初心者向け(バスケをこれから知っていこう)としている方に向けての動画なので、簡単めに作っています。

他にも
・北海道のハイピックに対する秋田のディフェンス
・秋田のハードディフェンスに対して北海道が多用したセットオフェンス
・秋田の起点とフィニッシュとなるキートップ
・北海道のゾーンプレス

など面白い部分がたくさんありました。

ご興味があれば、ぜひもっと濃い部分であったりを希望者限定などで配信してもいいかなと感じています。
何より皆さんが感じた発見や視点を僕も知りたいので、ぜひ様々な議論ができたら嬉しいです。




継続する秋田


この試合は本当に流れが行き来しまくる試合でした。
正しくいうと負けている方のチームが流れを持っているのに、掴み切れなかったり…
勝っている方のチームが、「ここで持っていけ!」と思ったら、思いもよらぬターンオーバーや様々な理由で、流れを停滞させてしまったり…

もちろん、対策がハマったり、タイムアウト後の仕掛けがハマったり…ポジティブな部分もたくさんあり、流れの行き来が激しく、面白い試合であり、うーーーーーと思う試合でもありました。笑

そんな中で僕は秋田ベンチが気になってよく見ていたのですが、前田HCが苦い表情をしながらも、ここだけの対策ではなく、これからにも目を向けているような戦い方をしている印象を受けました。

今、それをやめてしまえば、今はいいかもしれない。
しかし、これからを考えると乗り越えたい。きっかけを掴みたい。

ということはスポーツでも、日常生活でも多くあります。




この試合は様々な要素で、前田HCはもどかしさを感じる試合だったのではないでしょうか。
もちろんそういう決断をする中で、「なぜ?」と感じるものはたくさんありましたが、個人的に感じるのは、継続することこそが文化の構築であり、未来への投資でもあると思います。

いいプレーはあまりなくとも、おそらくチーム状況もありながら、ルーキー2選手にプレータイムを作り始めたり、苦笑いのような表情を浮かべながらも、じっと戦況を見つめる印象がありました。

個人的にはそれは秋田、前田HCの魅力ではないかなと感じていて、ホームであれば、(アウェイでもブースターは熱かった)熱いブースターはそこに後押しをしてくれるチームですし、ここまで10試合がいい部分も出つつ、長いシーズンを考えれば、古川の怪我もそうですが、アクシデントや厳しい時期があることを見越して、今、1つコートの中で殻を破ろうとする。
そんな継続への意志を個人的には感じました。




冷静さがあった北海道


ただ、このゲームだけで見れば、適応したのは北海道だったと思います。
北海道は昨シーズン厳しい時間を過ごしました。
その中で噛み合わない苦しさを経験して、今シーズンはスタートからしっかりとその経験を生かし、強さに変えていこうとしています。

僕はあまりそこをどうこう思う人間ではないですが、笛が結構鳴りました。
もちろん、ジャッジは日本バスケがレベルアップしていく1つの要素だと感じますし、ジャッジに関してブースターの僕らも基準なり、ルールを知っていく必要性があると思います。

その中で、秋田はハードなディフェンスを40分続けるチームであり、それが魅力です。
逆に北海道はそこを逆手にとった、いい言い方をすれば、秋田よりも試合に適応した印象がありました。

勝つためにはそういう部分(ジャッジの質うんぬんではなく)にアジャストする冷静さも必要だと思います。




特に多嶋などはマッチアップする細谷の性格も理解してか、熱い彼の性格をうまく使った印象さえ感じました。
(そこがいいか悪いかの議論ではない)

ある意味その冷静さは昨シーズンの経験が生きている。
勝ちにこだわるという意味で強さだったように思います。

ゲーム2の最後の追い上げなども、もちろん北海道の執念やコート中でのプレーが引き寄せた流れですが、様々な要素の中で、冷静さがあったのかもしれません。

そこは確実に昨シーズンの経験が多くの選手の中で、共通理解としてあるように感じました。

長くなったので、まとめますが、僕個人としては対策の部分から面白い試合でした。
また現地の雰囲気もすごくいい雰囲気でした。
両チームは今シーズン同地区のライバルとして後4試合戦いますが、その時にどんな仕上がり、そしてどんな対策をしてくるか。

また会場が秋田になるだけで、ガラッと変わる部分も確実にあると思います。
そんな視点でも次の試合が今から楽しみです。


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