20-21 レバンガ北海道から考えるバスケ No.2




目次


  • スタッツを比べて見た
  • ショットセレクションとショットの割合
  • ペイントタッチ
  • オフェンスリバウンド
  • 勝てそうな試合の傾向

こんにちは、宮本です。
第24節の秋田戦を1勝1敗で終え、内容ともかく勝利を得たことは本当によかった。
と肩を撫で下ろしているのは僕だけじゃないはずです。

そんな僕は先日、某音声SNSで、某KURAさんが開いていた某ワッツのルームに何故か某海道ブースターが多数参加されており、その方々に、「秋田ブースターさん」と洗礼を浴び、ポテンシャルを発揮しきれないという窮地に陥りました。(そうです、私が秋田ブースターの北海道批評家です。)

今回は秋田戦に1勝1敗したことで、ふと思った疑問を共有してみようと思いましたので、よかったら、秋田ブースターの北海道批評にお付き合いください。笑笑笑


スタッツを比べて見た


今回、気になったのが、秋田戦のGAME2に勝利した北海道ですが、決して内容がよかったわけではないにせよ、僕が個人的にまとめているスタッツでは、これまでの勝利している数値に似た数値が出ました。

そこから推測するに、北海道がやりたいバスケットボールを遂行できれば、勝利する確率が高くなるのではないか?ということです。

ということで、スタッツを部類別にまとめてみました。

上から、勝利平均、敗戦平均、1桁差での敗戦平均、第24節秋田戦GAME1、GAME2です。

数字を見るだけでもどんなゲームだったのか?が想像できるのですが、それ以上にこの数字の何を改善すれば、もっと勝利を早い段階で確信できるような試合にできたのだろうか?
ということを考えました。

今回はそんな論点で書いていきたいと思います。




ショットセレクションと割合


レバンガ北海道の鍵の1つがショットセレクションとその割合だと思っています。
そして、これは今後の北海道のスタイルのベースにあると思います。

いつも書いてますが、ざっくり書くと2ポイントが6割、3ポイントが4割が北海道のスタイルです。
この数字にはどんな試合の平均値も大体そうなっていて、おそらく今後もこれがベースになると思います。
(そういう意味でチームのスタイルができていること、それを表現できている。)

1つ確実なのは、スリーポイントがそれ以上高くなると敗戦、さらにいうと点差が離れての敗戦が増えるということ。

ちなみに1試合のショットアテンプトの平均は、どの試合でも63本程度で、勝利する時は29本程度ショットが成功し、敗戦する時は26本程度の成功になります。

単純計算で、敗戦ゲームはさっきの割合を考えると約8点から10点ほど得点が減ることになります。
数字的にもそんな感じになっています。

詳しくはもっと深掘りしないといけないのですが、秋田戦はショットセレクションがよかったと感じる。

基本的には

メイヨのハイポスト近辺
ジャワッドの3Pとローポスト
テイラーのドライブからペイント内と3P
日本人のコーナースリー

になる。

接戦のシーンなどで、たまに日本人選手などに「思い切って打てよ!」と感じるシーンがあるかもしれないが、数字的に見ると、チームの流れを考えて、我慢している可能性もあるし、そこで打ってもいいが、打つことによるリスクを考えると打たないことがベストという考え方もできると感じる。
それは本人のその日のメンタルとかタッチ、時間帯、シチュエーション(どこからパスが来たのか、その前の展開はどんなものか)にもよるが、そこを「今は打とう!」という空気感がコートの中と外で一致するとより得点は取れるようになってくると思う。




ペイントタッチ


では、シュートアテンプトが安定しているのに、その確率が変わってくるのは何か?となると、それはペイントタッチが1つの要素だと考えられる。

ペイントタッチとは、3秒制限区域にドリブルなり、パスで侵入することで、そこに侵入するとディフェンスが収縮するので、よりコーナーやウイングがオープンになる。

秋田戦もペイントタッチからコーナーに展開するシーンが何度もあった。

このペイントタッチを起こすためには個人での打開か、ユニットでの打開が必要になる。
個人での打開は1on1、ユニットでの打開はピックアンドロールなどになる。

レバンガ北海道はお世辞にも個人スキルが高いチームとは言えないので、ピックアンドロールでの打開が主流になる。
最近はそのピックアンドロールからゴールに飛び込むメイヨにパスを供給することで、ペイントタッチを起こすことが増えたが、いい試合はそれに加えて、日本人ガードのドリブルでのペイントタッチが発生する。

秋田戦もGAME1よりもGAME2の方が効果的なペイントタッチが多かった。
このペイントタッチは量も大切だが、それ以上に質が問われる。

いかにペイントタッチをして、動かしたいディフェンスを動かすか。
または相手の急所となるエリアをつくか?
そこからのショットスキルを駆使して(フローターとかサイドフック、バックシュートなど)ショットを成功させられるか?
などである。

先程の話と重なるが、勝利試合の方が2ポイントの割合が若干高いのは、ペイントタッチからそのままショットが成功していると考えることができる。
要するにいいペイントタッチを起こせている。
そして、いいピックアンドロールができている。
そして、そのためのいいボールムーブができている。
という話が成立すると思う。




オフェンスリバウンド


これは話続けると半永久的に続くので、最後にオフェンスリバウンドについて触れたい。
写真のORB%というのはオフェンスリバウンドの獲得率を表している。

秋田戦のGAME1であれば、42.55%で、外れたショットの約4割をレバンガ北海道が支配している。
オフェンスリバウンドをとっているとセカンドチャンスが増えているので、勝利の確率は高くなりそうだが、そんなわけでもないのが、バスケットボールの面白いところで、特にレバンガはこれに該当する。

基本的にはパプがいた方がオフェンスリバウンドが強いと想定される。
しかし、難点なのが、パプがいるときと、パプがいない時でオフェンスリバウンドの雰囲気が変わる。
それは取れそうとか、取れなさそうではなく、入る人数であったり、リバウンドへの入り方である。

バスケットボールの重要な要素にトランジションがある。
攻守の切り替えで、これがおそらくスポーツの中で1番激しいのがバスケットボールだ。

リバウンドが取れなかった場合、さらにいうと、想定以上にリバウンドに執着しすぎた場合。
起こる結果は、相手に鮮やかなファストブレイクを喰らうことだ。

これが秋田戦のGAME1に非常に多かった。

レバンガ北海道にオフェンスリバウンドのルールがあるはずだが、現状そこが最大のネックでもあると思う。
わからないのだ。笑

頑張っているのはわかる。
しかし、秋田戦のGAME1は秋田も頑張り、ディフェンスをリバウンドに何度も食らいついた結果、北海道もそれに応戦し、気づけば秋田にファストブレイクをくらっていた。

はっきりと言ってしまえば、パプがいれば、確かにオフェンスリバウンドは強いが、食らいつきまくる結果、ファストブレイクを出される確率も高まる。

頑張ったね!!でも、簡単に2点取られたね!!
とか笑顔で言えるだろうか?
という究極の2択で、頑張ったことを評価している人が多いことには、ここで疑問を投げかけたい。

もちろん頑張っていることが成果に繋がることもあるのだが、
深追いしすぎて、取り返しがつかないこと
そもそもその前のプレー判断
などで、努力がマイナスになっていることに僕らも気づかないといけないと思うし、今後に向けても、今、気づけるわりとわかりやすいチーム構成であることを伝えたい。

ちなみに、だったら玉木を使えばいい。と思うかもしれないが、そのへん含めてもパプの方がまだ経験値含めてプレー精度は高いと思う。
そして、テイラーを使うためには、パプか玉木が必要なので、使わざる得ないが、そういうマイナス面も見え隠れするという選択があるわけだ。(批判ではなく、事実であることをわかって欲しい。)



また、オフェンスリバウンドを獲得するシーンは、意外とゴール下のカオスのシーンが多い。

200センチのパプはインサイドの中では、決して大きくはない。
秋田でいえば、そのカオスの中にアレックス、カーターがいる。
そのセカンドショットを決めるの至難の技だったりすることも付け加えておきたい。

誰が悪いとかではなく、オフェンスリバウンドを取れれば、勝てるチームではないことが数字が物語っている。

勝利試合の平均は29、89のオフェンスリバウンドの獲得率である。約3割。

これはどんなショットを選択して、どこから、誰が、どのようにリバウンドに入るのか?
それによってファストブレイクを抑えることができる。

実際、秋田戦のGAME1もオフェンスリバウンド獲得率は高いが、被ファストブレイク(被FB)も非常に高い。
それだけ、オフェンスリバウンドを無作為に取り行った証拠とも言えるかもしれない。

勝利している時が、1番ファストブレイクを受ける率が低いこともそれを物語っていると思う。




勝てそうな試合の傾向


あと20試合残っているが、その課題は勝てそうな試合を勝ち切ることだと思う。

これは来シーズンに向けた気持ちが全く変わってくる。

そこで、鍵を握るのが、先程の3つになると思う。

傾向的に、勝てそうな試合はどこかで、

スリーポイント過多になる。
それ以前のフロアバランスが悪い。
オフェンスリバウンドの約束事がなくなる。(約束事は現状まだ見えない)
ファストブレイクを喰らう

である。

これは、勝てそうな試合のオフェンスリバウンド獲得率が24%台になり、被ファストブレイクが13%台になることが物語っている。

簡単にいうと、一生懸命頑張ることが勝利に近づく方法ではない。
それはもうすでに頑張っている。
チームとしての遂行力、約束事をぶらさずにやり切ることが大切で、コートの外からも、それは違う。レバンガはこうやってやらないと!
〇〇それは間違っているよー!!

という基準に対してのリアクションも問われるのではないか?

と僕は思っている。

今回は、長くなるので、書かなかったが、

ショットの優先順位は?
オフェンスリバウンドの入り方のルールは?

ここがこの20試合で見えてきたら、すごくいいシーズンの締めくくりができると感じているし、それはできるんじゃないか?と個人的には感じている。

そんなことを踏まえて、改めて試合を見てみると、いろんな発見があるかもしれない。

他にもいろいろあるので、そのへんはまた時間があれば、掘り下げて行きたい。



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