こんにちは、宮本です。
いや、信州強かった。これにつきます。笑
北海道もいい準備をして試合に臨んでいたと感じます。その中で山口選手が負傷離脱したことで、少し戦い方を変えなくてはいけなかったのか…Game2に関してどこかゲームには入りきれてない印象もありました。
が、それ以上に信州が強かった。
ただ、信州はそれくらい素晴らしいチームだと僕は思います。かなり前から聞こえは悪いですが、「信州はB1下位クラブよりも実力は上」という話を色んなところでしていた中で、この試合含め、リーグが終盤になるにつれて、その実力を証明してきたと感じるし、選手もフィットしてきた気がします。
新加入選手が信州にフィットしてきたこと
既存選手がB1の強度にフィットしてきたこと
が挙げられるのかなと思っています。
今回はそんな信州vs北海道を簡単に振り返っていきたいと思います。
目次
87note更新中
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明日以降、信州戦のゲームプレビューも更新予定です。
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スタッツを振り返る
さて、今回もまずはスタッツから振り返っていきましょう。
※上からゲーム1、ゲーム2
どちらの試合も完全なる信州ペースのゲームでした。
もう信州さすが!という以外にない印象でした。
信州の前節までの平均ポゼッションは79.60です。2試合とも信州のポゼッションは70台中盤ということで、信州がゲームをコントロールすることに成功したと言っていい2試合だったと思います。
ハーフコートオフェンスが主体のチームですが、自分たちのグッドショット、グレイトショットがなんなのか?を非常に明確化したカルチャーのあるチームです。
そこに至るまでの崩し、駆け引きなどがもう僕からすると大興奮もので、「うわ、すげー!!」と何度も言ってしまいました。笑
もちろん北海道も信州のグッドショット、グレイトショットを撃たせないような対策をしていました。
しかし、それ以上に信州のオフェンスが素晴らしかった2日間だったと思います。1つ言えるのは、ゲーム1で北海道が3Qあたりにファストブレイクポイントが取れていれば、この試合の結果は変わったかもしれないな…というところ。
ただ、橋本選手がいなかったこともあり、北海道もある程度リスクを冒さずにゲームを進めた印象があります。結果的には信州の流れを堰き止めることができなかったというのが全体的な総括になると思います。
北海道もやろうとしていたことは正解だと思う。
個人的に最近の北海道は非常に進化していると思います。CSはもうほぼ現実的ではない中で、いかに自分たちのバスケットボールをするのか(その辺りも87noteで書いています)という問いに対する答えが見えてきたと思います。
最近、Twitterで北海道のタイムシェア論争が結構盛り上がっていますが、僕個人の意見を言わせてもらえれば、来年も見据えた時に「タイムシェア」ではなく、「基準値」が今問われていることなのかなと感じています。(その辺も87noteで更新中)
その辺は個人の考えなので、色んな考えがあると思います。その辺も87noteでディスカッションしてみるのも楽しいかもな…なんて思っています。ただ、1つ思うのは、チームとしての目線で話しているのか、個人としての目線で話しているのかで意味合いがかなり変わってきます。その辺はすごく客観的な、ある意味さめた見方をしなくてはいけないのもスポーツであり、第三者があーでもない、こーでもない言えるのもスポーツの醍醐味でもあります。(要するに何が正しいとかではないとういことで、誰かに危害加えず楽しめればそれでいいと思うということ)
その中で1つピックアップします。
解説の斎藤さんも何度も言及していた北海道のスイッチディフェンスからミスマッチが生まれる守り方です。
僕は個人的には正解だと思います。
ディフェンスは全てを止めることは不可能なので、相手の起爆剤となる何かを止めるか、何かに限定するかを考えることがベースとなると思います。
その中で、北海道は意図的に弱いところを作り、信州がそこにボールを集めてフィニッシュまでいかせることで、信州におけるグッドショット、グレイトショットである3ポイントを消しに行ったと予想することができます。
何より、シーズン序盤ではガード陣が吹っ飛ばされるシーンが目立った北海道でしたが、ガード陣がそこで戦えた(ファウルとかになったけど)という部分も収穫であり、おそらく相浦トレーナーや大塚SCとの連携によってフィジカル的にすごく成長したと言えると思います。特にオフェンス面でも葛原選手のフィジカルの向上は非常に目立ったんではないでしょうか。
コーチ陣もそれらの情報共有や向上を考え、あえて信州にそこで勝負させる。(2点より3点の方が効率いいから)という選択をしたのかな?と思いました。
そこの具体的なところは今回の87noteで明日以降、更新しようと思います。
負けたけど、(2試合目はボロ負けだったけど)確実に進化は見える試合だったし、リアルなことを言えば、選手間でのそのあたりの差も見えた試合だったように思います。
信州のバスケットボールIQの高さ
その中で、際立ったのは信州のバスケットボールIQの高さです。
ここまであまり起用がなかったヤンジェミンもここで爆発しました。フィットするまで時間がかかったと思うのですが、ヤンジェミンを加えたビッグラインナップであのストレッチしたワイドオープンを作り出すバスケットボールをされたら、止められるチームはそうそうないのではないか?とさえ感じます。
毎回言っているのですが、信州がB2から上がってきたチームという見方をしたら痛い目を見ます笑
まじ強いです。
そして、非常にオーガナイズされていて、特にゲーム1の栗原、2試合通じての三井の活躍は、信州を物語るものだったと思います。
正直言って、彼らが日本代表に入ることは可能性は低いでしょう。しかし、信州にとってはベストプレイヤーの1人だと思います。これがチームスポーツの醍醐味ではないか?と僕は思うんですね。
代表クラスで言えば、小野やそれこそヤンジェミンになると思いますが、彼ら以上に栗原や三井がこのチームのバスケットボールには欠かせない存在であり、そのバスケットボールを体現する存在であることが、信州のカルチャーやスタイルの全てだと思います。
そして、それを表現するだけのバスケットボールIQを着実に信州というチームで伸ばしている。
彼らを見ていると、僕は個人としては、僕らファンや、さまざまな世代の選手もコーチも「もっとバスケットボールを学ぶ必要性」を感じてしまいます。
また、その中で、アンセルフィッシュの重要性も感じさせてくれます。ゲーム1の4Qの残り35,5秒のところで、目の前のエリアがオープンになった栗原は飛び込んでパスを引き出し、2ポイントを決めてもいいところを、バックステップを踏んで、3ポイントエリアの外に出て、ボールを呼び込み、3ポイントを決めて、試合を一気に信州のものにしました。あれは、信州が北海道に対して、自分たちのカルチャーをぶつけ、ゲーム2も勝てないかもしれない…と思わせるのに大きな一撃だったと思います。
つい体が動いて2点をとってもいいところを、彼は信州のカルチャーを重じんたプレーをしたわけです。
それが全てだと僕は思います。
そこにカルチャーがあれば、どんなプレーが必要か、どんな選手が必要か、そしてオンコートとオフコート(選手とファン)も共鳴することができます。
地方クラブや予算規模がそんなに大きくないクラブにはそこが今後絶対に必要な条件になると思います。
それが信州にはあった。北海道は今から作って行く。
という意味でも、目に見えない差であり、絶対に参考にするべきものがこの試合にはあったと思います。
北海道はこの敗戦から目をそらせば、そのチャンスを失ってしまう。信州という素晴らしいクラブが突きつけてくれたカルチャーの強さをしっかりと胸に刻むことが、次のステップへのヒントになると僕は思います。
明日以降、深掘りの87noteも更新予定です。ぜひよかったらそちらもよろしくお願いいたします。