TOHOKU CUP2021が終了した。
有客で行われた公式戦で、それぞれがシーズンに向けてどんなチームを目指しているのか?が見えた非常に面白い大会だった。
初戦から拮抗した試合が続き、普段B1しか見ないブースターにもB2のチームの魅力やレベルの高さが届いたと思うし、何より本当にどの試合も楽しかった。
今回はそんなTOHOKU CUPでの各チームを87ラボの目線で簡単に振り返っていきたいと思う。
目次
B2はB1より劣るのか?
このテーマには触れたい。B2はB1より劣るのか?
私自身、ずっとB2を発信してきた中で、今回の大会はいつも以上にB2クラブに注目をしていた。
個人的に決勝の予想は
仙台vs山形
最近はこちらのブログではなく、87noteの有料マガジン(北海道版は買い切り600円、Bリーグ版は買い切り400円で21-22シーズンの色んなことを書いていきます。)にて発信しており、今回も音声でそちらTOHOKU CUPの予想、各チームの印象を語っている。
https://note.com/masahiro_d28/m/m49756f895056
よかったら今後もそちらで多くを発信していくので、購読して頂けたらと思う。
また、今シーズンB1の滋賀レイクスターズでアシスタントコーチを務め、昨シーズンまでB2の佐賀バルーナーズでアシスタントコーチを務めていた保田コーチが、非常に興味深い話をしてくれた平成ガンネンナーズのYouTubeをご紹介したい。(私もダブドリの人間として出演)
B3、B2、B1での違いは「階級が違う。」という表現を保田コーチがされていた。
これはなるほどと思い、やはりB1の選手は基本的にフィジカルが優れている。それは環境面の充実が大きいと予想できる。
実際、まだ各チーム仕上がっているとは言えない中でのTOHOKU CUPで北海道と秋田が決勝に行ったが、個人的には仙台や山形、福島の方が戦術的にクオリティが高い場面が多かったように思う。
しかし、勝負どころのリバウンド、コンタクトしながらのショットなどで勝負が決した部分がある。
また、メンタル的にも何かがある。
そういう意味で個人的にB1経験者の多い仙台、山形には期待をしていて、その壁をぶち破ってくれるのではないか?と感じていた。
正直、福島は素晴らしいチームであることは間違いないが、いい意味でB2から福島に合う選手をチョイスした印象があるので、ここで1つ落ちる印象はある。(正確に言うとB2の中では強いと思うが、今B1に現状で勝てるか?となると…はい!とは言い切れない。実際の試合もそんな空気感が流れた)
仙台は片岡、荒尾、田中などはB1でプレーをしてきたし、ベテランと言っていい。山形も村上、川邉、田原はB1でプレーを経験してきたし、ライコビッチHCは河野、中島への信頼を非常に感じるので、おそらく彼らがベンチから出てくることは予想できたし、(現状のコンディションなども含めて)非常に魅力的に見えた。
実際、山形と対峙する北海道のメンバーはB1を渡り歩いている…
とはいえ、多くのプレータイムを掴めていないメンバーが多い。となると…ここでB1、B2の壁がぶち破られる可能性がある…と考えたが、それでもB1は強かったという印象だ。もちろんB1クラブにいる意地もあるだろうし、勝負どころでフィジカルで優っていた印象が強かった。
まー、論点は色々あると思うが、とりあえずB2はもうB2のレベルではないクラブが多々ある。
そういう意味ではぶっちゃけ、入れ替え戦はB1の下位8クラブとB2の上位8クラブでリーグ戦でもやってくれないかな?とか思ったりもしている。笑
では、次からは個人的な6クラブの印象、雑観を北からいきたいと思う。
北海道へのちょっとした危機感と期待
これは変な話だが、ここでの北海道のB2勢への敗戦に北海道ブースターとして若干、期待をしていた。
理由としては今後、B1という変なプライドが邪魔をするかもしれないと危惧したからだ。(余計なお世話)
これは以前も書いた記憶があるが、2000年代初頭のコンサドーレ札幌の歴史に学ぶ部分がある。当時のコンサドーレ札幌は予算的に厳しく(今もだが…)自転車操業のような形でなんとかクラブをB1残留していた。
そこには元日本代表…とかアンダー世代の日本代表がいたが、ネーム的には認知度はあるが、現状の能力(怪我など含めて)が他チームよりも優れていたとは決して言い切れなかった。
当時のファン・サポーターの感情や努力などはわからないが、個人的な感情としては僕はそれでもコンサドーレはJ1クラブと思っていた。(当時中、高校生くらい)
しかし、最速でJ2降格、1年でのJ1復帰を掲げたはいいが、J2に落ちればもちろん予算規模は縮小し、それに合わせ主力選手は放出、長いJ2街道に入り、J1に上がってもエレベータークラブで再びJ2へ…
そんな当時の雰囲気…今のレバンガから似た空気感を感じるのは私だけだろうか…笑(これ、いうの4回目くらい)
だから厳しさをもて!というわけではない。みんなで考える時期に来たのだと私は思うのだ。
北海道にとってレバンガ北海道とクラブはなんだろう。
そういう意味で、僕はB1でなくてもいいと思っている。(ここは言及を避ける)
今回の大会で多くの方が、B2のクラブがB1の北海道の実力に迫っていることに気がついと思う。それは間違いなく北海道にプラスになるだろう。特に北海道を離れ、さまざまクラブを渡り歩き、山形で明らかな成長を見せてくれた田原の存在は印象的だったのではないだろうか?
北海道はB1に残留することだけを考えているフェーズでは無くなった。自分たちよりも強い可能性のあるB2の上位クラブ(おそらく6つから8つ)に負けないようなクラブのアイデンティティがこれから求められると感じたTOHOKU CUPだったと私は思う。(簡単にいうと)
戦術的には今回は言及しない。
やっぱりマイケル・クレイグはすごかった。
次に青森だが、今大会の最大のサプライズだったのではないだろうか。
そう…やっぱりマイケル・クレイグはすごかった。笑
昨シーズン、B3東京エクセレンス(現横浜エクセレンス)に所属し、最後の岡山戦で50得点して、岡山の比留木HCに「彼はB3にいるような選手じゃないから!」と言わせた選手である。(ポッドキャストトラッシュトーキングセオリーより)
サイズこそ198cmしかないが、オールラウンドな選手で3Pも打てるし、アタックからのダンクは強烈。何よりすごいのが、周りを生かすアシストもできるところだ。
もちろんシーズンが始まれば、対戦相手はマイケル・クレイグ対策などをとるだろう。
ただそれ以上にサプライズだったのが、日本人選手達のコミットする力だ。
正直、青森は苦しいと思っていた。けれど、今回の青森には戦術などを凌駕するチームの結束を感じた。初戦の仙台に勝っていれば、それがより強固なものになったかもしれない。と考えるとあそこで勝ち切りたかったのが本心だと思う。
初戦の仙台戦のベンチの空気感も非常に良かった。
その中心にいたのは、今シーズン大幅なメンバー変更した中でもチームに残った門馬、下山だったと感じる。イーブンボールに食らいつき、仲間を鼓舞し、ボールを繋げる。下山は随所で3Pを鎮めた。
メンバーが大きく変わっても、彼らがつなぐ青森バスケの魂、全員で勝利に向かって戦う意気込みを感じる試合を2試合を立ったことは、今後に可能性を感じさせるTOHOKU CUPだった。
長くなったので、残り4チームはまた次回にしたいと思う。
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