こんにちは、宮本です。
先日、COMMONGROUNDの方で、この2試合の話をドイツMHPルートヴィヒスブルクの宮崎哲郎ACと色々話をしたので、よかったら、お時間ある時にご覧になってくれたら嬉しいです。
GAME1は81-73で秋田が勝利した。
今回はこの試合を見て感じたこと、戦術的なことではなく、想いの部分について書いていきたいと思います。
特にいいとか悪いとかではなく、率直に感じたこと。
目次
両チームの戦術的な話
この試合までに北海道は怪我人などが復帰をし、全選手が揃った。一方、秋田は主軸であるコールビーの怪我があり、外国籍も2人体制で迎えた。
その中で、北海道はメイヨにハイポストあたりでボールを預ける。またはピックプレーのアタックからペイントタッチし、コーナーで待つ2.3番の選手にスリーを作らせるというのがベースになる。
秋田はコールビーの離脱をしても、基本的な構築は変えることなく、むしろガード陣のプレッシャーを強め、ピックプレーのディフェンスもより速く、激しく出ることで、セパレートさせて(ボールマンとそれ以外を分離する)より高い位置でスティールを狙い、ファストブレイクにつなげるというのが名古屋のGAME2から見え始めた。ディフェンスではペイントに侵入された時に、より速く逆サイドのコーナーのディフェンスがリム近辺までヘルプによる意識が強くなったように思う。
しかし、やはりコールビーがいないのはやはりマイナスが多く感じたが、見事に秋田が勝利した。
秋田のスタメンを勝手に考察する
秋田のスタメンがすごく今回への想いを感じた。
長谷川、保岡、古川、野本、アレックスのスタメンだった。
最近、長谷川がPGで起用されることがある。今回に関して、PGというところよりも、前田HCは組み合わせを意識したのかな…と感じた。
単純に仲がいい(のだと思う)組み合わせや、想いを表現できるメンバーを組み合わせたのかなと感じた。
長谷川、野本、アレックスの3人がすごく楽しいそうにプレーしていた。
それは、この3人のコミュニケーションの良さや相性があるのかな…。
もちろんチームで一枚岩で戦うのだけれど、よりコールビーへの想いを表現できる選手をスタメンの起用したのではないか?
そう感じた。
ファウルやナイスプレーがあったときに、駆け寄るスピードや声の掛け合いが印象的だった。
長谷川に関しては、大館開催という中で、能代と同じ北部地区。会場には能代工業ファンも足を運びやすい中で、スタメンという考えもあったのかもしれない。
アレックスに関しては、兄弟愛について言及していた。それくらい今、秋田、コールビーへのとともにあゆみを表現できる5人の組み合わせにしたのかな?と個人的に感じた。
アレックスがコールビーにみえた4ブロック
アレックスはもともとブロックショットが上手い。そのブロックがどこかコールビーのように見えるシーンが何度かあった。
その1つは長谷川とのコンビで生まれた。
長谷川がディフェンスでコンタクトしながらフルパワーでジャンプをさせないようにしながら、相手にドライブをさせて、後ろからアレックスが飛んでくるシーン。(時間は忘れた笑)
あれはどちらかがすごいのではなく、2人の秋田らしいディフェンスだったし、2人の呼吸はバッチリだった。
もう一つ加えれば、4Qの野本選手が終始笑顔でプレーする姿や、吠えたシーンなどは、秋田はメンバーが欠けているとは感じさせない。
むしろそれ以上のチーム力だったように思う。
親友の覚悟に負けないように
コールビーという存在は秋田にとって特別だと思う。
ただ、個人的に長谷川暢の雰囲気が何か違った。
それはスタメンだったからなのか?コールビーの離脱なのか?
それだけじゃないように感じた。
能代工業、最後の冬。同じ時代を過ごした親友が海を渡った。
猪狩渉のABAでの契約は長谷川暢のSNSでも発信された。
ある意味、この数年、同じ時を過ごしていた親友が、(親友と認めるかは不明笑)夢を追いかけ、海を渡った。
長谷川暢の中にも色んな想いがあったはずだ。
大人になるというのは、それぞれの道を進むことでもある。
猪狩渉は海外で、長谷川暢は秋田の地で。
それぞれの挑戦をする。
前田HCも「バイウィークに暢がよかった」と言及した。
長谷川暢の中に芽生えた覚悟もきっと、親友と無関係ではないのかな…と感じた試合だった。
共鳴する誰かを探して
一方、北海道は終盤、橋本の声だけが響いた。
もちろん、たまたま聞こえただけだと思うが、そこに共鳴する誰かの存在はまたれる。
一生懸命やってないわけないし、やってないはずがない。
しかし、その結び目が見当たらない。
それはポイントは若手なのかな…と思った。
ここでも、秋田の長谷川を出すのは、あまりにも贔屓目すぎることは重々承知だが…
今、秋田は大浦が迷っているように感じる。しかし、大浦の力がおそらく秋田には必須になる時が来る。
それを繋いでいるのも長谷川だろう。
ここまでSGでの起用だった長谷川がPGでスタメン。それを見て大浦は何を思うのか?
今日のプレーも決して良くはなかったが、その殻を破るタイミングが、秋田がCSに進めるかどうかを分けるかもしれないし、おそらく大浦も長谷川もそれをわかっている。
だからこそ、長谷川は大浦の場所を残しながら、ディフェンスで表現する。オフェンス面でもは大浦の方がおそらく上だから。
そんな共鳴が北海道には必要だろう。
それは中野、葛原のどちらかからスタートしなくてはいけないと思う。
重圧は大きいかもしれないが、橋本に共鳴する誰かが、誰なのか。
北海道に今求められているのはそんな、若手を繋ぐ若手の存在な気がする。
想いに勝る強さはなし