こんにちは、宮本です。
最後まで北海道が食らいついたゲームでしたが、追いつけずに試合が終了しました。
内容的にすごくわかりやすいGAME1で、数字的にも不思議な数字が出ました。北海道はある程度ゲームプラン通り進めることができたのかなと思いますが、大阪の方がよりゲームプラン通りに試合を進め、自分たちの強いところを出し、相手(北海道)の強いところを出させない展開を作ってのかなと感じる。
そんな第27節のGAME1を振り返っていきたい。
また、今回も「87note」で有料(お試し100円)で、少し深掘りした部分を書いていきたいと思う。
そちらは、月曜以降に公開したいと思いますので、もしよかったらそちらも合わせてご購入ください。
ひとまず、前回販売分を載せさせてもらいます。
「天皇杯決勝、1Qの攻防で見るバスケの本質」です。
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有料noteも明日以降に更新しようと思いますので、よかったらぜひそちらもよろしくお願いいたします。
※追記
有料noteを更新しましたので、ご興味ある方はこちらからご購読お願いします。しばらくお試し100円で販売します。
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目次
スタッツを振り返る
すごくレバンガ北海道っぽくないスタッツが出ました。そして、大阪のゲームプランが見える試合だったと思う。
この辺もバスケットボール、もっといえば対人スポーツの本質的要素だと思う
「相手の強みを消し、自分たちの強みを出す」
それに成功したのは、大阪だったのかな?と感じます。テイラーがいれば…と思うレバブーもいるとは思いますが、むしろバスケットボール的にはすごくまとまりがあり、逆にテイラーというゲームチェンジャーがいないデメリットもありますが、大阪も橋本だったりがいない試合だったので、どちらも条件は同じだったのかなと思う。
スタッツは以下。
北海道のPPPが非常に高いですが、大阪も高い。北海道は3Pを打てなかったのではなく、打たせてもらえませんでした。結果的に用意しているリバウンドの入り方も効力は低く、オフェンスリバウンドは取れず…逆にファストブレイクを多く出されたり、大阪の強いところであるインサイドで押し込まれるという展開だったと思う。
その中でも、最後まで遂行するべきことをやり切ったり、ポイントポイントでシュートを決め切れたことを考えれば、いいゲームではありながら、試合には負けた…という表現が当てはまるかもしれない。
大阪が意図的に攻めさせた多嶋朝飛
この試合、北海道の多嶋が23得点の大活躍。しかし、それこそが大阪のやりたいゲームプランだったのだと思う。
おそらく、テイラーと多嶋をターゲットにしていたのかな?と感じる。
北海道でピックプレーや個人の打開でペイントタッチ(ペイントに侵入すること)をするのは、テイラーか多嶋になります。そして、そこからキックアウトして、コーナーで待つ葛原、中野、山口のスリーポイント、そこにディフェンスがクローズアウト(ゴール近辺からシュートチェックに行くこと)をすれば、さらにパスを出して、ウイングのジャワッドやメイヨなどがスリーポイント、もしくはそこからさらにアタックという展開が北海道の強みだ。
そこに対して、大阪は逆に多嶋のアタックから2点をオープンにさせて、ヘルプによらないディフェンスをしていたように思う。
結果的に多嶋は14本のショットで10本を成功。
しかし、普段はそこからキックアウト(外で待つ選手にパス)をするので、そこにいる中野や山口、メイヨやジャワッドの3ポイントアテンプトが増えるが、この試合はほぼなかった。
キックアウトする前に北海道のプレーを完結させてしまう。これはメイヨに対してもそうでしょうが、ドライブやバックダウン(背中向けてゴールに押し込むプレー)で加点をさせることで、北海道の本来の強みである3Pを撃たせないようにした。
むしろペイント周りでは大阪に分があることはわかってるので、北海道がゴール近辺までくれば、ブロックや苦しいショットを打たせればいい。現代バスケで1番期待値が低いと言われるミドルのショットを選択させることで、逆にその辺りがうまいメイヨやフローターがうまい多嶋が目立ちましたが、レバンガらしい試合ではなかったように思う。
そのゲームを大阪がしっかりとくんできたことによって、北海道のギアが上がる瞬間を最小限にしたのだと思う。
決して、北海道は悪いゲームではなかったですが、ギアを上げるそのギアをそもそも奪われたような…
ここは大阪が素晴らしかったという試合だったと思う。
内田旦人よ、ゲームを荒らしてこい
北海道がスリーポイントチームになっていく中で、今回の大阪のようにミドルを開けてある特定の選手に打たせるというディフェンスは今までもされていたし、今後も対策としてされることが増えることが予想される。
その時に、そこをついていける選手の存在が重要になる。
この試合、中野もそこを突こうとしてるプレーは何度かあったし、(多分彼はそこを伸ばしたいと努力している印象)山口や多嶋もアタックからショットまで上手く持ち込めていたことを考えれば、いくつかのパターンは持っているし、可能性を持っている。
しかし、ここで
「ミドルも止められない。」
「シンプルなオフボールスクリーンからミドルショットで加点」
というパターンを持っているかどうかは、きっと来シーズンの北海道の課題であり、成長要素になると思う。
そんな選手が今まで北海道にいた。
折茂武彦だ。
この試合、印象として、やはりギアを上げるというか、相手がやろうしているゲームプランの上から、それを上回る形で加点をすると一気に試合の流れを持ってくることができる。
今後のことを考えれば、折茂武彦がレバンガのみならず、Bリーグがスリーポイントを多く打つスタイルになることを。おそらくそこまでを予想して、ある選手に声をかけていたのだと思う。
内田旦人だ。
もちろん怪我でいなから、そんなことを言ってもしょうがないのだが、今日ほど、内田旦人のミドルジャンパーを欲した試合はなかったと思う。
彼はスリーも打てるし、プルアップのミドルはもう一級品、そしてゴールにアタックもできる。
折茂武彦が昨シーズン、内田旦人に「ゲームを荒らしてこい」と言い続けた理由は、バスケットボールの本質に沿った能力、いわば、1番折茂武彦という選手に近しい能力を持ったスコアラーであるからだと思う。
やはり和製コービーの名は伊達ではない。
もちろん今はいないので、彼以外でそれを打開しなくてはいけない。そう考えると山口が筆頭候補になるが、葛原なども決してミドルのプルアップが下手ではないので、思い切ってトライして欲しい。
明日、大阪がどんなゲームプランでくるかはわからないが、間違いなく北海道のスリーポイントを止めにくることは間違いないと思う。
その中で、誰が「ゲームを荒らす存在」になれるのか?そこに期待したい。