SPORTS X CONFERENCE 8/3 セッションNo.3

目次


  • 国際サッカーの現場から見た日本スポーツの可能性
  • 部活動の違い
  • プロスポーツの違い
  • ストーリ性の重要性

こんにちは、宮本です。
だいぶ期間が空いてしまいましたが、
8/2と8/3に慶応大学日吉校舎で行われました
SPORTS X CONFERENCEに参加してきました。

今回からは8/3に参加したセミナーについて。
8/3のプログラムは以下の通りです。

2日間の日程で44のセッションが行われました。
どれに参加するか…非常に迷いましたが、
Bリーグ京都ハンナリーズや3X3のTOKYO DIMEで活躍する
岡田優介選手のセッションはバスケットボール人としてマスト!!笑
そちらは今回のメインに据えて、1日目は以下の講座に参加しました。



日本サッカー協会のエンゲージメント戦略〜140万人の選手・審判・指導者などのサッカーファミリーとどのようにつながっていくのか〜
こちらのレポートはこちらから

The Next Generation of Sports Consumers
こちらのレポートはこちらから

ジャイアント・キリングの流儀〜チームビルディング視点でサッカー日本代表を考える〜
こちらのレポートはこちらから

グローバルに行こう!〜アスリートのように世界を舞台に生きるという選択〜
こちらのレポートはこちらから

スポーツにおける安全性とは何か〜NCAAの安全管理体制を参考に考える〜
(こちらのレポートはこちらから)

そして2日目は以下の講座に参加しました。

ボストン・レッドソックス&リバプール・フットボールクラブの事業戦略
〜フェイウェイ・スポーツグループが生む相乗効果〜
(こちらのレポートはこちらから)

東京2020に向けたラグビー日本代表強化ビジョン
(こちらのレポートはこちら)

国際サッカーの現場から見た日本スポーツの可能性

アスリートとしてプラスアルファのキャリア

コーチに学ぶ機会を〜教えることの意味をあらためて問い直す〜

今回は参加したセッションで僕が感じた、学んだことを
何度かに分けて少し紹介して行きたいと思います。



国際サッカーの現場から見た日本スポーツの可能性


2日目の3つ目のセッションはこちらを受講してきました。
FIFA国際サッカー連盟のコンサルタントである杉原海太さんのセッションになります。
他のセッションもすごく興味深かったため、お昼ご飯を食べながら、
非常に迷いましたが、サッカー好きの自分としてはこちらを選ばせていただきました。

日本サッカーはまた小さなブームが到来したのかなと感じます。
ロシアワールドカップでの躍進、感動はまだまだ記憶に新しいと思います。

杉原さんがFIFAのコンサルタントとしてどんなことをしているのか…
などの解説があり、その上で日本の現状やこれからの話をしてくれました。
今回は個人的に興味深かったので、どんな仕事をしているか
ではなく、杉原さんの日本と世界の違いからの分析から
僕が感じたことを少し共有していけたらと思います。


部活動の違い


部活動の違いという部分は多くのところで議題に上がります。
また時に、昨今はブラック部活動などの問題がよくピックアップされますが、
正直、問題がありすぎることもあると思いますが、
何が問題でどうすれば改善できるのか
ではなく、問題が出てきたら、メディアが騒ぎ立てる。
そのような繰り返しになってしまったように思います。

メディアは踏み込んだ現場に踏み込むことはなく、
さらには具体的で現実的な改善策も特に提示するわけでもない。

個人的にはそのように感じています。

よく勘違いされますが、海外に部活動がないわけではありません。
ただ、日本とは取り組み方が大きく違います。
杉原さんはまずはそこを紹介してくれました。

日本は部活動は教育活動としての意味合いが強いです。
学校活動の一環という立ち位置でありながら、いろんな部分が曖昧であったりします。
基本的には、学校で活動できるので、アクセスがしやすく、
参加しやすいのが特徴的です。

アメリカは学校部活動は少数エリート制です。
入るためには勉強面での一定以上の成績が必要ですし、
入学後に自分の考え、転校、編入も可能です。
ある意味、すごく能動的で、個人的に本当の文武両道のイメージが
アメリカの部活動です。

イギリスなどにも部活動はあるそうで、
こちらはレクリエーションの意味合いが大きいそうです。
これは僕も初めて知りました。
ヨーロッパには部活という文化がないのかと思っていましたが、
楽しむ場所として存在している国はあるそうです。

このように国によって部活動の存在意義が違います。
ただ、日本ほど部活動がスポーツシステムの大半を担っている国は
他にはないと思います。
そこに可能性があり、改善点があることは
多くの方がイメージしている通りかと思います。


プロスポーツの違い


また、プロスポーツの在り方の違いにも言及され、これはすごく面白いと感じました。
日本のプロスポーツといえば真っ先に浮かぶのは野球だと思います。

プロ野球は球団が主導になり運営されるプロスポーツです。
読売巨人軍をイメージしてもらえばわかりやすいと思います。
リーグが何かを発信し、何か戦略を進めるのではなく、
クラブが自分たちでそれぞれのやりたいやり方でやるという形です。
その形は普及という部分に弱みがあります。
普及活動をするしないの判断も球団に委ねられます。
新規球団の参入も難しくなります。

しかし、プロ野球はある意味それでよかったわけです。
なぜなら、日本には部活動があり、そこで育成が賄われているため、
クラブが育成、普及活動をする必要性が全くありません。

それが日本型といえるここまでのプロクラブ(球団)の在り方でした。

しかし、サッカーやバスケットボールは違う形で進んでいます。
こちらは協会やリーグが主導になります。
普及に強みがあり、国やリーグに必要な人材が育成しやすい環境を作りやすくなります。
そういう意味では、サッカーは現在クラブチームが主になると思います。
Jリーグ開幕から、25年がたち、部活動とクラブチームのバランスが
よくなってきたようにも感じます。
もちろん課題もありますが、バスケットボールもおそらくこの道を
辿っていくことになるのだと思います。

どちらがいいというわけではありません。
ただ、これまでの日本には明らかに野球型のプロクラブと部活動の関係性が
非常にマッチしていたことは事実だと思います。
しかし、昨今の部活動問題を考えると日本は分岐点にきているのだと
僕は杉原さんの話を聞いていて非常に感じました。



ストーリ性の重要性


杉原さんの話を聞いていて、非常に共感し、1人の道産子(地元は北海道)として、
少し誇らしかったことが、プロクラブの在り方の部分で、
コンサドーレ札幌というクラブは札幌という都市の成功事例だと思う。
という杉原さん言葉です。
理由としては、コンサドーレが東芝サッカー部からプロクラブになり、
北海道にやってきたことで、サッカーのプロクラブとして札幌にイノベーションを
起こした。お金に換算すると20億、30億が生み出されているということです。

当たり前なのですが、その観点がなかったなと純粋に驚きがありました。

現在(9/2)はJ1リーグの4位につける北海道コンサドーレ札幌ですが、
ここまではJ2が定位置で、J1に昇格しても、すぐに降格したり、
様々な事件、不祥事も起こしています。

それでも、北海道の誇りとして、スポーツという産業を支えてくれる存在です。
その後、日本ハムファイターズの移転やレバンガ北海道なども後に続いています。
レバンガ北海道に関してはレラカムイ時代に巨額の負債を抱え、
存続の危機にまで行きましたが、現在は北海道になくてはならない存在です。

現在、他のスポーツやクラブでも不祥事が起き、存続の危機にある
クラブもあると思います。
しかし、ポジティブに捉えすぎかもしれませんが、それもストーリーとして
今後の在り方やマネジメント次第で強みとして、
地域やファンとのより強固な関係を作っていけるのかもしれません。

杉原さんもストーリー性の需要性をポイントにあげていました。

問題があった、応援してくれる人がほとんどいなかった、潰れかけた。
そんな過去からの成長や進化が、クラブが地域の一部として
一緒に進んでいく、地域やファンを巻き込んでいくことによって、
みんなで作り上げるストーリーとして、成長曲線を作っていけるのだと思います。

また、そのストーリーが未来でのアイデンティティとなり、
地域やファンの誇りとして確固たるものになるとだと思います。

そういう意味で確かに、北海道はコンサドーレ、ファイターズ、レバンガ、
そして今はバレーボールやフットサル、カーリングやバドミントンなども
クラブが立ち上がり活動しています。

1つのプロクラブのモデルケースとして地域活性化、地域スポーツのあり方に
なるのかもしれません。

それぞれ誕生からここまで、ストーリーがあると思います。
これからもそのストーリーが続いて行きます。

様々な問題もありますが、これから日本のスポーツがより良い形で、
発展していくことを考えさせられる。
そんな問題提起とヒントをくれた素晴らしいセッションでした。



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