目次
- グッドゲームは共鳴がある
- データから振り返る
- 琉球が見せたアジャスト
- 今季最大の新戦力は誰か
こんにちは、宮本です。
今節の87ラボ注目ゲーム「琉球vs秋田」
ゲーム1についてはこちら
Bリーグ第4節 琉球vs秋田 game1
本当に多くの方に読んでいただき、嬉しいです。
87ラボは様々な視点からバスケを学ぶきっかけ、考えるきっかけを作っていきたいと思っています。
ちなみに10/21の本日19時から東京、渋谷にてバスケットボール勉強会なども行います。
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東京開催ですが、動画配信でも参加できます。(本日17時30分まで申し込み可能)
もしご興味あればお申し込みをお待ちしています。
さて、話を戻します。
ゲーム2も本当に素晴らしいゲームでした。
今回はそのゲーム2を87ラボの視点で振り返っていきたいと思います。
ぜひ、最後までお付き合いください・
グッドゲームは共鳴がある
「グッドゲームに共鳴がある」
僕はそう考えています。
そしてこの2試合も本当にそんなゲームでした。
特にゲーム2はホーム琉球のプライド、そして新しい歴史を作ろうする秋田の共鳴はもちろんのこと、さまざまな共鳴があったと思います。
まず、アリーナの共鳴です。
沖縄のアリーナは開始からかなりのボルテージでした。
やはり、チームからはもちろんのこと、ブースターからもホームでの連敗は許されない。
そんな空気感が応援からも感じ、そして、それに背中を押され、最後に琉球が走った。
そんな試合だったように思います、
特にジャッククーリーはゲーム1で6得点
正直、期待されたほどの活躍はありませんでしたが、ゲーム2は18得点
ファウルをされながら…などの難しい場面も、彼がシュートを決めきってきたのは、アリーナの中で選手とブースターの共鳴があったからだと感じた試合でした。
秋田が決して悪かったとは思いません。
しかし、秋田の前田HCも時に映像で苦笑いが映っていました。
それは決して自分たちが悪いわけではない中での、違和感ではないでしょうか。
僕はその1つがアリーナが作り出した空気感だと感じています。
最後に佐々HCも言及していましたが、チームはまだまだ弱さがある。
しかし、必ずや強くなるだろうと感じさせるのは、アリーナの中に
「共鳴」
があるからだと感じるゲーム2でした。
データから振り返る
さて、今回も簡単にデータを振り返りましょう。
#琉球ゴールデンキングス vs #秋田ノーザンハピネッツ ゲーム2
白熱のゲーム2
秋田は元琉球の古川が爆発
琉球は新加入のクーリーが爆発
何より、ゲーム1よりもクオリティが上がるお互いの適応力に脱帽したゲームでした pic.twitter.com/ZnJWRDYVfK— 87Basketball Lab (@87basketball) October 20, 2019
Box score Bリーグ公式サイトより引用
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4213
個人的には数字としては、琉球はこれを最低ラインくらいに考えていくのだと思います。
ただ、「共鳴」部分に戻りますが、勝利できた要因には、要所のシュートを決めきれたことがあると思います。
逆に秋田は元琉球の古川選手が爆発しました。
しかし、解説にもありましたが、変えるタイミングなども非常に難しいゲームだったように思います。
ただ、良いチームの試合というのは連戦をすると数字が良くなると僕は感じていて、今回はまさにそんな印象です。
ターンオーバーが減り、それぞれの強みが現れる。
数字の部分の向上は選手たちの適応力とコーチ陣の分析力も関わってくると思います。
琉球が見せたアジャスト
ゲーム1で「アジャストの攻防」という話を書きました。
(アジャストの攻防という日本語が正しいのかはわかりませんが笑)
琉球の勝因にこのアジャストがあげられると思います。
逆に秋田は本当に同じ強度で、自分たちのやり方を継続し、相手を追い込んでいける強さがある。
このゲームは負けましたが、個人的にはやはりCSに絡めるチームだと感じています。
さて、琉球の勝因となったアジャストですが…
ピックプレーの部分です。
解説でも何度も言及があったので、書かなくてもご理解いただける方もたくさんいると思います。
まず、秋田が同じ強度で2日間ディフェンスをし続けれることに僕は賞賛を送りたい。
そして、琉球はそれを認めた上で、しっかりと対応をしてきました。
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まず、秋田のハードショーに対して、逃げて引っ張るという策をとりました。
この表現がいいかはわかりませんが、秋田のハードショーは本当に脅威となる1つで、ゲーム1はここでターンオーバーにつながるシーンが多々ありました。
そこで琉球はあえて膨らんでドリブルをつくことによって、意図的に秋田のハードショーを引っ張って、チームのディフェンスを間延びさせる方法を取り入れました。
そしてもう1つも解説にありましたが、スクリーンスリップを多くすることで、ディフェンスとのズレを生み出し、ハードショーのプレッシャーを回避する、かつそこにパスをが入れば、アウトナンバーで攻めるという策を講じてきました。
これらに関しては正攻法だと思います。
しかし、すごいのは強度が変わらない秋田のディフェンスに対して、しっかりとアジャストして、冷静に展開を作る琉球の選手のスキルの高さとIQの高さです。
やれ!とはおそらくどのコーチも言えると思います。
しかし、ゲームの強度の中で、それを遂行できるかどうかは話が変わってきます。
琉球はこれを1日でしっかりとこなしてしまう。
もしも、やれ!といって失敗すれば、コーチの信頼にも関わり、不協和音になる可能性もなくはありません。
間違いなく琉球のコーチ陣は選手たちならできると信じて、このアジャストを選んでいます。
そのコーチ力といえばいいでしょうか。
自分たちがこれなら必ずできて、かつ相手に風穴を開けられると判断できる力も合わせて、素晴らしいチーム、アジャストだったと感じました。
今季最大の新戦力は誰か
本当にお互いの良さが出た2試合だったわけですが、どちらのチームもかなりの選手の入れ替わり、補強をしています。
その中で、最大の新戦力は誰なのか。
これは完全に主観ですが、このゲームを見る中で、僕がこの人だ!
と感じたのは(むしろずっとそうだと思っていましたが笑)
琉球の藤田ACです。
1番の驚きはこのゲーム2の最初のタイムアウトから指示を出していたのは、佐々HCではなく、藤田ACでした。
これは佐々HCからの信頼とある種の佐々HCのコーチとしてのさらなる可能性だと感じました。
以前何かのインタビューで佐々HCが自分の限界を感じて、もっと学ぶ必要性があると感じたエピソードを読んだことがあります。
それを読むだけでも、佐々HCがさらに自分を高めること、そして琉球をより強くするために藤田ACが加入したのだと感じました。
僕は誰かに任せられるという行為は強さ、人間的成熟だと感じています。
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おそらくゲーム1の分析は藤田ACを中心に行われ、それをコーチ陣で共有した時に、自分が伝えるよりも藤田ACから伝える方が、より選手の理解度が高く、チームのためになると考えたのだと思います。
佐々HCは常にそうやってチームの成長、勝利のために必要なことを探す素晴らしいコーチであり、素晴らしいモチベーターであると僕は感じています。
今回のゲーム2の勝利にはそんな勝つためにできることを全てやるという琉球コーチ陣の姿勢もあったのだと思います。
これもある意味での「共鳴」だと思います。
藤田ACという佐々HCが絶対的な信頼を置ける戦術家を手に入れた琉球は間違いなく、さらなる進化をたどると確信した試合でした。
そしてそのことをいえば、秋田も同じことが言えます。
今シーズン前田HCがACから就任しました。
そして、そのACに着いたのがオーストラリアのNBLを経験し、帰国した前田ACだ。
(苗字が同じだが笑)
彼もまた、秋田にさらなる進化のサイクルを生み出せる若手コーチの期待の星である。
戦いや補強は決して選手だけではない。
そんなコーチの戦い、コートの中、コートの外での努力、駆け引きを見ていくこともバスケットボールの楽しみの1つだと思う。
今回の琉球vs秋田の2試合は本当に素晴らしいゲームだった。
これからもこの2チームから多くのことを学びとっていきたい。
また改めて、この試合をピックアップして、多くの方に読んでいただいたことに感謝しています。
ありがとうございました。
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自分自身も成長して、また彼に会おう— 宮本 將廣 (@masahiro_d28) August 26, 2019