ピックアンドロールから考えるバスケットボールスキル No.1 リトリート

こんにちは、宮本です。
ずっと考えていたことがあります。

日本と世界のバスケットボールの差はなんなのだろうか。

今回からピックアンドロールから考えるバスケットボールスキルという
企画を始めます。
これは1年半くらいずっと考えていて、プロコーチなどにも
学ばせてもらいながら、疑問を投げかけてきました。
単発で体育館で行なったりしてきましたが、せっかくなので連載として
サイトを通して発信し、皆さんと議論したり、僕自身ももっと
学んでいけたらと考えています。




目次


  • ピックアンドロールから考えるバスケットボールスキル
  • ボールマン(ユーザー)絶対に知っておくべきこと
  • 1on1でも使えるリトリートドリブル
  • ピックアンドロールでの使い方

解説動画(約2分)

ピックアンドロールから考えるバスケットボールスキル


バスケットボールを知らない人でも、日本とアメリカをのプレーをみれば、
その次元の違いを、説明はできなても理解できると思います。

身体能力が違う
スキルが違う
そもそも、身長が違う

など、あげたらきりがありません。
実際、一生たっても、追いつけないものもあると思います。
このような話はサッカーなどでも、頻繁に議論されています。
海外でプレーをする、経験した数名の選手に日本との違いを質問したことがあります。
その答えが、

全てが違う。違うスポーツと言ってもいい。
と全員が共通した答えでした。

僕も日本しか知りません。なんなら中学までしかバスケをやっていません。
同じ人間が同じスポーツをするのに、そんなに違うものか。
身体能力が違うだけじゃないのか。そう考えていました。

しかし、いろんなことを学ばさせていただく中で、
実は1番違うのが、身体能力やスキルなどではなく、
戦術理解度ではないかという考えにたどり着きました。

そこで、最もポピュラーかつシンプルで最強と思われる
ピックアンドロールのシチュエーションで使うスキル、考え方から
バスケットに必要なスキルを取り上げていこうと思います。
それはその戦術だけに必要なものではなく、バスケットボールの
様々な場面で必要なゲームで使うスキルです。

分解しながらも、バスケットボールをトータルで考えていき、
当たり前なんだけど、大事なことなどの再発見や新しい発見を
見つけていけたらと思います。




ボールマンが(ユーザー)絶対に知っておくべきこと


ピックアンドロールに限らずボールマン(ボールを持っている人、ピックアンドロール時はユーザーという)が絶対に知っておくべき1つに

ドリブルを始めた場合、簡単にやめてはならない

ということがあります。
これはものすごく当たり前ですが、案外日本が抜けている観点の1つだと思います。

バスケットボールにおいてドリブルはボールを持ちながら、移動するための
唯一の手段になります。
ボールを運ぶためのスキルと言っていいと思います。

これが日本は止まった状態、またはディフェンスがいない状態のハンドリングに
たけた選手はたくさんいますし、最近みんなかなりハイレベルです。
それ自体は素晴らしいことですが、ドリブルの大事なことはかっこよさではなく、
ゲームで使えるスキルであるかどうかになります。

プレッシャーを交わしたり、ディフェンスを動かしたり、
ボールを守り、コントロールしたり。
バスケットボール特有のルールにドリブルをやめたら、もうドリブルをつくことができません。
ということはドリブルは簡単にやめてはいけないと考えることが普通だと思います。
(ダブルドリブル、通称ダブドリ)
が、案外その観点は抜けている部分でもある気がします。

例えば、僕らは呼吸を止めることはありません。なぜなら、死んでしまうからです。
意識して呼吸をすることはあまりないと思います。
無意識に呼吸ができるスキルが僕らには備わっています。
(厳密には生まれてから死ぬまで練習中と言えるかもしれません。)

例えば、事故に遭いそうになったら、呼吸が荒くなることが考えられます。
でも、事故はしっかり周りを見て予測をしていると回避できることが多いと思いますし、
もし事故にあったとしても、乱れず、冷静にその後の判断ができることが大切だと思います。
(歩きスマホとか危ないですね。)

バスケットボールはそこら中で事故が起こりますが、
しっかり周りを見て判断ができる。
例え、事故が起こっても、ドリブルをやめないでいられる判断力とスキルが
ドリブルには必要なわけです。

Bリーグなどを見ても、ドリブルがかっこいい選手とうまい選手は違います。

ぜひ、そんな観点を頭に入れて、観戦やプレー、トレーニングをしてほしいと思います。




1on1でも使えるリトリートドリブル


今回はそのボールマン(ピックアンドロールの時はユーザーという、ボールを持っている人)
のスキルを1つ紹介します。
これは1on1でも非常に使えるスキルになります。
それが
リトリートドリブル
です。

リトリートというのはサッカーの方が聞き馴染みがあるでしょうか。
後退するという日本語で、サッカーではディフェンスラインを一旦立て直すときに
リトリートと言います。

バスケットボールの場合、ボールマンスキルとして使います。
一旦後退することによって、相手のプレッシャーを回避し、
そこからもう一度アタックしたり、シュートを打ったり、パスをしたりします。

ドリブルは基本的に前に使うものだと思います。
しかし、この後ろ(場合によっては横)にも移動できるようにトレーニングを
する必要があると思います。

リトリートする場合、ダブルドリブル(オーバードリブル)になりやすくなるので、
そこは注意が必要です。

解説動画(約2分)

ピックアンドロールでの使い方


詳しくは動画を見てください。
ピックアンドロールでの使い方として、ユーザーがスクリーンを使い、アタックする場合、
そこには常にディフェンスの反応があります。
リトリートする場面としては、
ディフェンスがショーディフェンスで、ユーザーの勢いを一旦止めようときです。

この時にそのプレッシャーに負けてしまい、ドリブルをやめてしまっては、
ピックアンドロールをした意味がなくなってしまいます。

リトリートして、

ショーディフェンスがどこまでプレッシャーをかけてくるか
その時、ディフェンスがどのような反応を起こしているのか

をしっかり確認して、次の選択肢をチョイス(アタック、パス、シュート、リピックなど)
をできるようにしましょう。

ディフェンスから考えても、ガツガツ攻めてこられると、リズムが一定で
守りやすくなります。
リトリートすることによって、間ができることにより、
ディフェンスが動くことで、攻め所を見つけることができることもメリットです。

中高生のゲームを見ているとなんとなるできている選手も多くいますが、
そこにどんな意味、根拠があるのかを理解し、プレーができるようになると
その景色は激変します。

そもそも中高生にはピックアンドロールが少ないのが問題だとも思いますが…

ぜひ、意識して取り組んで見てください。

動画でも、解説しています。
ぜひ、チャンネル登録をよろしくお願いいたいします。

解説動画(約2分)




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