新生レバンガ北海道を考える No.1




目次


  • 新指揮官宮永雄太
  • 目指すスタイルとは
  • それ以上に求められるカルチャー

こんにちは、宮本です。

苦しい時期が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
19-20シーズンのBリーグがコロナの影響で中止となり、ポッカリあいた穴に、現在、自由交渉リストの掲示や選手の引退などが追い討ちのように、心にポッカリ穴に季節外れの冷たい風が吹き抜けている方もいると思います。
そんな中、何をどう更新するべきか…非常に悩みました。

しかし、次に向けた嬉しい話題もちらほら見えてきました。

その1つがレバンガ北海道の新指揮官に宮永雄太さんが就任されたことです。
(個人的に。引退関係、自由交渉関係の残念さはもちろん感じています。)

そこで、今回も勝手に、新生レバンガ北海道を考えてみたいと思いました。
皆さんがどう感じているかは分かりませんが、来シーズンのレバンガ北海道は、本当に新しい歴史の始まりだと思います。(折茂さん…涙)
87ラボ的にいろんな観点から、新生レバンガを考えてみたいと思います。



新指揮官宮永雄太


5/8にこのニュースが入りました。

暗いニュースが多い中で、個人的に非常に心踊るリリースでした。

道産子で30歳前半〜40歳位までの方で、バスケットボール部に在籍していた方にとっては、「あの宮永?!」
と感じるのではないでしょうか。

札幌市立あやめ野中学校から東海第四に進学し、1年生から試合に出場。
高校3年時には柏木(現新潟)、小原、宮永と言われ、インターハイで準優勝の成績を残しました。
大東文化大学に進学し、インカレで準優勝。
東芝に入団し、NBL最終年にはレンタル移籍でレバンガ北海道に加入。
2018年に富山グラウジーズで引退をし、その後Wリーグの富士通レッドウェーブのACを務められていました。

僕にとっても、「あやめ野中の宮永」は伝説です。
僕が中学の時も、何度も宮永さんは凄かったと聞きました。

そんな僕にとっても憧れの宮永さんがHCに就任するというのは、もちろん折茂選手、松島選手の引退などの悲しさもありますが、本当に新しい時代のスタートなのだと感じさせるニュースだったと思います。
(だからこそ、しっかりとシーズンを終わって欲しかった想いがより強くなるのは、胸の中にしまいます。)



目指すスタイルとは


さて、ここで気になるのが、新指揮官が目指すスタイルではないでしょうか。
はっきり言ってわかりません。笑

その1つの理由は宮永さんがHC経験がないことがあると思います。
それはどんなスタイルを構築するのか、どんな采配をするのかという楽しみともに、
不安に感じる部分でもあると思います。
また、前年までWリーグの富士通レッドウェーブのACだったため、男子と女子の違いに対して、どのような手腕を発揮するのかも、楽しみであり、不安でもあるのは正直なところです。
(富山グラウジーズ最終シーズンに選手兼ACとして活躍)

その中で、インタビューの中で、このように言及しています。

「新しいレバンガ北海道のスタイルとしては、40分間すべてのシチュエーションにおいてプレッシャーをかけ続けるハードなディフェンスを軸に、常に動きを止めないモーションオフェンスへとつなげていく、速い展開のバスケットを目指していきたいと考えております。」

この言葉から僕が感じたのは2つあります。

まず、レバンガ北海道には目指したいスタイルがあったのだと感じました。

レバンガ北海道はここ数シーズン、スタイルに曖昧さを感じていました。
どこか水野体制(現アルバルク東京)からの脱却をしたいようで、できていないような印象を正直感じていました。

その中で、ジョゼネト、内海さん、そして宮永さんも含めて、
「ハードなディフェンス」というキーワードが続きます。
しかし、それをこれまでシーズンを通して体現できたかは疑問符が付きます。

もちろん、その時々で様々な事情があったことは想像にたやすいですが、ある程度クラブとして、「ハードはディフェンス」をベースにチームを作っていきたかったというビジョンがあったことが今回のHC就任で見えてきたことだと思います。

ある意味、ほっとしました。

できるできないは仕方ないとして、クラブとして目指したいものがあり、そこはブレてはないということが今回の宮永HC就任で、僕は感じました。



もう1つが、前所属の富士通レッドウェーブのイメージがハマるのかなということです。

宮永さんがACを務めた2シーズンは富士通レッドウェーブはテーブスHCでした。
その富士通は簡単にいうと、ディフェンスはガードからプレッシャーをかけながら、インサイドにはダブルチームなどの戦術を採用し、オフェンスは人とボールを動かしながら、ペイント内とスリーポイントのショットを作り出すチームです。

そこから勝手に予想をすると、現在自由交渉には出ていない、橋本、多嶋、内田、中野は非常に重要な鍵を握ること。そして、もう1人くらいガードの補強はあるかなと予想できます。
富士通も町田、篠崎の2ガードが主力ながら、バックアップの松本(今シーズンで引退)、谷口の若手も非常に重要な役割を担っていました。

また、3番ポジションが非常に重要かなと感じます。富士通だと内野や内尾といった日本人フォワード、そして、バックアップに山本(今シーズン引退)がスクリナーもこなし、人の動きを作るきっかけを作りながら、躊躇なく、スリーポイントを放つ。

インサイドもポストプレーよりもスリーポイントのアテンプトが多い試合もありました。

もちろん全てがそこと同じではないですが、「常にボールを止めないモーションオフェンス」というワードから連想されるに、今シーズンのハンドラーのピックから打開する形や、昨シーズンのディフェンスにより重きを置くスタイルよりも、少し、水野体制ぽいオフェンスが想定されると思います。

そのためには3番、4番、5番の補強が鍵を握るのは間違いありません。
全員が3ポイントを打て、スクリナーにもなれる存在(特に4番か、5番はいいスクリナー)が求められるはずです。

また、ディフェンス面でも、ピックプレーに大して、秋田や宇都宮のように激しく出れるような選手が求められると思います。

もちろんまだわからないことはたくさんあるし、補強、シーズンが始まる(始まれば)と見えてくることがあると思います。その辺もまた楽しみにしたいと思います。




それ以上に求められるカルチャー


ただ、個人的に1番求められるのが、僕はある程度の長期政権を撒かれることだと思います。
宮永さんが初めてのHCであることを、言い訳的な使い方をするわけでもなく、クラブとして、「カルチャー」を作らなくてはいけません。

それには間違いなくブースターの力も必要になり、道産子HCという存在はそれを後押ししてくれる要素の1つになると思います。

いつも書きますが、クラブというのは

強いだけでもだめ
盛り上がっているだけでもだめ
………

何か1つではなく、全ての歯車がしっかりと動き、地域として、このクラブは〇〇だ!

という「カルチャー」が必要です。
(カルチャーに対しては王者アルバルク東京のルカHCもいつも言及される。)

そして、現状そのことに関して、レバンガ北海道は出遅れているという観点。
さらに、「折茂武彦」という存在が作り上げてきてくれたものを、残していくだけでなく、それをより進化させていく北海道の力が必要だと思います。

現役中に北海道で優勝できなかった折茂さんの想いを考えれば、
僕は社長在任中に折茂さんをBリーグ優勝クラブにすることがこれからの北海道の1つの目指すべきストーリーではないかと個人的に考えています。

よく現状維持は衰退だ。と言いますが、

レジェンドが作り上げてくれたクラブをより北海道の色に染め上げていく。

これこそが、20-21シーズンからブースターにも課せられた使命なのかな。
と感じています。

もちろんすでに北海道にはカルチャーがあると感じています。
良さ悪さもたくさんあります。

すでにあるカルチャーをしっかりと言語化し、共有し、よりアクべートしていくことも、新時代、「令和はバスケだ。」と言われる所以の1つかなと思います。

それを東京や千葉、宇都宮、近年なら川崎がやってきたことだと思います。

新しいリーダーのもと、自分達のスタイル、自分たちのカルチャーを共有できるか。

これが新生レバンガ北海道のスタートだと感じています。



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