目次
- データから振り返る
- 遊び心を感じた伊藤達哉
- アイラ・ブラウンの献身さ
- 外国籍選手の起用法
- 勝敗が見える瞬間
こんにちは、宮本です。
87ラボの注目ゲームを毎節1試合取り上げていこうと思っています。
開幕カードは
秋田ノーザンハピネッツ vs 大阪エヴェッサ
に注目
ゲーム1に関してはこちら
Bリーグ第1節 秋田 vs 大阪 game1
今回も87ラボ的視点で色々掘り下げていきます。
よければ最後までお付き合いお願いいたします。
データから振り返る
今回もこの試合のデータを振り返っていきます。
第1節の87ラボ注目ゲーム
秋田vs大阪のゲーム2ボックススコアhttps://t.co/DhhwChT4Kf
やはりeFG %は50をこえないと厳しい(50が大体平均)
勝負の分かれ目はやはりファウルとフリースロー
決して大阪は確率は良くなかったが、秋田の約倍のフリースローを得ていた pic.twitter.com/QOejOldGGP— 87Basketball Lab (@87basketball) October 7, 2019
ゲーム1は秋田が勝利しました。
個人的には予想外の圧勝
その中でゲーム2は大阪が勝利しました。
ゲーム1とは変化が見られ、これはBリーグのフォーマット(土日連戦)においてよく起こることでもあると思います。
(土日連戦がいいかどうかは今回は触れない)
ここには分析を担当するコーチやそれを踏まえたコーチングスタッフ、選手の適応力なども関わってくると思います。
そういう意味では僕もよく言及していますが、コーチングスタッフの充実度はBリーグを勝ち上がる(連敗しない、連勝する)ために大切なポイントの1つになると思います。
データ的に見れば、今回は両チームのeFG%の差と秋田のファウル(FTRに関係)の多さが勝敗を分けたかなと感じます。
では、試合の印象を振り返りながら、個人的に感じた3つのポイントを振り返っていきたいと思います。
遊び心を感じた伊藤達哉
大阪が勝利した要因の1つが今シーズン移籍してきたPGの伊藤達哉に遊び心を感じた。
要するにらしさを感じた点が1つ挙げられます。
データ的にもeFG%がかなり向上した大阪の要因の1つに伊藤達哉がアタックからの展開があげられると感じました。
その中で、慣れもあったと思います。
初戦で秋田というインテンシティーの高いチームと当たる中で少なからずゲーム1は個人としてもチームとしてもアジャストしきれていない印象を感じました。
その中で、秋田がピックのディフェンスにショーハードを多用してきますが、それをしっかりと感じ取り、スムーズにリトリートからアタックする場面が増えました。
これができることによって、伊藤のドリブルは増えたかもしれませんが、他の選手のドリブルは減ったように思います。
結果的にこれはeFG%の向上につながったと思います。
(ペイント内ポイント秋田18に対し、大阪46)
アイラ・ブラウンの献身さ
もう1つeFG%を向上させたのが、アタックから割とイージーなレイアップに持ち込めるシーンがゲーム2は増えました。
その要因の1つがアイラだと感じています。
スタッツなどには残りませんが、大阪がアタックするときにアイラがしっかりとゴール下の秋田の外国籍をポジション争いをしながら抑えているシーンが何度もありました。
これによって、簡単にブロックに行けるシーンやタフショットが減ったことで、eFG%が向上したと感じます。
コートの中で複雑な動きが展開されるバスケットボールですが、案外こういうシンプルな部分で勝敗は分かれると思います。
個人的にアイラはリーグナンバーワン帰化選手だと感じています。
これは総合力的にです。(得点力とか考えれば川崎のニックが圧倒的だと思います)
アイラはディフェンスでも献身さがありますし、走力もある。
そして、こういう周りを助ける動きもできます。
献身さで言えば、大阪の長谷川もゲーム1よりもゲーム2への貢献度は高かったと思います。
2試合とも秋田の古川にマッチアップするシーンが多かったですが、彼をしっかりと気にしながらも、周りのヘルプに常に動いたり、ルーズボールにと素晴らしかったと思います。
その辺も最終的な大阪の勝利につながったと思います。
外国籍選手の起用法
最後に外国籍の起用法です。
ここは難しいところで、結論的には今の大阪がやろうとしていることや伊藤達哉とのコンビを考えれば、ハレルソンよりもオマラの方が現状はフィットしている印象
もしくは対秋田を考えるとオマラの方が良かったという印象がしました。
逆に秋田はゲーム2はハビエル・カーターを起用してきましたが、まだまだフィットしている印象(日本のゲームにも秋田のスタイルにも)がありませんでした。
実際にカーターの得点は0
ここが勝敗を分けた部分の1つになると思います。
ただ、秋田の素晴らしいところは継続性です。
カーターも起用していく中で、日本にアジャストし、チームのスタイルの中でしっかりと自身の役割をになってくると思います。
こう書いてしまうと、見え方がカーターだったから負けた。
という風に見えてしまうかもしれませんが、むしろここでカーターを起用してくることに僕は秋田を評価するべきだと考えていて(大阪も)
60試合を考えてしっかりと3枚の外国籍を使っていき、チームとして様々な状況に対応しつつ、スタイルを進化させていこうとしているのだと思います。
秋田はこのゲームは負けたかもしれませんが、このゲームで見えたことはここからの58試合に非常にいきてくると思います。
勝敗が見える瞬間
個人的にここが勝負の分かれ目、勝敗が見える瞬間のようなものがあります。
このゲーム2では4Qで大阪の今野がスリーを決めて、その後、伊藤とオマラの見事なピックプレーであっさりとゴール下から加点したシーンで、大阪が勝ったかな…
という印象を持ちました。
その後も素晴らしい攻防は続きましたが、そこは1つ客観的に見て試合が見えた瞬間でもあったと感じています。
他にもここは両チームからみて、見え方が変わる部分ですが、ファウルが吹かれた。という風に捉えるか、ジャッジにアジャストできなかった。と考えるか難しいところです。笑
大阪は間違いなくファウルによって、試合の流れをところどころ自分たちよりに向けることになりました。
欲を言えば、もっとフリースロー確率が高ければ、試合を楽に勧められたはずです。
秋田側から見ればジャッジが統一されてないように感じたと思います。
そこへの言及は僕もする立場ではないですが、やはりファウルの積み上げは試合の勢いを減速させてしまう要素にはなります。
また、ある視点で見れば、納得がいかないからこそ、フラストレーションを溜めてしまい、試合に集中しきれなかった印象はありました。
今年も秋田の課題の1つになると思いますが、僕は今年の秋田はここにアジャストしていくと感じています。
どっちが良い悪いではなく、それを含めて試合なので、そこにアジャストする力も問われます。
早い段階でこういう試合をしたことが個人的にはプラスに動くと感じていますし、中山選手などを見ると昨年よりもレフリーとのコミュニケーションがいい感じになっていると感じます。
他にも色々ありますが、様々な部分を含め、この2チームは今シーズン注目していきたいなと感じさせてくれる2試合でした。
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