アルバルク東京のジレンマ





こんにちは、宮本です。

僕は道産子で東京在住ということで
アルバルク東京も応援し、チェックしています。
個人的にアルバルク東京の好きなところは戦術であり、
バスケットボールの水準の高さです。

今シーズン49試合消化し、現在激戦の東地区で2位

その中で特筆すべきなのが、

平均失点数
71、4でリーグ2位
(1位は65、8の琉球)
強豪ひしめく東地区にて
この数字は恐ろしいの一言であり、やはり勝利のためには
ディフェンスが大切であることが証明しているのではないかな
と思います。




ちなみに

東地区
1位の千葉ジェッツは平均失点数72.1
3位の川崎ブレイブサンダースは77、1
4位のリンク栃木は73、8
になります。

レバンガは80.7

中地区1位のシーホース三河は77、1

得点力も関係する部分ですが、
CSに出場するには失点が75前後である必要があるのかな
と感じます。

先日のブログ
https://87basketball-lab.jimdo.com/gamereport41/
で載せました
バスケットボールってどんなスポーツ
競技特性
の部分にも関わってきますね




また、ディフェンスの仕方
考え方、戦術もバスケットボールの面白さでもあります。

アルバルク東京の強さの最大の理由として
今シーズンからルカHCが就任してからの
ディフェンスでのインテンシティの強さが大きな要因としてあげられると思います

そして、オフェンスがピックプレーを多用し、非常にコレクティブになりました。
(それがアルバルクらしさなのかは、若干疑問ではある)

このピックプレーを多用したコレクティブなオフェンスは僕は
すごく好きで、ヨーロッパナイズされたシステムオフェンスは
日本は学んでいかなくてはいけないのかなと感じています。
(スペインやリトアニアなど)




さて、タイトルの
アルバルク東京のジレンマ
ですが

それはこのオフェンスの部分です。

このアルバルクが採用するシステムオフェンスは
ピックプレーを多用してのコンティニューオフェンス
(同じ動きを繰り返し、チャンスを伺うオフェンス)

それが行き詰まる場面が多く見受けられてきました。

最初に述べたとおり、バスケットボールはディフェンスが勝利に導きます。
ですから、ある意味オートマチックに続くアルバルクのオフェンスは
ディフェンスの対応を取りやすく、今、多くのチームがアルバルクに対する
ディフェンスの仕方を理解しています。
しかし、アルバルクはそれでも自分たちのオフェンスを変えることなく
言い方が正しいかはわかりませんが、
システムを遂行するように見受けられます。

結果、タフショットが増えてきたり、ターンオーバーが増え、
オフェンスの停滞が見える

これは観戦している人からすると
つまらないのかもしれません。
いや、つまんないと思います。笑

バスケって点数たくさん入るから楽しいと思うので。




また、去年までは要所を
ディアンテ・ギャレットを中心とした個人技で打開していた
アルバルクだったので、なおさらかもしれません。

今シーズン10%弱
ピックプレーが増えたとデータも出ています。

ただ、僕はこれってすごい大切なことで
ルカHCの腕の見せ所であり、彼がそれだけ日本の育成に関しても
メッセージを投げかけてくれている

と考えています。

僕はピックプレー大好きで、自ら企画し、講習会も行っています。
しかし、今、日本の育成年代は1on1スキルを育てることをメインにしています。
これは正しいし、必要なことだと思います。

ただ、大学、高校、中学
と見ても

こんなにピックプレーができない国って
もしかしたら、日本しかないかもしれません。




特に僕が感じるのは
大学生年代のトッププレイヤーでも
え?できないの?
知らないの?
というくらいピックプレーができない現実があります。

これは、日本が各年代で
育成が統一させていないこと
また、その年代の勝利のへの追求などが挙げられると思います。

バスケにおいてピックプレー、スクリーンとは
それを知らずにプレイヤーを終える人は多いことでしょう
でも、それでも部活をやっていれば
知っている側に現在入っている人もいると思います




結論
日本はピックプレーなどの戦術にかなり遅れをとっています

個人的にルカはそこにチャレンジしてくれているのはと感じているのです。

日本にはこんな戦術が必要なんだ
知識が必要なんだ
考え方が必要なんだ

そのためにまずは、ディフェンスを構築し
そして、システムオフェンスを作りだし
勝てる負けない礎を作ったルカHCはすごい

そして、システムへのこだわり

それを見たアルバルクのブースターや
特に育成年代の子供たちは
今後、当たり前のように

スクリーンプレー、ピックプレーについて議論し、
そして、プレーに組み込んでいくかもしれません。

現状、ルカがそのシステムにこだわりを持っていると思いますが、
ある観点から見れば
大学のトップレベルで入団してきた選手でも、ルカの持つ戦術を理解し、
組み込み、表現できてない現実




これは彼らへのダメ出しではなく、
日本のバスケの全体のレベルがそこなんだ
という危機感への発信です。
彼らはうまいです。笑

試しにアルバルクの試合で気にして見てください

ボールマンがスクリーンセット(止まるまで)させるまで
どうしているか

とりあえずこれだけでいいと思います。

スクリーンはセットされてから
これ、基本で鉄則です。
(もちろんそれが狙いでない場合もあります。)

スクリーンはだたやることで優位性を作れる訳ではなく、
常にその質とバスケットボールの競技特性が問われるのです。

バスケットボールとは
1つのボールを5人で限られた時間で、限られたエリアを使って
ゴールに導きます

サッカーは11人ですし、エリアも広く
制限時間がないので、やり直しが効きますが

バスケは違いますね

要するに
見えてこない
数字にならないターンオーバーの持つ影響がすごく大きいスポーツです。

もちろん解決方法は
ピックプレーなんかやらなきゃいいじゃん
ガツンと行けよ
とかたくさんあります。
それが最適な回答の場合もあると思います。




しかし、ルカは常に日本が世界との戦うこと、そして日本のバスケの発展
それを背負ってアルバルクで戦っているのではないか

いま、リーグで勝つ
それだの正解を出すのなら
それは先ほど書いた
育成年代と変わらなくなってしまいます。



このバスケは5年、10年、もっと先の
未来の日本の価値になる

僕はそう感じています。

あそこのピックの使い方が
あの時、使うまでの…
あのピックは判断違うよ、こうだよね
そもそもその前の動きでさ
ユーザーがさ
スクリナーがさ

なんて、会話がたくさん増えてきたら

その時、アルバルクは日本のバスケの見えにくいところに
本当の価値を作り出すのではないか

このスタイルで、優勝するために
今の選手たちも、日々成長している

安藤選手はこの1ヶ月くらいで成長が見えますよね。

そう僕は感じています。




今勝つこと
未来での価値

そのジレンマに一番いるのが
アルバルク東京であり
だからこそ
ルカHCのバスケには価値があると僕は考えいます。

アルバルクを応援し、学ばせてもらいながらも
東京ではこっそり
(いや、もうがっつりだな笑)
頑張れレバンガとやってます。笑

それでは、したっけ!!
(北海道弁でまたねの意味)



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