目次
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- 複雑な心境のままに
- 酒井達晶の挑戦
- 鍵冨太雅が見据えた未来
- 小林良と木村圭吾
- この挑戦の先に
2019年7月から連載を始めた
「若手プレイヤーの奮闘と挑戦」
若手プレイヤーの奮闘と挑戦 No.1
若手プレイヤーの奮闘と挑戦 No.2
若手プレイヤーの奮闘と挑戦 No.3
若手プレイヤーの奮闘と挑戦 No.4
若手プレイヤーの奮闘と挑戦 No.5
若手プレイヤーの奮闘と挑戦 No.6
若手プレイヤーの奮闘と挑戦 No.7
若手プレイヤーの奮闘と挑戦 No.8
若手プレイヤーの奮闘と挑戦 No.9
猪狩渉、秋田ノーザンハピネッツの長谷川暢、酒井逹晶、鍵冨太雅、中山大輔
2019年6月某日に行われたワークアウトに集まった
若手プロ選手やアメリカの大学で戦う選手達
彼らを追いかけている。
目次
複雑な心境のままに
コロナにより日本のバスケットボールはシーズンが途中で終了し、学生達の主要大会も中止が続いた。
そんな中、NBAが再開され、そして、新シーズンに向けての動きが見えてきた。
そんな中、アメリカの大学でプレーをするスラムダンク奨学金の選手達がコロナで帰国し、日本でいつもよりも長く、難しい休みを過ごし、再び渡米した。中には帰国をやめ、アメリカで過ごす選択をした選手もいる。
彼らの挑戦には本当に心から応援をしたい。そして、同時に親心のような不安な気持ちや心配に駆られる。
どんなに高い意識を持ち、強い心を持っていたとしても、彼らも他と同じ20歳前後の大学生なのだ。
この状況で、母国を離れ、親元を離れ、海外で過ごすことに不安を感じていないものはいないと思う。
同時に、彼らを見送る保護者の気持ちを考えれば、胸が張り裂けそうな想いになる。
新しいステップを踏む者も、それを応援する者も…
複雑な想いを抱えているに違いない。
それでも、彼らは挑戦を続ける。
そして、きっとそんな彼らの挑戦が、これから続くまだ知らぬ未来を作り出す1つのきっかけになると思う。
だからこそ、日本から彼らの奮闘と挑戦を多くの方に応援して欲しいと心から願う。
酒井達晶の挑戦
スラムダンク奨学金9期生の酒井達晶はコロナで多くの人が帰国を選択する中、アメリカに残る選択をした。
5月にzoomを繋ぎ、すでに帰国をしていた10期生の鍵冨太雅とともに話をした時に、元気な彼を見て、私は素直にほっとした。
(エクストラパスのPodcastに出演)
【ExtraPassPodcast別冊 酒井達晶&鍵冨太雅回🏀】
✅井上雄彦先生が観戦に来た直接対決を語る
✅この1年の自身のプレーやチームを振り返る
✅海外にバスケ留学をするということhttps://t.co/gQ663CBo5Z pic.twitter.com/5BFmAFnqrq
— エクストラパス🏀ExtraPass (@ExtraPassBB) May 27, 2020
そして、心配をよそに、今できること、考えていること、これからやりたいことを笑顔で話してくれた。
ピンチをチャンスに
よく言う言葉だが、今できることを考えて、アメリカに残ることを選択し、着実にインプットを重ね、準備をする彼を私は単純に尊敬した。
おそらく多くのアスリートもコロナのタイミングで様々な発信を始めたが、実際、今でも続いている人は少ないように感じる。
物事は続けることで価値を増すし、そのためにしっかりとした準備が大切になる。
酒井達晶は焦ることなく、様々なコミュニティに参加し、様々な人と関係を作りながら、自分自身の経験を価値として提供を始めた。
それが、8月からスタートしたBASKETBALL DINERのYouTubeである。
※同じくNCAAのディビジョン3の大学でプレーしていたアースフレンズ東京Z東頭HCとのバスケ留学対談
自身の経験をしっかりと言語化し、またアメリカで挑戦するために必要なことを発信することで、挑戦したいと思っているこれからの世代の背中を押してくれるコンテンツになっている。
何より、酒井達晶が素晴らしいのは、自身の通うメイン州のセントジョセフカレッジやバスケ部のコーチからも協力を取り付け、日本に向けて様々なことを発信している。
私自身も日本のことしか知らないため、本当に多くの学びがある。
また、酒井達晶が通うメイン州のセントジョセフカレッジはピックアンドロールを使わないオフェンスで全米から注目を集めている。
そして、彼はそのチームのスタメンPGを務めている。
実際にこのシステムをBリーグのコーチ陣も興味を示していたらしい。
チームのシステムも余すことなくYouTubeで発信をしているので、是非とも興味がある人はチェックしてもらいたい。そして大学ラストシーズンとなる酒井達晶のプレーも見えてもらいたい。
(シーズンが始まれば、大学のHPから視聴ができる。)
鍵冨太雅が見据えた未来
スラムダンク奨学金の10期生である鍵冨太雅は日本に帰国をした。
その前後には、母校である福大大濠の92ミネchに出演。
このYouTubeは現在Bリーグで活躍する選手から、社会人として活躍するOB、そして指揮をとる片峯先生まで参加するスペシャルなコンテンツだった。
その中で、現在KBLの原州DBでプレーする中村太地と岡秀彦ともに出演したUSASTORYも非常に注目を集めた。
鍵冨太雅は8月から父親の地元でもある新潟アルビレックスBBの練習に約1ヶ月参加した。
B1クラブの練習に参加したことによって、手応えと自身の課題を改めて感じることができたと話してくれた。
鍵冨太雅が通うボウディンカレッジはアメリカでもトップレベルの学力で有名だ。
以前からバスケットボールだけでなく、様々な未来を見据えていると語っている。
その中で、今回の新潟アルビレックスBBの練習参加、B1チームでの経験はバスケットボールのスキルだけでなく、人間として大きな経験になったに違いない。
一方、ボウディンカレッジでプレーを始めてから、毎シーズン怪我にも悩まされている。
今シーズンはメンタル的にも難しいと思うが、まずは怪我をせずにシーズンを戦うこと、そして本人も課題としてあげるアウトサイドシュートの成長に期待したい。
小林良と木村圭吾
また、今回スラムダンク奨学金11期生の小林良と12期生の木村圭吾とも出会うことができた。
これはコロナによる様々な発信の増加や繋がりのおかげでもあり、何より先輩である酒井達晶が様々な行動を起こしてくれたことによる縁でもある。
(また11期生はもう1人、現在B2越谷アルファーズで活躍するホール百音アレックスもいる。)
小林良は中沢中(横浜ビー・コルセアーズU15も並行)から桐光学園に進学し、インターハイやウィンターカップに出場。
お兄さんの影響で小学校1年生からバスケットボールを始めた。
中学時代にはジュニアオールスターやアンダーカテゴリー代表候補に選出されている。
スラムダンク奨学金の11期生としてセントトーマスモアスクールに入学し、NCAAディビジョン2のコネチカット州ブリッジボード大学に進学し、活躍している。
また小林良も昨年の8月から自身の経験を「リアル」に伝えたいとnoteを活用し、情報発信をしている。
彼の詳しい経歴や経験はぜひそちらを参考にしてもらいたい。
小林良note「はじめに」
今回、1年間のアメリカ留学を経て、実際に目で見て、感じたもの、経験したことを発信していくという目的で、「note」を開設することになりました。
僕のこの取り組みに対する想いが書いてあります。是非読んでください!!
『はじめに』|Ryo Kobayashi|note(ノート) https://t.co/sAvw6LYDor
— Ryo Kobayashi 小林 良 (@ryokobayashi24) August 13, 2019
※他にも更新をされているが、しっかりと彼の足跡を見て欲しいことから、1番最初の投稿を載せさせていただきます。
ぜひ順番に読んでいただきたい。
木村圭吾は八王子学園八王子高校でエースとして活躍。
1年時から活躍し、最後のウィンターカップ(2018年)では、エースとして1回戦41得点、2回戦44得点、3回戦で残念ながら帝京長岡に敗退するも、39得点の大活躍だった。
外からも、中からも得点ができるスコアラー。
そんな彼はセントトーマスモアスクールで唯一全試合出場をし、コネチカット州、ディビジョン3のセントジョセフカレッジに入学する。
(酒井達晶はメイン州のセントジョセフカレッジのため、同じ学校ではないが、同じカンファレンスになる)
昨シーズンカンファレンス優勝(ちなみに無敗で優勝)をした強豪で、この大学は名将ジムカルフーンが在籍している。
ジムカルフーンは殿堂入りしているコーチであり、コネチカット大学を率いて3度のNCAAチャンピオンとなり、教え子にはNBAのスター選手や、Bリーグでも活躍選手が多数いる。
D3でしょ?と思われる方もいるかもしれないが、(そもそもアメリカはD1が強くて、D3が弱いという構図ではなく、大学の規模の違いになる。)
本当にすごい学校で、他にも書かなくてはいけないことがあるが…
木村圭吾のSNSに自身の言葉で、今回の選択について記載されているので、それを載せておきたい。
スラムダンク奨学生12期生としての期間が終わりました。井上先生はじめ、スラムダンク奨学金事務局の方々、サポートしてくださった方々、本当にありがとうございました。 pic.twitter.com/RKEh1sfYZi
— 木村圭吾/keigo kimura (@keigokimura23) June 12, 2020
何より、この11期生、12期生の選手達からも目が離せないので、是非とも可能な限り、多くの日本バスケファンにもチェックしていただきたい。
この挑戦の先に
彼らの挑戦が日本バスケットボール、さらにはバスケットボールだけではなく、日本の未来の希望であると私は感じている。
私自身もスラムダンク奨学金の彼らから多くを学び、バスケットボールを通じて、世界の広さやバスケットボールだけでなく、人生の奥深さまで学ぶことができた。
今シーズンは、小林良、木村圭吾両選手も含めて、より様々なバスケットボールやストーリーに触れらることが今から楽しみだ。
何より、こんな時代でも、前を向いて挑戦をする若者がいることは間違いなく希望だと私は感じている。
そして、スラムダンク奨学金という狭き門を突破して、アメリカに渡った全ての選手がやはり魅力的な選手なのだ。
もちろん他にも単身海外に挑戦する日本人がたくさんいる。
そんな彼らにも是非、注目をしていきたい。
是非とも多くの方に彼らの活躍、挑戦に目を向けてもらいたいと同時に、87ラボも多くの有益な発信を今シーズンもしていけたらと思う。
また、今回、コロナウィルスの影響でスラムダンク奨学金の14期生の最終選考、15期生の募集が中止となりました。
苦渋の決断だったことは想像にたやすい。
しかし、酒井達晶、鍵冨太雅、小林良、木村圭吾、現在プレップスクールに通う13期生。
彼らの歩む道の先に、必ず今まで以上の未来があると思う。
そして、この連載、ストーリーはスラムダンク奨学金8期生の猪狩渉との出会いと彼の強い想いから始まっていることを忘れて欲しくない。
彼もまたこの不確定な時代に挑戦を続ける1人なのだ。
是非とも一緒に、彼らの奮闘と挑戦に日本から声援を送ろう。
登場選手のSNS
酒井達晶
Twitter
https://twitter.com/ta2basketball
Instagram
https://www.instagram.com/ta2basketball/
鍵冨太雅
Twitter
https://twitter.com/TKagitomi
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https://www.instagram.com/taigainny35/
小林良
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https://twitter.com/ryokobayashi24
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https://www.instagram.com/ryokobayashi24/
木村圭吾
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猪狩渉
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